フライ トウ ザ MOON歩み(100) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
光のとびらの 向こうには

さくら吹雪が舞っていました。

”宙、 見てごらん。
さくら吹雪だよ~、”
とペリカン君が いいました。


”ん~、さくら吹雪だね~、、”
と宙がいいました。



案内役のひとの胸で 蝶が バタバタ 羽根を動かしながら
とまっていました。


宙のむねにも 蝶が とまって パタパタ 羽根を動かしていました。


”さあ、こちらへ どうぞ、”
と案内されました。


(あ、しろいひげを生やした ライオンさんもいる。
あのひとも 月様まで 飛びたいのかな~・・・。
ライオンが そらをとぶ~?
?????、?????、)


”ね~。ペリカン君、ライオンさんも そらを飛びたくて
ここにきてるのかな?”


”そうだね、月様とライオン・・・。
しし座という星座がある。
お里の歴史を調べるために 腕を みがきに来たんじゃないか?



そのような おもむきのあるどっしりとした 紳士そうだ、


必ず 月様までとは かぎらないじゃないか?”
とペリカン君は いった。



”んん、考えてみると ライオンがそらをとぶ・・・、
って・・・そうぞうすると
ライオンさんにも 羽根が生えるって いうこと?
そして ライオンがそらを飛ぶ
んん、 勇壮だね~、”
と宙がいった。


”そうだね、宙、ライオンさんには ライオンさんの
用事があって そらを飛ぶ方法を 探しにきたんだよ、きっと”
とペリカン君はいいました。


ほかにも 数人 そらを飛ぶために集まってきた人が
いました。



そこも くものようなじゅうたんが 敷いてあり
バランスをとっていないと
足が すーっと 下に ひっぱられるような感じでした。



参加のひとは みんな 胸に 蝶をつけていました。
その羽ばたきで バランスがとれているようでした。



あいかわらず そこは
さくら吹雪が 風に吹かれて ふわふわ はらはら舞っていました。



案内役のひとが 

”ようこそ、スプリングシャトウへ
こちらは もっと飛びたいという方に
もっと飛べるという ノウハウを ここで
出来るかぎり お知らせしたいと思います。


講師の先生は バード先生です。
ご紹介しましょう。”
ということで


鳥の バード先生が現われました。


”こんにちは、ぼくは、鳥のバードです。
みなさん 近くから はるか彼方から、
ようこそ お越しいただきました。



せっかくおみえになりましたので
こころいっぱい お話を させていただきます。”
とバード先生は
羽根をバタバタさせて いいました。


”では、せっかくのご縁ですから、お名前を お聞かせ願います。
えっと、そこの おんなのこ おなまえは?”


”大 中 小の 中じゃなくて 宙ちゃんです。”


”宙ちゃんですか、よろしくお願いします。”
とバード先生がいいました。


”宙ちゃんは どこまで 飛びたいんだい?”
とバード先生は 聞きました。


”宙は 月様のところまで 飛びたいんだ、”
と宙はいいました。



”そうか、順に説明しますね、
よく 聞いてて くださいね・・・、”
とバード先生はいった。


バード先生が 羽根をばたばたさせるたびに
さくら吹雪も 渦をまくように
飛び散った。


”それでは、自己紹介もおわったところで
みなさん、オープンカフェじまんのオリジナルコーヒー 『フライロースト』
飲んで ここへ来られましたね。


まず それで からだが 浮いているはずです。


このくものようなじゅうたんですが
蒸気で出来てまして 普通の体重では
りんごのように 底がぬけて 急降下してしまいます。


そういう意味で まほうのコーヒーを
皆さんに飲んでいただいたということです。”


というふうに 始まったのでした。



あたらしもりは ゆっくりと時が進んでいて
まだ 雨が降り続いていました。


高いビルのスクリーンハイビジョンでは
久しぶりに 天気後報キャスターが
現われていました。


自前のマイクで
「きょうは このもりは ほとんど晴れでした。
もう ここは 夜も更けて
満月にすこし欠ける月様が 出ています。」
と 言っていました。