フライ トウ ザ MOON NO.66 | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
満天のそらは
紺にしろの紗をかけて
しめりけとうすぐもり
三日月だけが ぼっと浮かび
お疲れ気味でさみしそう

現実は奇なり
木星と金星は見えず
そんなことは
よくあるものだ
雨とならず

暖かい日だったし
ありがたい
月様 苦笑いなりにも
ほほえんでいた
いと いと いとし

”では、ボート競走を
これより、始める、
カヤック組と
公園のボート組にわかれる”

しろいダウンコートを着た
ウサギがいった

”宙は 何とか公園の
足こぎボートならこげるよ、
それにする、”

宙はいった
”よぉし、ふたりでこぐぞ”
と ペリカン君がいった

古家のとなりのすみびとは
相変わらず 家の前で
大きな足音をたてて
地ひびきさせていて
自分の立てている音は
恥ずかしくないようだったが
短い時間で切り上げていた
ボート競走にも
無関心で・・・・・

寒いそらなれど
森のすみびとたちと
熱く ボート競走を
楽しんだ

その夜
宙は 月様の夢を
みていた