フライ トウ ザ MOON歩み(65) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
もりのあさは
いつもより
たかい位置にあがるお日さまで
おはようをいっていた

”宙、熱は どうだ、
もう いいか?”
とペリカン君が聞いた

”もう、大丈夫だよ、
MOONファイト~”

”だいじょうぶらしいな、
よ~し、また 宙、
冒険に でかけようぜ!”

”ようし、 ペリカン君
冒険にでかけようぜ!”

”よし、宙、
くちばしにのれや、
飛ぶほんによると
トランプ君がなにか
秘密をしっているらしいんだ、

スペード君か、ダイヤ君か、
クローバーくんか それともハート君か

それとも? ジョーカーかだ、
ジョーカーだったら、やっかいだがな、

とにかく
くちばしに
のれや、

まかせろよ
ひとっとびさ、宙”

とペリカン君は宙をのせて
青いふうせんを
まだ 青い春風でゆらしながら

もりのおおきな川の橋の上をとんで
まるいおわん型の家のあるそばの公園に
ついた。

トランプ君たちは、野球の試合を
していました。

そこに なぜか
くろいメガネをしたうさぎが
いました。

”プレイボール!”

とくろいメガネをかけたうさぎが宣言すると
電波時計くんが”うっかり、じぁなくて、しっかり”
といって
野球がはじまりました。

春の風に吹き飛ばされそうな
トランプさんたちでしたが
なぜか
鉛筆を 
バットのようにふりまわしていました。

びーだまを投げて打つらしいです。

”おいおい、これで、ほんとに
たまは、とぶのか?”
とぶつぶつ文句をいってるキングがいました。

”そりゃー、 クイーンのひめさまが
これで やるといえば さからえないよな~”
とジャックが なげきました。

”そんだ そんだ”と
あとのトランプたちも声をそろえて
ぐちりました。

”ペリカン君、トランプたちが
おもしろい野球をはじめてるよ・・、

どうなるんだろ~、
たまは とぶんだろうか?”と
宙がいった

”変わり者のトランプは
新し物ずきか?”と
ペリカン君はいった

”ペリカンくん、宙、
おなかすいちゃった、なにかたべるものな~い?”
と宙はいった

”宙、けいたいでんわ もってるだろ?
それ~で もりのぴかいちの料理人トナカイの
てんやもんで 宅配はどうだ?”

”そうする、なににしようかな~
ちらしずしはきのうたべたし
んと んんと~ 宙は~ 『MOON丼』にする、
ペリカン君は?”

”そうだな~、おいらは 『一番星ランチ』
サンタさんが 届けてくれるってゆうめいなんだ、”

”え~、サンタさんって このまえ仕事が
おわって おやすみ中じゃないの~?”

”いや、もりのサンタさんは
仮のすがたで サン田で 
春はアルバイトしているらしい
いや、これは ないしょのうわさだが~”

”そうなの~、宙は とにかく『MOON丼』
月様は いま どこにいるんだろ、
宙 さみしい・・・。”

”宙、でんわしてみろ
さん田さんがくるとおもうよ
トナカイさんの運転で”

”そうなの?電話番号は・・・?”

公園は 
いつもよりたかくあがったお日さまに
照らされて 
水分がのぼってのぼせたかのように
そらに くもをうかばせて 
くもりとなっていました。