
くらく
明けて
だんだん
明るくなっていきました
古家のすみびとの
車が車庫においてあって
そのフロントガラスは
しもで
こおりついていました
”さぶーね”
と宙がいいました
”さぶ さぶー”
とペリカン君がいいました
”宙、今日も練習あるのかい?”
とペリカン君がいいました
”ん、あるよ、
もう、時間だ、どうしよう、
まにあうかな、あさはつらいよ~、”
と宙がいいました
”そうなのか、
大丈夫だ、おいらが乗せていって
あげるよ、”
とペリカン君がいった
”でも、なんか~、
さぶくて、さぶくて、
お~さぶー、”
”宙、かぜひいてないか?
インフルエンザに注意って
お手紙がきていたぞ!、
具合がわるいなら
休んで ねてなくちゃ、”
とペリカン君がいった
”んと、 んと、えら~ぁ”
と宙はいった
”だいじょうぶか?、”
とペリカン君はいった
”だいじょうぶ、だいじょうぶ、
なんとか いくよ”
と宙はいった
”よぉし、くちばしに乗れ、
ひとっとびだ、”
とペリカン君はいいました
”ペリカン君のくちばしの
なかはあったかいなぁ~”
と宙はいいました
”そうか~?
具合悪いの なおったかぁ?”
とペリカン君はいいました
その話声は
しろい息で 空気をいろどって
冷たいあさでした