満天はすっきりした紺空
天に 一番星がくっきり
宇宙と地上をかっちり、はめて
その下で 三日月が
にこにこ ほほえんでいました
今日はおおみそか
よるもふけて
けいこうとうの光と
テレビのにぎやかな音
宙がバタバタと
飛ぶ練習をしていたら、
ギィとものおとがして
古家の戸が
開いたのです。
”だ、だれだろう?”
とペリカン君はいった
この家のすみびとが
買い物から
帰ってきたのでした。
外では”火の用心かちかち”
と夜回りを トラねこと森のすみびとが
やっていました
”ペリカン君、おじぞうさまに
かさをもたせて ベストを
きせてあげたの?”
”そうだよ、”と
宙がいいました。
”そう、やさしいのね、
おじぞうさまから
メールが届いて
この宝箱をとりにきてください、
とあったから
とりにいってきたの”
”どうぞ、”
”宙、中をあけてみようよ、”
”ん、ペリカン君、”
”宙、すごーいぞ、
おもちがいっぱい、みそもあるぞ!”
”きょうはごちそうだ、宙”
”よかったね、 ペリカン君”
にぎやかなテレビには
なぜだか 黒いめがねをかけた
ウサギがいた
”よいお年を!”
と いってました
電波時計は
23じ45ふんを
うつしていました