きせつの風のにおい かげろう (陽炎)風が ごぅーと吹く つらく 苦しかったあのとき 空虚に むなしく 時計の数字が変わる こぶしの花は それでも ときがくれば しろくあでやかに 咲き 春の 嵐の風に アスファルトに散る かげろうのような 花のとき ページがめくられる風に まぶたの奥の 記憶となる