フライ トウ ザ MOON歩み(31) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
もりのあさは晴れ

とおくの地平の帯に
どことなく
かすみをうすくかけて
常緑樹のみどりと
かれきの林

分刻みのお日さまは
すこしずつ
おさんぽ
光りを当て
色を変え 暖かく
影をつくっている

”宙、きょうも
練習あるのかい?”
とペリカン君はいった

”あるよ、
バスもあるんだけど
あさはねむい
さむい、
ペリカンくん、送っていって~”
と宙がいった

”しょうがないな、
のれよ、”
といって
宙をペリカン君のくちばしにいれて
もりのフォーラムまで
ひとっとびでした

中では、

くろいメガネをかけたウサギが
メガホンをもって
たっていました

”TAKE Q!
カット6”
といっていました

同時に演技がはじまりました

(かたり)
まいにちまいにち
かよいました

そこのこどもたちと
いっしょに
おさんぽしたり
お昼をたべたり
あそんだり
おやつをたべたり
遠足にもいきました

(おかあさん)
「おおきくなりますように・・・」
とけん命に通いました

(かたり)
不安の多いなかで
一生懸命 通いました

春 夏 秋 ・・・
ちいさなおんなのこは
かべにもたれて
立つことが
できるように
なってきました

おかあさんと
小さなおんなのこは
施設員さんに
そんな
小さなおんなのこの写真を
とってもらえました

(おかあさん)
「ありがとうございました」
といいました

(かたり)
もうすこしもうすこしで
歩けるようになりますように
こころからねがって
くらしていました

”はーい、そこまで、”
”つづきは明日、
本番は いよいよ土曜日に
せまってきておる”

くろいメガネをかけたうさぎがいった

”もうすぐか?”
とでんぱ時計もわくわくした

”もうすぐ、あるけるといいね、宙”

”きっと、きっと、
歩けるよ、
そう、のぞんでいるもの”
と宙はいった