もりは
明るくあけて
時折、くもがかかっていました。
もりの木々は
緑濃く 空間を演出して
あたたかな おでかけ日和でした。
”宙ちゃん、ここが 水族館よ、”
とおばあさんがいいました。
”へ~、海が見えるよ
おばあさん、”
と宙がいった。
”そうだね~
海のそばにあるんだよ、
この海は 果てしなく
どこまで続いているうだろうね、”
とおばあさんがいいました。
”イルカさんはどこに
いるの?
イルカさんも 飛ぶのかな?”
と宙はいいました。
”もちろんさ、
イルカさんは そらに向かって
飛べるんだよ”
とおばあさんがいいました。
”どうして イルカさんは
そらを飛びたいんだろ?
イルカさんも
月様に 逢いたいのかな?”
と宙はいった。
”どうなんだろうね。
ジャンプして ジャンプして
どこまで 飛びたいのだろう?ね
イルカにも 羽根が 生えたら 月様のところまで
飛ぶのかもね・・・。”
とおばあさんが 言いました。
”そうか~、
イルカさんはどこにいるんだろ?”
と宙はいいました。
イルカたちは 大きな水槽のなかで
優雅に泳いでいました。
エスカレーターを
おばあさんと一緒に登っていくと
そこにイルカたちはいました。
宙とおばあさんは イルカくんたちに
一番近い席に座っていました。
すると イルカ君たちが
宙のそばに寄ってきました。
”そこの女の子~ なまえはなんていうだい?”
とプールから 顔を出して
声をかけてきました。
”大 中 小の宙じゃなく、
宇宙の宙っていいます。
よろしくお願いします。”
と 宙はあいさつをしました。
”どうして イルカさんたちは
宙に 話しかけることができたの?”
と宙は聞きました。
”それは~、ないしょさ、
というより 宙ちゃんが
そらを 飛びたいって解ったからだよ・・・。”
とイルカ君たちは言いました。
”そうなんだ。
飛びたいこころが
イルカ君たちにも 通じるようになっているんだね、”
と宙がいいました。
”そうともさ、
おいらたちも そら高く飛んで見せて
来てくれるお客さんたちに喜んでほしいと
そう 思っているよ。
どうだい、 宙ちゃん、
おいらたちと 一緒に そら高く
飛んでみないかい?”
といるか君たちが
宙を誘った。
”宙ちゃん、いい経験になるよ、
いって イルカさんたちと 飛んでみておいで、
もちろん 星降る三角巾を忘れないでつけて
飛ぶんだよ。”
とおばあさんは いいました。
”どうしよう、
かな~、
でも 経験になるなら、宙、
イルカさんたちと 飛んでみる。
たのしそうだし、”
と宙はいいました。
”そうか、そうか、その調子だよ、
宙ちゃん、イルカさんたちと一緒に
飛んでみておいでよ。”
とおばあさんは いいました。
宙は イルカさんたちのショーで
一緒に飛ぶことになりました。
果たしてうまく 飛ぶことが
できるのでしょうか?
”さあ 宙ちゃん、星降る頭巾をかぶって
ぼくたちのせなかにお乗りよ・・、”
”そうさ、 It's show time!
いくよ、宙ちゃん、”
とイルカたちは言って
宙を背中に乗せて
泳ぎだしました。
”ただいまより~ イルカたちと小さな女の子の
Showをはじめます。
皆さん 拍手で お迎えください。”
とShowマスターが アナウンスして
始まりました。
満天はくもをところどころ浮かべせて
緑は生える森の水族館のShowが
始まったのでした。