満天は深い紺を
くものしろのしじまに
のぞかせて
キンとした深夜
そこの仕事場にもどされると
ふたりめのゆうれいが
現れました
”キミたちは欲張りのにおいが
する”
”おいおいゆうれい、おれたちを
たべないでくれ・・・、お願いだ、”
”たべないよ、一つのパンも大切に
思って大切にしている、
やさしい心から
できた食べ物なんだよ”
”その辺でいくらでも売っているじゃないか!
ひょいと買えば なんとでもなる”
いや違う、みんなひとつひとつ
ていねいにていねいにみつめられて
いろいろな思いに愛情こめて作られるものなのさ、
それを感謝して 生きている人たちも いる、そこへいこう”
と
古家の宙のいる家に
ゆうれいと仕事場のひとが
やってきました
”宙、だれかきたらしい、
どうする?”
とペリカン君はいった
”えっ、こんな夜中に
誰だろう?”
と
宙はいった