もりの
ゲームセンターに入っていくと
雨は止んでいました。
ゲームセンターの 緑の木々がゆれて
木々から
さっきまでの 雨のしずくが
おばあさんと 宙に時間遅れで
雨の降っていた少し前に戻されたように
落ちてきました。
”木から、雨が~ 降ってきた・・・”
と 宙は言いました。
”おやおや、せっかくイルカ君のおちゃめで
ぬれたところが 乾いてきたというのに
今度は 木からかい?”
とおばあさんは 言いました。
”おばあさん
こんなに明るい日差しが さしてきてるんですもの、
かわく かわく・・・、”
と宙は言いました。
”そうかの? かわくかの?”
とおばあさんはいいました。
ふたりは タマゴ投げ会場へ
入っていきました。
会場のそばの 自動券売機で
二人分の入場券を買って
受付けのひとに渡そうとしたら
トラねこさんが そこで
なぜか 働いていました。
”え? どうして ここに?
ま、いいか・・・。”
と宙はもうすこしで
トラねこさんといいそうなのを
我慢して 口を押さえながら
入場券を わたしました。
”さあ どうぞ、”
と低い声で トラねこさんに
案内された
宙とおばあさんでした。
中に入っていくと
お菓子でできた 家がありました。
”おばあさん、見て見て
お菓子で 出来た家があるよ~”
と宙はいいました。
そのお菓子のある家のそらは
もう くろの照明になっていて
ひさしぶりの
うすく光るまばらな星をそこに映していました。