淡き花。 二話 | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム

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 華は 久しぶりに 車で 街へ出て

ありの巣のような 頭の低い 地下駐車場へ 

くるくると回りながら 車をとめた。


A も B も 1 も 2 も

わからなくなりそうな 大きな 駐車場だった。

”ここは、 地下 3階で~ E の12ね、
覚えていれるかしら、”
と 華は つぶやいた。


出口へ 向かうところに

ビンゴゲームのような 紙で
 
アルファベットと数字のところを折り込むと

覚えられるような カードがあったので

E の 12を 指で折り込んで

エレベーターにのった

連絡通路は まだ 地下であった。

つながっているのは

劇場の地下であった。

まだ、あさ 早くついたので

そこは しんとしていた。



劇場のオブジェの中に

たくさんの風船がとうめいな立体の四角の中で

空気に 突き上げられて ふわふわ 浮きながら 

パーン・パーンと 割れて

誰もいない 空虚のところで 騒いだ。



長いエスカレーターを
ダーダーダー ッとのぼり

劇場の フロアまで いくと 

明るい光りがさした 入り口にでた。



普段は 劇や SHOW が 行われる受付けであるが

華が とおる 早い時間には 誰もいなくて

華の 音がするか しないかの少し厚手の敷物に

くつが沈む感覚で歩き その そこからの 扉を 開けた。



街のにおいが プンとただよい 薄暗いところから

ひんやり ほほを冷やす空気にあたり

早春の 明るい日差しが ぱぁーと 目の前に広がった。
                                                                    ~ つづく ~