フライ トウ ザ MOON歩み(6) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
満天はくもでおおわれ
地上と宇宙を隔てている
寒い空に凍えた三日月は
ダウンコートを
はおるようくもをまとい
光をにじませている

さむーいふゆのあさは
だんだん日がのぼり
ひだまりをへやにつくり
明るくなるまで
宙は寝ていた

日だまりに声をかけられたように
宙は起こされました。

”学芸会は からだがうまく
うごかなくて 生まれた女の子が
遅くても 奇跡的に歩けた話、
あきらめないでいたら、
神さまが 偶然助けてくれた話、
宙は 最後に歌を歌うんだ”
”ん、とうまくうたえるかな~?”

”まだまだ、練習、練習、”

生えてきたばかりの
羽根を
バタバタさせていました。

♪ラララ~、ラララ~、
オゥオゥオゥ~
かなしくて つらくても
ここにいる
ほほえんで かんしゃして
ここにいる

きょう歩けたの
きょうひとつすすんだの
生きていくの
なんとかいきていくの~
きょうひとつおぼえた言葉
ありがとう~

宙は歌の練習や
ほかのひとのセリフを
まねしていました

つづく