あたらしもりは まだまだ
雨が 降り続いていました。
高いビルのハイビジョンスクリーンでは
さくら吹雪を 映していました。
お天気後報キャスターが 自前のマイクを持って
現われて
”暖かい春のはずが 暑いぐらいの春に
なりました。
いちょうの木に 新しい芽吹きが始まり
街の色を 変えていました。”
と伝えていました。
ちいさな ウインドウでは
もりの新しい野球場での試合の様子を
伝えていました。
”宙、もっと飛べるようになる魔法を
教えて もらえてよかったな~”
とペリカン君は いいました。
”ん、あっと いうまに
魔法で 飛べるようになったね・・・、
バード先生は わかりやすかったね、”
と宙はいった。
”ん、ちょっと 飛んでみてごらんよ、”
とペリカン君は いいました。
”ちょっとだけよ、
ペリカン君も好きね~、
いくよ~・・・、
もっと フライ~ MOON~”
といいながら
ペリカン君の頭の上を ふわっと
飛んだ。
”宙、ほんとだ、 もうすこし飛べるように
なったんだね。”
とペリカン君はいった。
”ペリカンく~ん、もりへ~、帰ろう~か、”
と宙は飛びながら 言った。
”降りてこいよ~、”
とペリカン君がいいました。
”いいよ~、
もっとダウンMOON~”
”ようしと 降りて これました。”
と宙はいった。
宙が 飛ぶと さくら吹雪が舞い踊り
蝶ちょたちが あつまり
色をかざっていました。
高いビルのハイビジョンスクリーンの前は
時間が ゆっくり 進みまだまだ雨が降りつづいて
いました。
スクリーンに中には 2日にわたって
紺空に 浮かぶ 満月の月様を写していました。
お天気後報キャスターは 自前のマイクで
満月や
ああ満月や
満月や
きのうきょうも
満月卯月
と短歌をまじめに 唄っていました。