森の緑葉は
さむい雨にしっとり
いろを変え、
森の道もいろを
ひといろぬれたいろに
ふかく染めて
森の奥のほうに
かすみをかけて
いと深く風景を 浮かばせていた
”おーい、森のフォーラムで
練習があるぞ、宙、
起きろ ”
とペリカン君がいいました
”さむーい、ねむーい、
ふとんは、あったか~い ”
と 宙はいった
”これ、時間だ、宙、
起きろよ”
とペリカン君がいった
”えっ、じかんなの?
おきられな~い、
どうしよう、”
と宙は いった
”早く きがえをして
おいらのくちばしにのるんだ!”
とペリカン君はいった
”ん、そうする ”
と宙はいった
”準備はいいか?”
”いいよ、”
”じゃあ、くちばしにのれ、
森のフォーラムまで ひとっとびさ、
まかせろ、”
とペリカン君はいった
ふたりで バナナをはんぶんこにして
ほおばりながら
ペリカン君は 森のフォーラムまで
こおりがちなペリコプターを カタカタまわして
青いふうせんをゆらしながら
飛んだ
”宙、雨上がりのふゆはどんなだ?”
”冷たくて しっとりしているよ!”
”そうか、すこしかすみがかかって
先にスクリーンがかかったように
見えるが 大丈夫だ もうすぐ
着くぞ!”
”もう着く?”
”遅刻セーフだぞ、やった、”
とペリカン君の頭からは
汗が出ていました
と そこに
森の学芸会の
チケットを 配っている牛の
モウちゃんが いました
”チケット いりませんか~?
もう~ すぐ 森の学芸会だよ~
見に来てくださぁ~い、”
とさむい中 声をかけていました