くものような空中都市の真下
あたらしもりの
高いビルのハイビジョンスクリーンは
もりの屋根の上の 上の上の
高い位置にいるお日さまを映していました。
体の弱いすみびとが 一生懸命バスに乗る様子や
列を連ねて
上級生が しっかり ちいさな一年生の手をつなぎ
分団で もりの小学校まで連れて行く風景が
映っていました。
”宙、呪文を 言ってみてごらんよ、”
とペリカン君はいいました。
”だって~、こわいよ~
開かなかったら どうするの~”
と宙がいいました。
”大丈夫さ、ここに呪文が書いてある。
思い切るんだ、宙、”
”ん、がんばってみる”
と宙はいいました。
と び ら に 向かって
”せいの~
*****呪文 呪文 解けろよ、解けろ、
解けるんだ~、 っと さくら満開 春爛漫 *****
春限定~・・・!!!! ”
と宙が叫んだとたん
スプリングシャトウは
上下動が がシーンと 止まりました。
そして 静かに
その とびらは 光とともに
静かに 開いたのでした。
”ペリカン君 開いた~、やったね!
宙 呪文がいえて よかった~”
と宙はいいました。
スーと 開いた扉のなかで
”ようこそ スプリングシャトウへ
いらっしゃいました。
こちらの 名札をつけてお進みください。”
羽根をひらひらさせた 蝶が 宙の胸を飾りました。
スプリングシャトウの中に
また 光のとびらが あり
案内役のひとが 胸に蝶を とまらせて
”こちらへどうぞ”
と案内していました。
宙とペリカン君は 光のとびらにすすみ
また そのひかりのとびらに案内役のひとと
ともに 吸い込まれていきました。
あたらしもりの高いビルのハイビジョンスクリーンは
もう夜を映し出していました。
さまざまな番組を写していました。
長時間番組が つぎつぎににぎやかに
映っていました。
満天は 紺晴れで 月様は天井ちかくで
ふっくら ハーフMOON
星☆を 散りばめて
その光を 紺空に にじませていました。