フライ トウ ザ MOON歩み(90) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
あたらしもりの
スクリーンビジョンには
ほかほか 明るい日差しが
あたってる 古家が 映っていました

ファンヒーターストーブで
ぽかぽかにしてあり
古家の すみびとが
宙と ぺリカン君の冒険にでたあと
たなの 雑巾がけをしていました。

”ふたりがいないと 平和ね、
元気にやっているかしら・・・、”
ゴホン ゴホン 
ひさしぶりの ほこりとりに
ほこりが ごそっと取れました。

あおいそらには 飛行機雲
宙ちゃん ペリカンくんのところまで
このそらは つづいているのでしょうか?


”トンネルだよ、”
宙がいいました。

”ん、トンネルが ふたつある 
トンネルが ふたつって なんていうの”
と 宙が いいました。

”トンネル  ツー じゃあないか?”
とペリカン君がいいました。

”宙 どっちの トンネルだとおもう?”
とペリカン君がいいました。

”ぶたが ねてるほうだと おもう。”
と宙がいった。

”信じるよ。信じるものは 救われる。

それ 行け~・・・、”
と ぶたのねているほうのトンネルめざして
ペリカン君は飛んでいきました。

ぶたのねている上を通過しながら

”先に 光りが見えた、
宙、 どうやら 正解だったらしい。”
とペリカン君はいった

”そうだね、信じるものの先には 悪くても良くても 光りがあるんだ・・・。
飛ぶことができなくても 飛ぶことがうまくいっても 当たって砕けるんだ 
砕けたあとにまた 新しい光が 見えてくるよ、”
と宙はいった。

”よし 宙 この先に光りは見えた。 心配するな。
なにかが うごいているぞ、”
と ペリカン君はいった。

”地下を 走る 機関車が あそこに ある、
あれに乗れば 少し 飛べる方法を教えてくれる人に
あえるんじゃないか?”
と ペリカン君はいった

”いこう、 あの機関車に のろうよ、
ペリカン君、”
と宙はいった

” え~、地下に こんなに ひとが・・・、
どこに 出かけるんだろう・・、”
と 宙はいった

”宙、もりに帰って でっかいあの機関車にのったら
一度に 月様のところへ飛べるじゃなかったか?”
とぺリカン君はいいました。

”宙は 自分の力をつけてから
自分で 飛んでいきたいんだ、

だから もう少し 飛べることを教えてもらいに
この機関車にのるんだ、

もりの機関車と この機関車とはちがうよ。
よく見て、色が 少しうすい機関車だから
この機関車は 月まで とべない機関車だよ、”
と宙はいった

”とにかく この色のうすい機関車に
乗っていこう 宙、”と
ペリカン君がいった。

あたらしもりの スクリーンビジョンには
F1のくるまが 爆進しているのがうつっていました。

うすっらと 月様が ほそーい三日月で 現われましたが

しばらくすると くもにおおわれ 
くもは ほんのすこしの
紅をおび 
夜は しんしんとふけていくさまを
映していました。