2016年10月11日(火)晴

 

 4:10=起きる

 6:10=東京駅」から新幹線で名古屋

 8:18=名古屋着

 8:27=名古屋発:東海道本線

 8:51=岐阜着

 

岐阜駅で・・・。

さすがに県庁のある駅です。とても大きく、人もたくさんいます。美濃の国の中心の駅です。

電車から降りて、大きめのコインボックスを探します。そこに、二人のスーツケース(2泊3日に必要なものが入っています。)を入れ、「トコトコ歩き用のリュック」には雨具、水筒、歩くのに最小限のものを入れて肩に担ぎます。

 

今回は岐阜のワシントンホテルに2泊します。

 

9:00〜加納宿から「トコトコ歩き」赤坂宿を目指す。

 

岐阜の街はJR東海道本線を挟んで、全く異なる町が2つあるように思えます。

 

岐阜駅北口前の織田信長さんの像です。

前回のブログにもこの像を載せました。一番高いところのちょんまげにカラスが止まったりしたら、もっといい写真になると思い待っていましたが・・・。ダメでした。

 

岐阜駅の南側です。

 

北は岐阜城、県庁をはじめとする県の行政機関、各種文化施設、そして、美川憲一の「柳ヶ瀬ブルース」の柳ヶ瀬があり、それこそ県の中心としての佇まいがあります。

 

南は「加納宿」を中心とする「中山道文化」です。

でも、信長の本拠地としての北の文化とは比べようもなく、北の華やかさに比べ、遠慮しがちに佇んでいるように思えるのです。

 

岐阜県(美濃国)に入って、どうも不思議なことがあります。知識の浅い私にはどうも理解ができません。

 

加納宿=岐阜市、 美濃太田宿=美濃加茂市、 大井宿=恵那市です。

 

私の頭の中の「日本地図」では、「岐阜」、「美濃加茂」、「恵那」は知っていましたが、「加納」、「美濃太田」、「大井」は入っていません。関東に暮らす私たちの常識は「岐阜市」、「美濃加茂市」、「恵那市」は知っていても、そこにある宿場の名前までインプットされている人はあまりいないと思うのです。

こんなことをくどくどと考えながら・・・。赤坂宿を目指しました。

 

 

長良川の土手の近くに、乙津寺があります。

境内が広く、休憩にはとてもいい場所でした。

このお寺に寄って、中山道を外れて、長良川の土手に出ました。

乙津寺近くに、「小紅の渡し」があり、旅の人はそれを利用して長良川を渡っていました。

2017年の秋にこの「渡し」が復活したとのことです。私たちは「小紅の渡し」の跡を見るだけでした。

 

長良川

                                英泉 【河渡】長柄川鵜飼舟

 

長良川 鮎が住む川で、清流です。橋の上から鮎(?)が泳いでいるのが見えました。

河渡橋を渡りました。

 

河度の渡し跡に建つ小さな祠

 

昔、この辺りは水害で悩まされました。それを克服した代官をたたえる碑です。

 

美江寺宿

 

               広重  みゑじ

広重は美江寺宿として犀川を描いています。犀川は湧き水を集めた川で綺麗です。

 

美江寺とは「美しき長江のごとくあれ」とつけられた地名です。

 

日本のどこにでもある静かな農村風景が広がります。そんな当たり前の風景の中に、

古い「お堂」、「神社」、「お寺」がたたずんでいます。

千手観音堂

千体寺、千体仏の説明

神明神社

 

道を失いました。

巣南中学校までは順調に来たのですが・・・。中学校前を右に行く道に気がつかず

まっすぐ進んでしまいました。

揖斐川の「鷺田橋」を渡らなくてはいけないのに、下流の「揖斐川橋」を渡った時に

道を間違えたことに気がつきました。

間違えた時に、揖斐川の土手を戻ればよかったのですが、「赤坂宿」になんとかつきたいと思い、田んぼを横切ったりしたために、目的地からさらに離れてしまったようです。

 

全く知らない土地です。「あっちの方らしい?」これしかわかりません。

 

 

 

全く知らない土地です。「あっちの方らしい?」これしかわかりません。

コンビニがあったので、「赤坂はどちらでしょうか?」と聞きましたが・・・。

離れていて、うまく説明できないようです。

 

駐車場で車を洗っていた人に

「あのー、東赤坂の駅に行くにはどちらに行けば良いのでしょうか?」

「東赤坂。だいぶ方向が違うよ。中山道を歩いていて道に迷った?そりゃお気の毒に

私もその方向に行くから、この車に乗りな!」と親切に誘ってくれました。

 

「地獄に仏」とはこのことです。夕暮れ時で、早く赤坂宿につきたいと思っていたところです。

 

「えっ!本当に良いのですか?それではお言葉に甘えて、お願い致します。」と車に乗せてもらい「東赤坂の駅」まで行きました。

 

「本当に、本当に、本当に助かりました。」

 

 

赤坂宿に着いた時には日が沈んでいました。

 

赤坂駅は昔鉱石などを積むためにできた駅らしく、引込み線がたくさんあり、駅舎も賑やかだった頃の名残をとどめています。しかし、近年はこの駅を利用する人が減り

人もまばらで、無人の駅です。

赤坂駅から大垣駅に出て岐阜駅に行くのですが、「赤坂〜大垣」の電車は「ひと列車」が短い距離を行ったり来たりしています。1時間に1本しか出ていません。

私たちが駅に到着した時に電車が出てしまいました。

呆然としていると、「電車が行ってしまいましたねー」と私たちに駅の近所の人が声をかけてくれ、「それじゃータクシーを呼びなさい。」と言ってくれました。

携帯でタクシーを呼び出し、大垣駅まで乗り、大垣から岐阜駅まで東海道本線に乗りました。

 

岐阜駅のロッカーで荷物を出し、今夜の宿のワシントンホテルまでトコトコ歩きました。

 

朝4:00から行動しているわけですから体はくたくたに疲れています。ホテルの外で食事を取る気力はもうありません。ホテルの最上階のレストランに入りました。

とても美味しく、値段も手頃で助かりました。