
そぼ降る雨の
ぬれた あめのいろで
いろを 変えていた
”ね~。ペリカン君
そ~の~、そらを飛ぶ本 中級版見せて~”
と 宙がいった。
”いいよ、これだよ、”
とペリカン君がいった。
”え~と、
なにが 書いてあるのか
さっぱり わからない、
この おまじないは なんてよむの?”
宙は ほおづえをついて
”ん~”とうなった。
”こまったな~、
どうしよう~”と宙がなやんでいると
携帯がなって
待ち受け画面も 迷うように
くるくると
かぜが舞うように
春の風を映していた。
テレビ君も勝手に
ついたり きえたりした。
”宙、このテレビって
こわれてないか?”
とペリカン君がいった。
”大丈夫だと 思うよ
さっき 昼メロ ちゃんと
映っていたよ、”
と宙がいった。
”そうか~、ニュースもうつっていたしな~
大丈夫だよね”
とペリカン君がいったら
テレビ君が カチカチと
音をたてた。
”んん? 大丈夫っていってるよ”
と
ペリカン君がいった。
”んと、解らないときは
もりの トランプ君まできてください。
そのときはいちごのショートケーキを
お持ちください、 って 書いてある、
トランプ君の家はどこにあるんだろう、
ハート君かな クローバー君かな
それとも、・・・”
”宙、いってみようよ、
教えてもらおうよ、”
”うん、そうしよう・・・、”
もりの一日は過ぎて
冷たい夜空に
一番星がきらりとひかって
新しい宙たちの新しい出会いと
もうすぐの そらのお客さんを
心待ちに
もりのそらは
していた。