色どりの街<桜咲く・踏み切りの高架へ・時の一歩、一歩> | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
色どりの街
つづきです。

その年の春は
桜が
あったかくきれいに咲きました。
おだやかな春の季節に
入学式が 行われていました。

新しい希望に満ちあふれ
なれない制服姿が
初々しい中学生でした。

ほのかが学校まで
誰かと歩いて
いくことを望みましたが
その誰かとは
咲子であるといういうこと
だったのでした。

自立をかたくなに
夢は見るのだけれど
新しい世界は 咲子は
ほのかと一緒に
中学校へ通うということなのでした。

たくさん
電車の通る踏み切がありました。
すばやくわたらないと次の電車が
来るのでした。
でも それは、しばらくして
線路が高架の運びとなりました。
ほのかのわたる踏み切りには
高架はまだ先のことでしたが
看板がでていました。

かたくなに心を
うまくだしていけない
ほのかと 暖かくなる季節を
ふたりで 歩きました。

こころ悩み 希望をほんのすこし
もって ただ、一歩ずつ
一歩ずつ 学校への道をふたりで
歩き その時を過ごしました。