フライ トウ ザ MOON歩み(93) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
たかいビルに
つけられている
ハイビジョンの スクリーンは 
今を 映していました。

あさは ぽかぽかの晴れでも
だんだん くも行きが 怪しくなってきて

まるで 宇宙のでっかい機関車が 
通っていったあとのように
 
しろいくもから 灰色のくもが 浮かび
風を起こし 機関車のあめのしずくを 落とし
通りすぎたら なんでもないようなことと
うそのように 晴れているのを
映していました。

天気後報キャスターは
「天気の崩れた エイプリルフールですね。」
といっていた。

「あしたの天気は~ っとうちは
予報は やっていません、あしからず・・・。
では また あした・・・。」
と言っているのを映していました。




”コンビニのあの人に
きいてみようよ、”と
宙がいった。


今、開けてきた扉のむこうは
雨が 降っていました。


宙たちの空間は 光りの過去へ
連れて いかれているようでした。


”ん、そうしような、でも よくふるね~、この雨、
歌でも歌っちゃうか・・・、”
とペリカン君がいいました。


”何の歌 歌うの?”と宙がいった。


”♪ シンギング ザ レイン
シンギング ザ レイン・・・”
と歌いながら 一回転しました。


”お、名調子、つうか、あのう、
ほれほれ、少し飛べるように 教えてくれるところ
どこか 聞かないと ・・・、”
と宙はいった。


”すいません、この辺に もう少し飛べるように
なるっていうこと教えてくれているところは
どこにあるか? わかりますか?”
と宙は 聞いた。


”ん、そこだったら ちょっとまってね、
この地図で みると~・・・、”
と地図をだして 見ていました。


”んと ちよっと 解らないので
お向かいさんの コンビニのとなりに交番がありますから
聞いてもらえますか?”
と店員さんに言われました。


”ペリカン君 お向かいさんの コンビニのとなりに
交番があるんだって~
いこう!”と宙がいいました。

”雨だ 雨だ、宙 くちばしの中にはいれ
青い風船が 折りたたみ傘に 大変身、
お向かいまで ひとっ飛び
いくぞ~”といって
お向かいのまたコンビニのとなりにある
交番がひっそり ありました。

”あのう、すみません、”と宙が
顔をあげたら

くろいメガネのウサギさんが
警官の帽子をかぶって ひっそりと
たたずんでいました。

”あー、そこなら 
あの 空中に いま 浮かんでいる扉が 
君に 見えるなら あそこから
空に 浮かんでいるステイーションが そこだよ。
いってみなさい。
ヤン・ ヤンヤン ”
とくろいメガネをかけたウサギさんがいいました。

どこか 洗練されているよな
くろいメガネのウサギさんでした。

宙は目を 白黒させて
あれあれ~と 目を 疑いながらも
知らぬふりをして


”ありがとうございました・・・、”といって
交番をでました。

”ペリカン君 宙には、見えるよ。
ほら あそこ 雨にぬれてはいるけれど
あそこだけ ヒカリがさしてる、
あのむこうに 浮かんでる扉がそうだよ、”
と 宙はいいました。

”宙、ここに バス停なんて あったかな?
交番をでたら 急にあらわれたんだ・・・、”
とペリカン君はいいました。


”えっと、

Tobu~

Bus~

Stationってかいてあるよ~”

『ここから 扉まで バスがあります。』
だって~

宙、ここからは バスに 乗っていこう、

あそこまでな~”
とペリカン君がいいました。

二人でバスに乗り込むと
バスの中にも 
ちいさなスクリーンビジョンがありました。

”お天気後報キャスターが 夜の天気を伝えていました。

小さな嵐の過ぎ去った後は 透き通るような紺晴れ
ダイヤの宝物のような 星をちりばめて
三日月の月様が そらに 現われ
オリオン座を にしに従えて 光り輝いていました。


ここで 自前のマイクで 失礼しますが
フライ ミー ツー ザ MOONを歌わせていただきます。

♪ららら、ららら~ ららら、ららら~
ららららららら~ らら~”
と歌いだしました。

”ペリカン君 あそこ あそこ 月様が三日月で
うつってるよ~・・、
宙 月様に あいたよう~・・・”
となみだぐみながら 
宙も フライ ミー トウ ザ MOONを
しずかに 口ずさんでいました。