古家の中に
朝はひだまりが
あそびにきて
あっというまに
消えていました
”ぺりかん君、
『小さなおんなのこの
小さなしあわせ』のつづきを
よんでよ”
と宙がいった
”お、いいともさ、
(語り)
一生けん命育てていました
でも
小さなおんなのこは
おかあさん とともに
うまく 育つことが
苦手のようでした
病院で
検査をいっぱいしました
脳波をとったり
CTに はいったり
MRIに はいったりしました
なんとなく そだつのが
ゆっくりのようでした
(おかあさん)
「どうか、大きくなりますように・・」
といって
だっこ ミルク オムツ
日光浴 お風呂と
けん命にそだてていました。
(語り)
つかまり立ちはするように
なりましたが
はいはいをする様子が
みられませんでした。
おかあさんは その様子をみて
淋しい想いをしていました”
とペリカン君が読みました。
”なかなか、うまく育って
いかないの?
そういうこと?”
と宙はいいました
”ん、からだの様子で
ゆっくりの発達じゃないかな?
どうなんだろうね、
でも 必死にがんばって
いるんじゃないか・・、
ぼくは 応援するよ、宙 ”
とペリカン君はいった
”宙、がんばって歌うんだ、
こんなふうにね、”
と生えてきたばかりの
羽根を
バタバタさせて
いつもの歌を
上手にうたっていました
その歌声で 古家の中は
楽しく うきうきと
一度に 空気が
かわっていました
”宙、たまには 焼肉でも
たべにいかないか?
お年玉もあるし、どうだ?”
とペリカン君がいった
”焼肉?いいね、いこ、いこ!
このまえ食べたのは いつだったけ~?
おぼえていないよ ”
と宙はいった
そのころ、
森は くもりがちとなり
夕方には 雨となっていました