満天は 一面にくもをはりつめて
おおっている
うすいくものベールに光るハーフMOON
天ちかくで アンニュイなひかり
不思議な月様 つめたいよぞらに光る
いよいよ
森の学芸会がはじまるための
予定表がくばられた
”宙 台本 台本、これだよ、”
とペリカン君がいった
”ん、宙は その他大勢のところなの”
と宙はいった
”んと、どれどれ、
『小さな女の子の小さなしあわせ』
さむい白いあさに
ちいさな女の子がある街に
うまれた。
なぜか からだの具合がわるく
救急車で 病院に運ばれた。
(おかあさん)
「どうか、あの子を神様、
たすけてください。おねがいします。」
といって
まくらもとに 生まれてきたばかりで
病院に運ばれていって そばにいない
小さな女の子に
=はじめまして、赤ちゃん、
わたしが おかあさん。
どうか 元気になってね、
また いつかあいましょうね=
とてがみを書いて
そうぅと、しまった・・・”
とペリカン君が
『ちいさな女の子のしあわせ』
の台本を読みあげた
”んん・・・、”
と宙もそうぅとそうぅと
ペリカン君の読み上げるのを
のぞいて いました
古家の中は
とても寒く
つま先が凍るようでしたが
ファンヒーターが
ボォー、ボォー、・・・
部屋を あたためていました