もりの満天は 晴れつづき
ぽかぽかの中で
四月は 移り動いていました。
機関車の窓はくろで
車内を 鏡のように
映していました。
スプリングシャトウの滞在が
思いのほか 長居となっていましたので
指定席には 乗れずに
自由席という席に ペリカン君と宙は乗っていました。
”ペリカン君 機関車の指定席には 間に合わなかったね、”
と宙はいいました。
”でも 大丈夫のようだ、あたらしもり発の機関車らしい
席は 空いていて 余裕で乗れたね、
羽根を 1枚減らして乗れそうだよ。
ただあわてて乗ったから喫煙車のようだな、
おれは タバコは吸わないんだけれどな、”
とペリカン君が言いました。
”この様子だと 自由席でも 充分みたいだね、
ペリカン君”
と宙がいった。
”お、そうだな・・・、”
とペリカン君はいいました。
機関車は くらい闇のなかを
窓をのぞく宙の顔を うつして もりへと
向かっていきました。
”コーヒー、紅茶、お弁当はいかがですか?”
と機関車の中で
売り子さんが ワゴンを引いてきました。
”宙、ここのお弁当食べてみたいなぁ~”
と宙がいいました。
”大丈夫さ もうすぐ もりに着くぞ
もりについたら もりバーガーがある。
そこで もりバーガーを 買って 食べような・・・、”
とペリカン君がいいました。
もうすぐ もりの駅というところで
機関車の中のアナウンスが入りました。
”ただいま 前車両の不具合で
この機関車の到着時間が 遅くなります。
しばらく このままでお待ちください。”
”ちょっと遅れているらしいよ。
大丈夫かな”
と 宙はいった。
”おぅ、ほんとに止まってるな、
どうだろう?”
とペリカン君がいった。
機関車は、もりの駅 てまえで
しばらく止まっていましたが
無事に もりの駅にとまりました。
”ペリカン君 もりバーガー、買いに行こうよ、
宙、おなかすいた・・・、”
と宙がいいました。
もう もりはくろに染まり
星ぼしが 夜空にきらめいていました。
やや ひんやりした 夜空でした。
機関車は もりに来る道のりで
過去のあたらしもりから
今の季節のもりへ ワープしていました。