もりの
空中に浮かぶ スクリーンビジョンには
あかるいやよいのひかり
と~
吹くわ 吹くわの
風 風 風
なにかも 吹き飛ぶ風
さくらの開花宣言にも
浮かれていられない 風がうつっていて
かぜには 御用心のロゴの文字が流れていた
小さな ウインドウでは
まるいおちゃめな 投手が
映っていて アメリカチームよりの勝利を
伝えてました。
”宙、あれあれ 浮いてる ホームの向こうに
ワープしていく きかんしゃ、
あれが 特急列車じゃないか?”
とペリカン君がいった。
”ん、と、んにゃ~ ふにぁ~、
あれ~ あれ~なのお~”
とねぼけなから 宙がいった。
”特急って はやいんだね~”
とペリカン君がいった。
”そうだね”
と宙がいった。
”まだ、発車しないのかな~”
とペリカン君はいった。
”宙、起きた・・・。”
と宙がいった。
テンションの野球のユニフォームを着た車掌が
”いま 特急が ワープしていきました。
プログラムルームと連絡したところ
もうしばらくで このきかんしゃ、発車いたします。
もうしばらく お待ちください。”
と 自前マイクで アナウンスしました。
”宙、もうしばらく お待ちくださいらしい。”
とペリカン君がいった。
”そうなの~”と宙がいった。
宙は きかんしゃのいすに
たちひざをして
きかんしゃから したの
もりの様子を
おでこをとうめいな特殊プラスチックの窓につけて
のぞいていた
”ペリカン君 トランプ君たち
まだ 野球やっているよ。
ビー玉が お日さまに照らされて キラキラ光るとき
魔球になる ようだよ。
ほら 空振り、ストライク、”
と宙がいった。
”宙 あんな ちいさなトランプ君たちのことが
みえるのかい?”
とペリカン君はいった。
”心の目と このとうめいな特殊なプラスチックが
合体して 見えるんだよ、見えるんだ、ペリカン君”
と宙がいった
”そうなんだ、”
とペリカン君が いいました。
”ほら、 くろいメガネをかけたウサギさんが
ーーーストライク、---
バッター アウト、って 身振り手振りでやっているんだ、”
と宙がいった。
”もうしばらくしたら 発車だ 。宙、いいかな?
プログラムルームと連絡がついたらしいし、”
とペリカン君はいいました
”ん、”
と 宙は どきどきするきもちを
おさえて
ずっと もりの様子をみていました。
空中に浮かぶ ステイションと
空中に浮かぶ スクリーンビジョンは
風に ゆらされながらも
空に 浮いていました。
スクリーンビジョンは
いつにまにか くろの世界となり
風がやみ しずかな夜を映していました。
ちいさなウインドウでは
飛行機が 風に揺れて
着陸がうまくいかず 事故になった様子を
映していました。
もうすぐ 出発です。