す2021年9月7日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 8-2 ジャイアンツ

勝 宮國椋丞 1勝0敗

負 菅野智之 3勝6敗

 

一度は終わりかけた男の笑顔が、ハマの夜空に輝いた。

 

10年目のヨコハマスターナイト。

DeNA球団発足年からスタートした名物企画に、新たな物語が刻まれた。

 

「スターナイトですし、僕でいいのかなと思いました」

 

そんな謙虚な彼が、ベイスターズ移籍後初登板初勝利。

 

「非常にうれしいです。信じられない気持ちでいっぱいです」

 

相対するは、ジャイアンツのエース菅野智之。

自主トレを共にするなど、公私ともに慕ってきた憧れの人。

 

気迫あふれる投球で、堂々と渡り合った。

 

4回裏には1球で送りバントを決めて見せた。

 

その心意気に、チームメイトが応える。

 

5回に打線が爆発。

彼の代打に立った楠本泰史が、試合を決める3ランホームランをライトスタンドに叩き込む。

 

「試合前に、宮國さんの初登板だから絶対に勝ちをプレゼントしようというミーティングがあり、チーム全員にそういう思いがありました」

 

後続の投手陣も完璧なリリーフ。

 

自身として4年ぶりとなる勝利投手となった。

 

 

1992年4月17日生まれ。

沖縄県糸満市出身の29歳。

 

糸満高校から、2010年ドラフト3位でジャイアンツに入団。

 

将来のエース候補と期待され、江川卓の背負った背番号30を与えられる。

 

2012年には一軍に定着。

この年に始まったスターナイトでは、現監督の三浦大輔と投げ合い勝利投手に。

 

2013年には開幕投手も任された。

 

だが厳しいプロの世界。

なかなか結果が出ず、中継ぎに転向。

 

2020年オフに自由契約。

 

スタッフとして残る道も提示されたが、現役にこだわった。

 

「一年でも長く野球を続けなさい」

 

亡き父の言葉が、心をつなぎとめた。

 

合同トライアウトに挑戦するも、声はかからず。

専属トレーナーと自主トレを続けていた。

 

シーズン開幕直前になって、ベイスターズとの育成契約が発表された。

 

ファームで実践と実績積み重ねて、8月末に支配下契約。

この日の一軍初登板になった。

 

「以前の姿を求めるより、今の状態でどうやって打者を抑えるか工夫したことが、この結果につながった」

 

本人の努力もさることながら、IT機器を駆使して分析やアドバイスを行う部署での動作解析などもあったという。

 

そして試合前日のハマスタでの練習では、グラウンドに深々と頭を下げる彼の姿があった。

 

「周りの方々への感謝を持って、少しでも恩返しできるようにと、そして投げられる喜びやマウンドに立てる喜びをかみしめながら1球1球投げました」

 

横浜に新たな星がまた一つ。

 

灼熱の夏から実りの秋へ。

闘いは続いていく。

 

たたかうぞ 闘志みなぎらせて

勝利の海 行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号65。

宮國椋丞。

 

GRATITUDE AND REPAYING THE KINDNESS

感謝・恩返し

 

I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。

 

 

2021年8月25日(水)

京セラドーム大阪

ベイスターズ 10-2 タイガース

勝 大貫晋一 4勝5敗

負 伊藤将司 6勝6敗

 

背番号2が偉業を成し遂げた。

プロ野球史上初となる、新人選手のサイクルヒットを達成。

 

2回表にはライトフェンス直撃のツーベースヒット。

 

3回表に右中間へ3ランホームラン。

 

4回表にセンター前へ2点タイムリーヒット。

 

そして迎えた9回表の5打席目。

 

ライト線へのスリーベースヒットを記録して達成。

 

タイガースファンからも、大きな拍手が送られた。

 

 

長打のすべてがライト方向。

新人王を争うライバル佐藤輝明への強烈なメッセージともなった。

 

「お前、よう打つなぁ」

「いやぁ、お前もよう打つなぁ」

 

試合前にグラウンドで出会えば会話を交わすよきライバルだ。

オリンピックブレイク中には、インスタライブでも共演した。

 

その勝負強さは、前任者ホセ・ロペスを思い起こさせる。

2015年から6年間、横浜のファーストベースを守り続けたチャモさん。

 

日米通算2000安打を達成し退団した直後、力強い後継者となっている。

 

「右へ引っ張る」かのような力強い打撃は、応援歌を引き継いだ村田修一を彷彿とさせる。

 

「俺の応援歌を使ってるんだってな。がんばれよ」

 

かつての強打者は、古巣の後輩へエールを送っていた。

 

また、この日は8度目の猛打賞。

1959年の桑田武以来、62年ぶりに球団新人記録を更新。

 

中央大学の偉大な先輩の記録を超えた。

 

「先輩たちが、めったにない機会なので狙っていけと言ってくれた。みんな喜んでくれてうれしいです」

 

まだまだ戦いは続く。

誰もまだ、諦めていない。

 

その先頭には、背番号2がいる。

 

横浜の熱い夏が、続いていく。

 

鍛えた そのパワー

かっとばせ

勝利を さぁ目指せ

ホームラン

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号2。

牧秀悟。

 

ALWAYS BE GRATEFUL

感謝の心

 

I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。

 

2021年7月14日(水)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 4-3 タイガース

勝 今永昇太 3勝2敗

S  三嶋一輝 1勝4敗16S

負 ジョー・ガンケル 6勝1敗


やられたら、やり返せ!


そのチャンスは、すぐにやってきた。


仲間が必死になって、その舞台を作り上げた。


「前の打者を何とかカバーしたいと思って打席に入った」


2回表、桑原将志の先制タイムリーヒットで試合の主導権を握った。


「セ・リーグは打撃もおまけじゃないので、打てば点になることもある。いつも打撃投手をしてくださる木塚投手コーチ、川村投手コーチのおかげ」


4回表は、今永昇太のタイムリーで追加点。6回表にもヒットを放ちマルチ安打。


投げては7回1失点10奪三振の快投。


「先頭だったので出塁するため積極的にいった結果、最高の結果となりよかったです。好投していた昇太を援護できうれしいです」


8回表に、宮﨑敏郎の技ありのホームランも飛び出した。


8回裏の大ピンチには、山﨑康晃を砂田毅樹がリリーフ。

佐藤輝明を空振り三振に切って取った。


そして9回裏、満を持してハマの守護神がマウンドに向かった。


甲子園に歓声が沸き上がる。

一昨日の再現を期待しての、タイガースファンからのものだった。


「おまえ、ファンが増えたな」


キャッチャー伊藤光のジョークで、余計な力がぬけていく。


「なかなか寝れなくて悔しかった。同じチームに早くやり返さないといけない」


フォアボールを1つ献上したものの、圧巻の無失点投球。


いの一番に伊藤がマウンドに駆け寄り「ヒカルのハグ」。


ナインもすぐさま集まり、笑顔の花が咲いた。


一致団結して、もぎ取った勝利の証だ。



「こういう状況で回してくれたチームメートに感謝したい」


緊急事態宣言が繰り返される中、異例づくめのシーズンの前半戦が終わった。


借金はまだまだある。


だが、誰もまだあきらめていない。


しばしの中断の後、猛暑の中のリーグ戦再開に向けて。


反転攻勢のドラマが始まっていく。


横浜の9回には、背番号17がいる。



たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号17。

三嶋一輝。


AUDACITY

どんな時も堂々と、自分らしく。


I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。




2021年7月12日(月)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 3-4x タイガース

勝 及川雅貴 2勝1敗

負 三嶋一輝 1勝4敗15S


2021年7月13日(火)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 8-2 タイガース

勝 坂本裕哉 3勝2敗

負 ラウル・アルカンタラ 2勝2敗


信じられない光景が目の前に広がっていった。


3点リードの9回裏。

守護神三嶋一輝がタイガース打線の餌食となり、まさかまさかのサヨナラ負け。


「2死からですからね。原因? 分かんない。本人が一番悔しいと思う」


信じられない結末に、指揮官は判定に言及することもなく、ましてや守護神を責めることもなく語った。


「終わったことは変えられない。明日やり返すために頑張りたい」


そして、新しい朝が来た。


「いろいろ話はしました。悔しい気持ちもあったし。やり返す気持ちも感じた」


ひとまずは、この日のベンチ入りメンバーから守護神は外れた。


その思いはナインが十分に感じていた。


初回から打線が爆発する。

連打連打で3点を先制。


その援護を受けてマウンドに向かった背番号20にも、秘めた決意があった。



1997年7月28日生まれ。

福岡県福岡市西区出身の23歳。


三嶋は、同郷の憧れの存在。

実家は歩いて20分の距離にあり、同じ幼稚園に通っていたという。


福岡大学附属大濠高校から立命館大学へ。


2学年先輩に、東克樹がいた。


大学2年生時の秋の優勝決定戦。エース東が肉離れで登板回避。

彼に先発が告げられたのは、移動のバスの中でのこと。


緊急登板の先発マウンドは、5回途中で無念のノックアウト。

先輩たちの最後のリーグ戦。

優勝の可能性を消してしまった。


「いい経験になったやんか」


あの時、東からかけられた言葉があったからここまで頑張れた。


憧れの先輩はプロ入り後、世間をあっと言わせる大活躍で堂々の2018年新人王。


運命に導かれるように、2019年ドラフト2位でベイスターズからの指名を受けた。


その東は、トミー・ジョン手術を受けリハビリを続ける中、彼にアドバイスを送り続けた。


そして7月11日のファームの試合で、688日ぶりの登板を果たしていた。


「怖さは全くなかった。相手はノリノリで来る。攻めてやろう」


地元の話で気さくに話しかけてくれる守護神のために。


復活を果たした尊敬する大学の先輩左腕のために。


そして、何よりチームの勝利のために。


7回裏のピンチを切り抜けた際には、渾身のガッツポーズが込み上げてきた。


「去年から見ていて一番いい投球だった」


指揮官もうなる快投で連敗ストップ。


「9連戦で中継ぎの皆さんもたくさん投げている。最後までマウンドにいてやる気持ちだった」


パーソナルスローガンは「磨穿鉄硯(ませんてっけん)」。

「強い意志を持ち続けて、それを達成するまで変えない」という意味。


グラブに刺繍をしている言葉だ。


やられたら、やり返せ!


打てるもんなら、打ってみろ!


この心意気こそプロの証。


負けじ魂こそが、反転攻勢の武器だ。


左腕がうなれば

狙いははずさない

ピンポイントの技

攻めろ攻めろ 裕哉


横浜DeNAベイスターズ。

背番号20。

坂本裕哉。


STUDY FURIOUSLY

UNTIL I ACHIEVE MY GOAL

磨穿鉄硯。


I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。





2021年7月11日(日)
バンテリンドーム ナゴヤ
ベイスターズ 5-5 ドラゴンズ

敗色濃厚の9回表。
ノーアウトランナーなし。

後がない状況から、希望を紡ぎだしたのは19歳の若武者だった。

難攻不落のドラゴンズ守護神ライデル・マルティネスから鮮やかなライト前ヒットで出塁。

すかさず盗塁を決めて、スコアリングポジションへ。

キャプテン佐野恵太のタイムリーヒットで、同点のホームを駆け抜けた。

名古屋に一陣の風を吹かせた背番号6が、希望をつないだ。

2002年1月28日生まれ。
静岡県静岡市出身の19歳。

桐蔭学園高校から2019年ドラフト1位で入団。

ベイスターズは大学生投手をドラフトで獲得し、成功を収めてきていた。

2014年1位の山﨑康晃は、開幕からストッパーに定着。
「小さな大魔神になります!」
圧巻の大活躍で、新人王を獲得。

2015年1位は、今永昇太。
開幕からローテーション投手として活躍。
その秀逸なコメント力から「投げる哲学者」と呼ばれ、球界を代表する左腕の一人となっていく。

2016年1位は、濵口遥大。
豪快なピッチングで10勝をマーク。
19年ぶりに進出した日本シリーズで快投劇を演じる。

2017年1位は、東克樹。
11勝を挙げて、新人王を獲得。
今永のコメント力、濵口の豪快さを併せ持つ「小さな大投手」の道を歩み始めた。

2018年1位の上茶谷大河は、完封劇も含む7勝を記録。
横浜ドラ1栄光の系譜に連なった。

その方針を大きく転換して、高校生選手の1位指名を決断。

神奈川の高校からの1位指名は、2009年の筒香嘉智以来となった。

走攻守揃った逸材の一本釣りに成功する。

ルーキーイヤーは、ファームで実力を磨いてきた。

シーズン最終盤に一軍に昇格。

ジャイアンツの160km右腕チエゴ・ビエイラから、レフトフェンス最上段に直撃するツーベースでプロ初ヒットを飾った。

「もう少しパワーがあれば入っていた。もっとトレーニングしないと」

ルーキーの初打席初ヒットとは思えない感想に、その大物ぶりがうかがえる。

緊張と興奮のなか、坂本勇人から祝福の言葉をかけられ、はじめて笑顔がこぼれた。

「めちゃくちゃ嬉しかったです」

球団は違えどかつての高卒ドラ1の大先輩。

そして、球界を代表するショートストップにして背番号は6。

「石井琢朗のようなショートになれる」(神奈川担当スカウトの稲嶺茂夫)

スーパースターの系譜の入り口にはまずは立った。


横浜には2つの大きな歴史がある。

1998年日本一の「マシンガン打線」に象徴される、圧倒的打撃力。

どんなに点差があっても、あきらめずに立ち向かい、何度も奇跡的な逆転劇を演出してきた。

もう一つが、昭和の「スーパーカートリオ」に象徴されるスピードスターの歴史。

レベルアップしてきた長打力に比べて、この機動力不足が嘆かれてきた。

「今のDeNAに足りないところをたくさん持っている選手」

スーパーカートリオの一角の高木豊が、その活躍を絶賛する。

石井の移籍後、何人かスピードスターは現れた。

DeNAベイスターズ初代キャプテン・石川雄洋。

青い韋駄天・梶谷隆幸。

だが、スーパーカートリオのような人材群になることはなかった。


令和の背番号6は、まだ19歳。

閉塞しかけたチームを一気に蘇生させる可能性。

指揮官が目指す野球を体現しゆく力を十分に秘めている。

2番ショートで今季初スタメン。

華麗な守備でグラウンドに躍動。

初回には先制点に結び付く犠打。

3回には今季初ヒットで出塁。
盗塁死はしたが、このリベンジを土壇場で果たして見せた

「足は自分の武器。宝の持ち腐れにしたくない」

竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し。

彼が突破口となり、新たな人材群が溢れ出してくる。
そんな予感さえさせる躍動感がある。

背番号6が、横浜新時代を開きゆく。

出た出たついに
必殺バットマン
白い弾丸打ち込んで
ガッツポーズだ

かっとばせ! 敬斗!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号6。
森敬斗。
KEEP SHINING EVEN IN THE DARK
明月之珠。
暗闇でも自ら光を放って照らす明月のような宝玉になる。

I☆YOKOHAMA
今こそ、横浜一心。


2021年7月6日(火)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島

ベイスターズ 4-2 カープ

勝 ケビン・シャッケルフォード 1勝0敗1S

S  三嶋一輝 1勝3敗15S

負 ヘロニモ・フランスア 0勝1敗


背番号7がバットを振りぬく。

青き弾道が広島の夜空を切り裂く。

試合を決める一打がライトスタンドに突き刺さる。


同点で迎えた8回表。

試合を決めたのは、我らのキャプテンだった。


「周りの選手に助けてもらって迷惑ばかり。褒められるのは安打くらいで全くいいところがない。本当に情けない日々が長かった」


リーグトップの安打数を放ちながら、得点圏打率にこだわっていた。


昨年から守り続けた4番打者を、タイラー・オースティンに譲っていた。


主力選手の相次ぐ故障。

外国人選手の来日延期。


様々な要因から、チームは低迷を続けた。


キャプテンはその責任をだれよりも背負い続けた。


だからこその言葉だった。


1994年11月28日生まれ。

岡山県岡山市出身の26歳。


広陵高校から明治大学を経て、2016年ドラフト9位で入団。


セントラルリーグ最後の指名選手だった。


ルーキーイヤーから一軍に登録され、主に代打として活躍。

勝負強い打撃で、試合を決めることもしばしば。


転機は突然やってきた。


「本当に僕でいいのかな、と思いました」


2019年オフ。

筒香嘉智のメジャー移籍に伴い、DeNAベイスターズ第3代目のキャプテンに就任。


「でも僕は筒香さんじゃない。僕らしくやるしかない」


誰よりも声を出し、元気を出して、チームを鼓舞してきた。


迷ったときは、頼れる先輩たちに相談してきた。


より一層、そのことを実践していった。


コロナ禍での異例づくめのシーズンを、全試合4番レフトで出場。


そして、首位打者を獲得。


名実ともに、チームを代表する選手となった。


「背番号7は、彼に背負ってほしい」


退団する初代キャプテンの石川雄洋のたっての希望で、栄光の背番号を引き継ぐことになった。


カルロス・ポンセ。

鈴木尚典。

仁志敏久。


球団史を飾ってきた名選手たちに、引けを取らない活躍を続けている。


「オールスターまでにどれだけ勝利を重ねられるか。後半戦に向けて大事になる」


キャプテンが目指すのは、まずは明日の勝利。

そして、更なる高い位置へ。


背番号7が新たな歴史を創りゆく。


反転攻勢の夏が始まった。



蒼き戦士の闘志

果敢に突き進め

ハマの空に弧を描け

進め Shiny Road


横浜DeNAベイスターズ。

背番号7。

佐野恵太。


ENJOY THE MOMENT

過去や未来に恐れるな、この瞬間が自らの人生。

今を楽しめ。


I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。





2021年7月4日(日)

明治神宮野球場

ベイスターズ 3-2 ジャイアンツ

勝 大貫晋一 3勝5敗

S  三嶋一輝 1勝3敗14S

負 髙橋優貴 8勝3敗


神宮の森に熱き星たちが躍動する。


しびれる接戦を勝ち抜き、ジャイアンツ戦今シーズン初勝利。


ヒーローインタビューに立ったのは、この日先発した背番号16だった。


1994年2月3日生まれ。

横浜市青葉区出身の27歳。


少年時代はベイスターズの大ファン。

憧れは「ハマの番長」三浦大輔。


ハマスタ名物「みかん氷」を食べながら、ユニフォームに身を包み声援を送った。


中学時代は地元の強豪シニアチームに所属。

だが、補欠にすらなれないこともあった。


あえて県内の強豪校には進学しなかった。

試合に出たかったからだ。


静岡県の桐陽高校では、チームを18年ぶりの県大会ベスト8に導く活躍。


日本体育大学に進学後、大学2年時の2013年春にはベストナインを獲得。


これからという時に、右肘痛が再発。

トミー・ジョン手術に踏み切る。


「プロなんて縁がないと思ってました」


保健体育の教員免許も取り、営業職の内定も取っていた。


だが、夢を諦められなかった。


社会人野球の強豪 新日鐵住金鹿島へ。

これまでの努力が結果となって結実する。


2018年ドラフトで、憧れのベイスターズから3位で指名を受けた。


背番号は16。


この年に引退した新日鐵住金鹿島の先輩「バレンティン・キラー」の加賀繁。


「クワトロK」の要にして1998年の開幕投手の川村丈夫。


鈴木隆、野村収、右田一彦、欠端光則といった好投手たちが背負い、チームを牽引してきた伝統ある背番号だ。


ルーキーイヤーは、同期入団の上茶谷大河とともにローテーションの一角として6勝をあげる活躍。


だが、早い回でノックアウトされる悔しい登板もしばしば。


シーズンオフには、オーストラリアへの遠征を球団へ直訴。


同級生にしてチームのエース「投げる哲学者」今永昇太らが前年のオフに遠征し、翌シーズンに結果を残していた。


更なる決意で臨んだ2020年シーズン。


先発ローテーションを守り抜き、チームトップの10勝。

防御率2.53と抜群の安定感を誇った。


さらなる飛躍が期待された今シーズン。


本来の出来とは程遠いマウンドが続き、チームも低迷。


ファーム降格も経験した。


自分自身の投球を見つめなおした。


先制されはしたが、粘りのピッチング。


その力投にナインが応える。


「ハマのプーさん」こと宮﨑敏郎が、鮮やかな逆転2ランホームラン。


そのリードを、必死の継投で守り抜いた。


そして、異例のビジター球場でのホームゲームシリーズを勝利で終えることができた。


「対ジャイアンツやっと1つ勝てましたけど、1つ勝つことによって、また流れも変えられると思う。大きな1勝だったと思います」


指揮官は力強く語った。


反転攻勢の夏が始まる。


その先陣を走るのは、背番号16だ。


たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号16。

大貫晋一。


SEIZE THE DAY.

今という瞬間を大事に一生懸命生きたいという想い。


I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。




2021年6月20日(日)

東京ドーム

ベイスターズ 10-8 カープ

勝 砂田毅樹 1勝1敗

負 大道温貴 2勝1敗

 

東京ドームがが青く染まる。

一塁側からグラウンドに選手たちが駆け抜けていく。

白いユニフォームがビッグエッグに躍動する。

 

その主役は、ハマの新たな4番。

頼れる背番号23だ。

 

来日初のグラウンドスラムが、オリンピックイヤーならではの変則ポームゲームの初勝利を呼び寄せた。

 

1991年9月6日生まれ。

アメリカ合衆国ジョージア州出身の29歳。

 

ヤンキースなどで活躍し、2020年からベイスターズの一員となった。

 

圧倒的な打撃力。

守備でもハッスルプレイを連発。

6月1日のホークス戦では盗塁も決めた。

 

「打順はどこでもいい。チームの勝利のために全力を尽くすだけだ」

 

彼の人生の転機は17歳の時。

精巣ガンに襲われる。

 

しかし、激痛を抱えて1週間。

がんだと発覚して1週間以内に手術。

術後1週間ほどの抜糸したてで野球の試合に出ていた。

 

妻のステファニーさんとは、この頃からの間柄。

 

コロナ禍で来日できていないが、愛妻の存在が彼を支えている。

 

ハマの背番号23と言えば、ロバート・ローズ。

 

1993年の横浜ベイスターズ誕生イヤーから8年間にわたって活躍。

 

圧倒的な勝負強さで、マシンガン打線の4番を担い、1998年日本一の立役者となった。

 

右の強打者にして、全力プレイでチームを牽引する姿は、時代を超えて共鳴し合う。

 

「マウンドの投手を助けたいんだ」

 

コロナ禍で来日が遅れてしまった。だが、彼が合流してからチームは生き返った。

 

「勝利に貢献できる打撃ができて非常にうれしいよ」

 

反転攻勢の要は、背番号23。

 

我らのTAが横浜の熱い夏の主役となる。

 

夢を運ぶひと振り

君が刻むヒストリー

蒼く光る彗星

打てよタイラー・オースティン

 

GO!GO! TA!

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号23。

タイラー・オースティン。

 

LEAVE NO DOUBT.

正真正銘。誰に何を言われようと、努力を続け自分の才能を証明する。

 

I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。

 

2021年6月13日(日)
札幌ドーム
ベイスターズ 4-1 ファイターズ
勝 今永昇太 1勝1敗
S  三嶋一輝 1勝3敗11S
負 ドリュー・バーヘイゲン 1勝5敗

左腕が唸りを上げる。

北の大地に美しい投球フォームが映える。

ファイターズ打線を封じ込めていく。

7回。
打者27人。
被安打4。
失点1。

7回裏2アウト2塁のピンチ。
大田泰示を空振り三振に切って取った左腕は、拳を握り雄叫びをあげた。

1993年9月1日生まれ。
福岡県北九州市出身の27歳。

北筑高校から駒澤大学を経て、2015年ドラフト1位で入団。

「『援護がない』と言うのは防御率0点台の投手が言うこと」

「三振を取れる投手より、勝てる投手の方がいい。力のない人間は練習するしかない」

「今日は広島打線相手ではなく、過去の自分と勝負出来た」

その秀逸なコメントから、彼はいつしかこう呼ばれるようになった。

「投げる哲学者」と。

2019年から2年連続開幕投手。

侍ジャパンにも選出され、名実ともにハマのエースとなった。

だが、その左腕は悲鳴を上げていた。

勝負の夏場に戦列を離れた。

悩み抜いて左肩にメスを入れた

「もう一軍のマウンドには戻れないかもしれない」

ネガティブな気持ちと向き合いながら、懸命に復活を目指した。

「本当に多くの方にサポートしていただいていると、はじめてわかった。だからこそパワーアップして戻る」

開幕には、間に合わなかった。
チームは、苦しい戦いが続いた。

「僕が一軍にいなくても、ユニフォームやタオルを掲げてくれているファンの方々いる。この『声援』がどれだけ力になったかわからない」

声を出しての応援はできない。
球場への入場者数制限もある。

でも、熱き星たちの声は届いている。
心は、熱く伝わっている。

勝利の会見を聞きながら、同じことをかつて語った選手がいたことを思い出す。

2016年9月20日。

「引退をします。先発として勝てなくなったからです」

「自分が二軍にいても、背番号18のユニフォームを着て、スタジアムに応援に来てくださるファンの皆さんがいる。だからこそ、必ずここに戻ろうと決めていた」

この瞬間だけは、涙を堪えられなかった背番号18。

その現役最後の登板を前に、当時ルーキーだった左腕はブルペンにともに入った。
その姿を瞼に焼き付け、心に刻んだ。

かつてのエースが背番号を81にして、新監督として臨んでいる2021年シーズン。

遂にエースが帰ってきた。
戦いの最前線に帰ってきた。

「ここに帰ってこられて良かったという感情は自分自身のもの。とにかくチームが勝つこと。もっと上を目指していく」

2021年版哲学者語録もスタート。

鬼門の交流戦を3位で終えた。

だが、目指すのはもっと先。
もっともっと上だ。

横浜の熱い夏が、始まった。

左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ 昇太

横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。

THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。

I☆YOKOHAMA
今こそ、横浜一心。

 

2021年6月14日(月)

 

別れは突然にやってきた。

 

「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました」

 

ハマの豪腕のトレードが発表された。

 

「育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです」

 

1991年9月24日生まれ。

大阪府枚方市出身の29歳。

 

熊本県の秀岳館高校から、2009年育成ドラフト1位で入団。

同期には筒香嘉智がいる。

 

2010年オフ。

ベイスターズに身売り報道が流れる。

成約寸前でこの話は破綻。

 

「本拠地は静岡とか新潟でやりたいと言ってきた。それだけは飲めなかった」

 

身売りをしたがっていた球団。

閑古鳥が鳴く横浜スタジアム。

ささくれ立つファンの心。

 

そんな2011年7月。

彼は彗星のように現れた。

 

シーズン途中に支配下契約となり、一軍デビュー。

先発ローテーションに定着し、大きな期待を寄せられた。

 

「遂に現れたハマのスーパースター候補」

 

新球団・横浜DeNAベイスターズの本拠地開幕戦の先発投手に大抜擢された。

 

9月7日のカープ戦では、育成出身投手としてセ・リーグ初の完封勝利。

 

「また何度もしますから」

 

ウイニングボールは、スタンドに放り込んでしまった。

 

この年は4勝12敗。

 

その後も度々チャンスを与えられてきた。

そのチャンスを生かし切れないシーズンが続く。

 

転機は2018年オフ。

今永昇太らとともにオーストラリアン・ベースボールリーグへ。

 

2019年のオープン戦から、その成果を発揮する。

 

横浜スタジアムのオープン戦で、球速160kmを記録。

 

満員のスタジアムから大歓声が起こる。

 

それは、彼の覚醒を待ちに待った熱き星たちの心からの叫びだった。

 

シーズンを通して、貴重なリリーバーとして活躍。

豪速球を武器に、チーム初の本拠地クライマックスシリーズ開催に大きく貢献した。

 

2020年シーズンは、名字にちなんで背番号92に変更。

 

今シーズンも、あらゆる場面でマウンドに立ってきた。

 

低迷が続くチームは、先発投手補強のため身を切る決断をした。

 

「リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」

 

マリーンズには、昨年ジャイアンツから澤村拓一が移籍。

セットアッパーとして見事復活を遂げ、今シーズンは海を渡りボストン・レッドソックスで活躍している。

 

その後任として、彼に白羽の矢が立った。

 

「突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです」

 

ハマの豪腕は、東京湾を渡る。

 

「同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」

 

幕張の星と輝け!

そして、秋には大きな舞台で再会しよう!

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ

背番号92。

国吉佑樹。

 

STEP BY STEP.

I CAN’T SEE ANY OTHER WAY OF ACCOMPLISHING ANYTHING.

ステップ・バイ・ステップ。

どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただ1つ、

一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。

 

I☆YOKOHAMA

2021年6月14日(月)

 

別れは突然にやってきた。

 

「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました」

 

ハマの豪腕のトレードが発表された。

 

「育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです」

 

1991年9月24日生まれ。

大阪府枚方市出身の29歳。

 

熊本県の秀岳館高校から、2009年育成ドラフト1位で入団。

同期には筒香嘉智がいる。

 

2010年オフ。

ベイスターズに身売り報道が流れる。

成約寸前でこの話は破綻。

 

「本拠地は静岡とか新潟でやりたいと言ってきた。それだけは飲めなかった」

 

身売りをしたがっていた球団。

閑古鳥が鳴く横浜スタジアム。

ささくれ立つファンの心。

 

そんな2011年7月。

彼は彗星のように現れた。

 

シーズン途中に支配下契約となり、一軍デビュー。

先発ローテーションに定着し、大きな期待を寄せられた。

 

「遂に現れたハマのスーパースター候補」

 

新球団・横浜DeNAベイスターズの本拠地開幕戦の先発投手に大抜擢された。

 

9月7日のカープ戦では、育成出身投手としてセ・リーグ初の完封勝利。

 

「また何度もしますから」

 

ウイニングボールは、スタンドに放り込んでしまった。

 

この年は4勝12敗。

 

その後も度々チャンスを与えられてきた。

そのチャンスを生かし切れないシーズンが続く。

 

転機は2018年オフ。

今永昇太らとともにオーストラリアン・ベースボールリーグへ。

 

2019年のオープン戦から、その成果を発揮する。

 

横浜スタジアムのオープン戦で、球速160kmを記録。

 

満員のスタジアムから大歓声が起こる。

 

それは、彼の覚醒を待ちに待った熱き星たちの心からの叫びだった。

 

シーズンを通して、貴重なリリーバーとして活躍。

豪速球を武器に、チーム初の本拠地クライマックスシリーズ開催に大きく貢献した。

 

2020年シーズンは、名字にちなんで背番号92に変更。

 

今シーズンも、あらゆる場面でマウンドに立ってきた。

 

低迷が続くチームは、先発投手補強のため身を切る決断をした。

 

「リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」

 

マリーンズには、昨年ジャイアンツから澤村拓一が移籍。

セットアッパーとして見事復活を遂げ、今シーズンは海を渡りボストン・レッドソックスで活躍している。

 

その後任として、彼に白羽の矢が立った。

 

「突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです」

 

ハマの豪腕は、東京湾を渡る。

 

「同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」

 

幕張の星と輝け!

そして、秋には大きな舞台で再会しよう!

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ

背番号92。

国吉佑樹。

 

STEP BY STEP.

I CAN’T SEE ANY OTHER WAY OF ACCOMPLISHING ANYTHING.

ステップ・バイ・ステップ。

どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただ1つ、

一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。

 

I☆YOKOHAMA