7/5
B4-1T
勝 濵口
負 メッセンジャー
S 山﨑康

難敵メッセンジャーを攻略し、快勝。
これで、2位タイガースに1ゲーム差。

ルーキー濵口遥大は、チームトップ、ルーキートップの6勝目。

先制打は、青い韋駄天・梶谷隆幸。
5打数5安打の首位打者・宮﨑敏郎は、メッセンジャー相手に今シーズン6打数6安打。

勢い以上の力が、今のベイスターズにはある。

ヒーローインタビューには呼ばれなかったが、TVK解説の齊藤明夫氏、プロ野球ニュース解説の高木豊氏が、ともに言及していたのは、ベイスターズ生え抜きのこの男だった。

静岡県出身。
横浜高校では、マリーンズのエース・涌井秀章とともに甲子園で活躍。
2004年ドラフト6巡目でベイスターズに指名される。

「横浜ベイスターズは、横浜高校より弱い」

彼の入団後、
横浜高校は相変わらず強かったが、
ベイスターズは相変わらず弱かった。

チームはどん底。
真冬の時代が続いていた。

そんな中、俊足好打で一軍の舞台を勝ち取った彼を、名手・石井琢朗の後継者として球団がプッシュするようになる。

石井は2008年オフ自由契約になり、カープに移籍。
石井の後継者という十字架を背負い、思うように結果が出せなくなった彼に、ささくれだったファンの一部が厳しい声を上げるようになる。

転機は、2012年。
中畑清監督が、新球団の初代キャプテンに指名したのが彼だった。

彼に期待をした指揮官は、時にはその緩慢な態度を叱責し、二軍行きを命じたこともあった。

だが、彼は這い上がってきた。
そして、チームも徐々に力を付けてきた。

迎えた2017年シーズン。
スワローズから、名二塁手・田中浩康が加入した。
もはや、彼はレギュラーではなかった。

このまま、腐ってしまうのか。
このまま、終わってしまうのか。

だが、今一度、彼は這い上がってきた。

第2打席では、12球粘りフォアボールを選び、相手先発メッセンジャーを追い詰めた。
第3打席では、大ピンチをくぐり抜けた直後、タイガースファンが群れをなすレフトスタンドへ、見事なホームランを叩き込み追加点を勝ち取った。

先発の濵口遙大が、フォアボールを連発して苦しむ時には、さりげなくマウンドに駆け寄り、精神的アシストをした。

もはやベテランの域に入りつつある彼の活躍が、貴重な勝利をたぐり寄せた。

栄冠掴むその日まで
恐れず飛び込めベースへ
君の熱き血潮で 燃えろ雄洋

横浜DeNAベイスターズ。
背番号7。
石川雄洋。

彼もまだ見ぬ栄光のチャンピオンフラッグ。
本領発揮は、これからだ。

NO BAYSTRS.
NO LIFE.


7/2
B9-1G
勝 今永
負 山口俊

東京ドームに轟き渡る大ブーイング。
レフトスタンドを青く埋め尽くしたベイスターズファンは知り抜いていた。

山口俊の心の優しさを。
そして、その両刃の剣ともいえる気の弱さを。

ジャイアンツファンは知るべくもない。
獲得に当たった調査不足のフロントは尚更。
本人ですら、自分の姿が見えていなかった。

かつてのチームメイトが、その心の隙に襲いかかる。
先発全員安打。
19安打9得点。
今季初のカード3連勝。
ビジターでのジャイアンツ戦3連勝は2005年5月以来、12年ぶり。

快勝の後、ヒーローインタビューに呼ばれたのは、この男だった。

横浜高校では、甲子園球場で輝いた。
創価大学では、神宮球場を駆け抜けた。
日本新薬では、東京ドームでプロへの切符をつかんだ。

まもなく始まる都市対抗野球。
今年も京都から、日本新薬の選手達が黒獅子旗を目指してやってくる。

そして、オフの日には、背番号「5」のユニフォームを皆で着て、ハマスタに応援に来てくれるはずだ。

かつての同僚に熱い声援を送るために。

「自分の調子は普通です。でも、打線は好調です」

にこやかに、さわやかに、凛々しく語った彼は、未だ野球人生で達成していない「日本一」を勝ち取りに行く。
横浜スタジアムに、チャッピオンフラッグを翻らせる日を目指して。

かっとばせ
見せろ男意気
さあ打つぞ
勝利へ導け

横浜DeNAベイスターズ。
背番号5。
倉本寿彦。

栄冠目指し、夏を駆け抜けよう。
まさかは実現する。
THIS IS MY ERA.




7/1
B6-4G
勝 加賀
負 カミネロ
S 山﨑康

ハマのリードオフマン桑原将志の先頭打者本塁打で幕を開けたこのゲーム。

8回裏、ジャイアンツ村田修一に逆転打を喰らう。
この男、古巣相手にはよく打つ。
一番打たれたくない相手から取られたビハインドだった。

9回表にまさかの展開。
桑原将志にグラウンドスラムが飛び出し、劇的な逆転勝利。

代打で登場し、目の覚めるようなツーベースを放ち、この日の主役に繋ぐチャンスメイクをしたのは、彼の同期の盟友だった。

2011年オフ。
4年連続の最下位。
不動の4番打者のFA移籍。
そして、球団の売却。

真冬の寒さの中、死者に鞭打つかのような試練の連続に、ファンは耐え抜いていた。

球団の運営主体もまなならぬ中、迎えたこの年のドラフト会議。
数年後の勝利のために、高校生主体の指名となった。

4位の京都・福知山成美高校の桑原将志に次いで、5位で指名されたのが地元横浜高校の中心選手の彼だった。

端正な顔立ち。
精悍な表情。
恵まれたポテンシャル。
そして、誰からも愛される人柄。

高校の2年先輩でもある主将・筒香嘉智とは兄弟のように仲がいい。

入団3年目の2014年には、プロ初打席初ホームランで鮮烈にデビューする。

ファンはそこに、どう仕様もない閉塞感から抜け出せる希望の光を見た。

明るさを忘れない中畑清監督の人材育成。
手探りの球団運営。
徐々に戦う体制が整いつつあった時期でもある。

チームが力をつけていくということは、仲間同士の競争も激しくなるということ。

代打、守備固めなど、地味な舞台でチャンスを伺ってきた今シーズン。

絶体絶命のピンチで、地味だが貴重な仕事をしてくれた。

彼にとっても、チームにとっても、大きな1勝となった。

Oh  横浜の誇り
胸に抱いて
道を切り拓け  ニコ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号33。
乙坂智。

本領発揮の舞台がやって来た。
冬は必ず春となる。
THIS IS MY ERA.