おはようございます。
今日はお薬についての説明をしていきたいと思います。
アルツハイマー型認知症の治療薬、メマリー(メマンチン)についてです。
久しぶりの真面目な投稿なので自分でもドキドキです![]()
では、いきますね。
メマリー(一般名:メマンチン 商品名:メマリー)は、認知症治療薬として唯一、他の中核薬との併用が可能なお薬です。
日本での発売が始まったのは、2011年6月。
主に中等度~高度のアルツハイマー型認知症の治療に用いられるお薬です。
アリセプト(一般名:ドネペジル)、レミニール(一般名:ガランタミン)、イクセロンパッチ(一般名:リバスチグミン)が「アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害する」のに対し、メマリーはまったく違う作用機序をもっています。
メマリーの作用機序については、「NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体」という単語が医療業界では使用されます。
これは「NMDA型グルタミン酸受容体」のことで、「グルタミン酸受容体」の一種です。
認知症の治療薬を考えるにあたり「グルタミン酸仮説」という考え方について説明します。
グルタミン酸は脳内において記憶や学習に関わる役割がありますが、認知症患者の脳内では異常なタンパク質によってグルタミン酸が過剰な状態となってきます。
グルタミン酸が過剰な状態であるとグルタミン酸放出に関わる細胞が死んでいきます。
これによってアルツハイマー型認知症を発症すると考えられています。
この仮説が「グルタミン酸仮説」です。
グルタミン酸の量が正常であれば記憶できる事が、過剰な状態となる事で記憶する事が困難となってしまうという考え方です。
そして、認知症が進行すればするほどに、どんどんグルタミン酸が過剰になっていきます。
メマリーは一言でいうと【NMDA受容体拮抗薬】です。
NMDA受容体という、グルタミン酸受容体の一種を遮断することで、グルタミン酸の異常な入流を防ぎます。
過剰なグルタミン酸の放出を抑え、結果的に認知症の進行を遅らせるお薬として発売されたお薬です。
軽度の認知症であればグルタミン酸はそこまで過剰になっていないことが多いため、メマリーは中等度以上の認知症に対しての治療薬になります。
ということで、今回はメマリーの作用機序についての説明でした。
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ありがとうございました^^



