フライ トウ ザ MOON歩み(29) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム

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もりのあさは
くらく
明けて
だんだん
明るくなっていきました

古家のすみびとの
車が車庫においてあって
そのフロントガラスは
しもで
こおりついていました


”さぶーね”
と宙がいいました

”さぶ さぶー”
とペリカン君がいいました

”宙、今日も練習あるのかい?”
とペリカン君がいいました

”ん、あるよ、
もう、時間だ、どうしよう、
まにあうかな、あさはつらいよ~、”
と宙がいいました

”そうなのか、
大丈夫だ、おいらが乗せていって
あげるよ、”
とペリカン君がいった

”でも、なんか~、
さぶくて、さぶくて、
お~さぶー、”

”宙、かぜひいてないか?
インフルエンザに注意って
お手紙がきていたぞ!、
具合がわるいなら
休んで ねてなくちゃ、”
とペリカン君がいった

”んと、 んと、えら~ぁ”
と宙はいった

”だいじょうぶか?、”
とペリカン君はいった

”だいじょうぶ、だいじょうぶ、
なんとか いくよ”
と宙はいった

”よぉし、くちばしに乗れ、
ひとっとびだ、”
とペリカン君はいいました

”ペリカン君のくちばしの
なかはあったかいなぁ~”
と宙はいいました

”そうか~?
具合悪いの なおったかぁ?”
とペリカン君はいいました

その話声は
しろい息で 空気をいろどって
冷たいあさでした