フライ トウ ザ MOON歩み(10) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
寒いふゆのたそがれは
まぶしいお日さまがそらを
位置どり

反対のそらにほんの少し
ほんの少し
欠けた月様がポツンとしろい月で
そらを 彩る
分という時間と ともに
黄色く色を つけて光りだす

ほんのすこし
生えてきた羽根で
『空を飛ぶためのまほうの本』
を見ながら

バタバタ、バタバタ
バタバタ、・・・・
とそらを飛ぶ練習をしていました

”えっと、フライMOON・・・フライMOON・・・
上昇ー、 よいしょ、”と
”あ~ん、だめだ、 浮かないよ、
ふぅー、”
と宙がいった

”ははは、宙、まだまだだなぁ~”
とペリカン君がいった

”宙、森の学芸会のプログラムがとどいたぞ!”
とペリカン君がいった

”えと、『小さな女の子の小さなしあわせ』は、
4番目のプログラムになってるぞ、”
”そうなの?、ペリカン君、
ねぇ、つづきを読んでよね、ねぇ、”
と宙は おねだりした。

そんな話をしているうちに
まどをくろにそめて
つめたい古家の外は
あめが
森のアスファルトの道の色を
くろくそめかえて
湿らせていた