5/27
B3-5S
勝  小川
負  平良
S  石山


取って取られてのシーソーゲームを落とし、悔しい敗戦。

最下位スワローズ相手にカード負け越し。

光明を見つけることすら苦しい試合。
ビハインドの8回裏に、一際長身の目立つあの男がマウンドに向かった。

2010年オフ。
ベイスターズに身売り報道が流れる。
成約寸前でこの話は破綻。

「本拠地は静岡とか新潟でやりたいと言ってきた。それだけは飲めなかった」(当時の球団幹部)

身売りをしたがっていた球団。
閑古鳥が鳴く横浜スタジアム。
ささくれ立つファンの心。

そんな2011年7月。
彼は彗星のように現れた。

1991年9月24日生まれ。
大阪府枚方市出身。
2009年育成ドラフト1位で熊本県秀岳館高校から入団。

支配下登録された直後から先発ローテーション入り。
長身から投げ下ろす豪速球で、最下位を独走するチームの希望の光になった。

2011年オフ。
チームは新興IT企業DeNAに売却される。

「ついに現れたハマのスーパースター候補」(横浜DeNAベイスターズ2012年オフィシャルイヤーマガジン)

2012年4月4日。
新球団の本拠地開幕戦の先発を、中畑清新監督は彼に託した。
だが、結果を残すことはできなかった。

これまで、チャンスはたくさんあった。
だが、掴みきれぬまま月日は流れて行った。
気がつけば、周りの後輩達が結果を出し、チームは日本シリーズに出場するまでになった。


今は、ビハインドや大量点差での登板が続くだろう。

地味でもここで結果を出し続けるしかない。

この日、3者凡退で抑えたマウンドから、今一度「ハマのダルビッシュ」の輝きが見たい。

まだまだ、彼の舞台はこれからだ。


戦うぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞ  ベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号65。
国吉佑樹。

WORK'LL WIN WHEN WISHING WON'T.
願いが叶わないとき、勝利を勝ち取るのは努力だ。

VICTORY is WITHIN US.


5/26
B1-5S
勝  中尾
負  三上

登板過多のリリーフ陣が7回裏に捕まり、悔しい敗戦。

この日の結果を目にして、ある男の「予言」が思い起こされた。

スカパー!のプロ野球開幕前のCMシリーズ。
今年は落合博満が12球団を「俺流解説」。

「俺ならベテランを使うね」(ジャイアンツ)

「外国人次第だね」(ドラゴンズ)

「4番は中村でしょ」(ライオンズ)

当たり外れはあるが、やはり良いところをついていた。

「ベイスターズはね、打線は申し分ないんですよ。先発なんです。エースが、柱がいない。菅野、菊池、則本クラスがいない。今永がいいって言ったって去年初めて11勝でしょ」

開幕前に先発ローテーション候補が次々離脱。

そこでチャンスの巡ってきた若い先発陣が、結果を残しているからこそのこの成績。

その苦しいチーム状況の中、チャンスを掴みかけた青年が、今宵の神宮のマウンドに上がる。

1995年7月12日生まれ。
沖縄県国頭郡出身の22歳。

2016年オフにFA宣言した山口俊の人的補償選手として、ジャイアンツより移籍。

「プロテクト漏れした選手の中で、最も取られたくなかった選手」と、ジャイアンツ関係者が臍を噛むほどの有望株。

移籍1年目の2017年シーズンにはプロ野球初勝利もあげた。

だがこの後は結果が残せず、ファームのローテーション投手として捲土重来を期した。

5月17日、甲子園球場でのタイガース戦では投打にわたる活躍で今季初勝利。

甲子園の大応援など何処吹く風。
「沖縄タイム」のマイペースで、チャンスをものにした。

交流戦前最後の大事な試合。
もう一人の「ハマの二刀流」が、勝利を掴み取る。

戦うぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞ  ベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号59。
平良拳太郎。

KEEP WORKING HARD AND CONCENTRATE.
集中し、奮い立ち、力の限り。

VICTORY is WITHIN US.


5/25
B14-5S
勝  三嶋
負  ブキャナン

開幕戦で封じ込まれたデービッド・ブキャナンを攻略し快勝。

超満員の神宮球場。
予断の許さぬ打撃戦の流れを変えたは、今一番頼りになる剛球右腕の彼だった。

2004年シーズン。
どん底のチーム状態の中、山下大輔監督は懸命に知恵を搾り戦っていた。

その決断の一つが、かつてのエース川村丈夫の中継ぎ転向。

右腕は輝きを取り戻す。

クレバーな彼は環境の変化に対応し、痺れるピンチを何度も凌いでいった。

翌2005年シーズン。
牛島和彦監督はリリーフ右腕カルテット クワトロKを結成。

木塚敦志、加藤武治、マーク・クルーンのリーダー格として大車輪の活躍をしていった。

2018年シーズン。
背番号17はどん底から這い上がってきた。

痺れるピンチの場面でも涼やかな表情で豪速球を投げ込む。

まさに、相手をねじ伏せているのだ。

法政大学のエースとして輝いた神宮。
2014年開幕戦で2回9失点で屈辱の降板をした神宮。

栄光と挫折の記憶が残る球場で今季3勝目。

その復活劇はチームを鼓舞する。

長いシーズン。
調子がいい選手もそうでない選手もいる。

この日も勝利投手の権利を目前に、彼にマウンドを譲らざるを得なかった石田健大。
開幕左腕は、結果を出せず苦しいマウンドが続いている。

法政大学の2学年先輩でもある彼の復活劇は、有形無形のエールになっているはず。

そうした力のあるリリーフのマウンドだった。

竹の節を一つ破りぬれば余の節亦破るるが如し。

一人の勝利は、皆の力になっていくのだ。

戦うぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞ  ベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号17。
三嶋一輝。

彼は今日も勝利のマウンドに向かう。

VICTORY is WITHIN US.


5/24
B3-2D
勝  東
負  吉見
S  山﨑

鮮やかな弾道を描いてライト最上段にボールは突き刺さった。

轟く大歓声を浴びて彼はダイヤモンドをゆっくりと走り抜けた。

我らがキャプテンの球団史上最年少の通算150号ホームランで、交流戦前最後のホームゲームを勝利。

青く染まるスタンドの声援に、彼は笑顔で応えた。

どこまでもブレのない彼の原点の一つに、横浜スタジアムでの悔し涙がある。

2009年7月26日。
全国高校野球選手権神奈川大会準々決勝。
横浜隼人との延長10回の死闘の幕切れは、サードを守る彼のエラーがきっかけだった。
自分の責任と敗北を背負い込み、彼は人目はばからず号泣する。

そして誓う。

これで終わったわけではないと。
人生はまだまだこれからなんだと。

その年、ドラフト1位で地元横浜ベイスターズに入団。

左の強打者の称号「55」を与えられても、「僕の憧れは横浜高校の先輩 鈴木尚典さんです。だから背番号51がよかったです」

その鈴木尚典二軍打撃コーチ、田代富雄二軍監督らの指導のもと、ファームで本塁打と打点の二冠王。

最下位を独走する一軍のホーム最終戦では見事なプロ第1号。

暗黒時代に灯った唯一の希望の光だった。

2014年シーズンにレフトにコンバートされ、レギュラーに定着。

「あの嫌なムードというか、負け犬根性みたいなものを払拭できるのは、彼ぐらいしかいなかった」

中畑清監督は、2015年シーズンのキャプテンに彼を指名する。
不動の四番打者として、大きな責任を背負い、顔つきが勝負師のものになっていく。

ベイスターズが変わり始めた。
スタジアムに熱と興奮が戻り始めた。


侍の主砲。
日本の四番。
そして、横浜の大黒柱。

常にチームのため。
仲間のため。
そして、勝利のため。

「通過点という言葉は、しっくりこないんです。これからも勝ちに貢献できる一打を打ちたい」

優勝の栄冠のため、今日も彼は戦い続ける。

横浜の空高く
ホームランかっとばせ  筒香
さあ打て  筒香
飛ばせ空の彼方
横浜に輝く大砲
かっとばせホームラン
GO  GO  TSUTSUGOH!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。

矢印は今日も外へ。

VICTORY is WITHIN US.


5/22
B0-8D
勝  山井
負  飯塚


「明日、球団事務所に来てくれ。スーツでだ」

2012年10月6日。
横浜ベイスターズ内野手の高森勇旗は、球団事務所に呼び出される。

「戦力外通告」

プロ野球選手に対しての契約解除は、実にあっさり行われる。

ここまで積み上げてきた人生を否定されるかのように。


わずか10分程度の通告後、高森はグラウンドに挨拶に行く。

スーツで同僚が練習場に現れる意味は、皆が知っている。

これまでの御礼を丁寧に告げる中で、一人の男が彼の前に現れる。

2006年高校生ドラフト同期。
彼は3位。背番号63。
高森は4位。背番号62。

横浜スタジアムで活躍する事を夢見て、横須賀で共に汗を流してきた。
厳しい練習に耐え抜いてきた。

だが、その仲間が同僚でなくなる。

着慣れぬスーツとユニフォームの男が抱き合う。
汗と涙が染み込んでいく。

2人を見守る仲間も、皆泣いていた。

「俺たちはみんな、いつか野球を辞める時が必ずくる。そしたらその時はどうか、『この世界に入ることができた』ということに誇りを持って辞めていってほしい。この世界に入ることは、普通のことじゃないんだ。だから、何もマイナスなことはない。胸を張って辞めていってほしい」(横浜ベイスターズ元二軍監督 田代富雄)

高森はフリーライターとして、堂々と新しい人生を切り開いている。

あの日、友と抱き合い涙を流しあった彼は、ベイスターズの看板選手の一人として、今日もスタメンに名を連ねた。

敗色が濃厚な9回裏、彼は打席に立った。
皆の思いを背負ってバットを振り抜いた。
打球は左中間フェンス最上段直撃のツーベースヒット。

結果、大ベテラン山井大介に完封を許すことにはなったが、ここから明日への戦いが始まった。


新たな歴史に
その名を刻め
梶谷隆幸
蒼い韋駄天

横浜DeNAベイスターズ。
背番号3。
梶谷隆幸。

明日もハマスタを駆け抜けろ!

VICTORY is WITHIN US.

(参考文献  俺たちの「戦力外通告」 高森勇旗著  ウェッジ)  


5/20
B10-2G
勝  ウィーランド
負  野上


6本のホームランで大勝。

今週は、昨年大きく負け越したタイガースとジャイアンツにカード勝ち越して4勝2敗。

交流戦突入前、最高の形でハマスタに帰ることができる。


金曜日に続いて、蒼い韋駄天 梶谷隆幸と我らのキャプテンにアベックホームランが飛び出した。

ここ数年、ライトが定位置だった梶谷が、本来内野手登録のネフタリ・ソトの活躍により1番センターでの出場が続いている。

ベイスターズファンが陣取る東京ドーム左中間に並ぶ2人を見て、ある光景が思い起こされた。


2014年8月13日。
ナゴヤドーム。
1回裏、ドラゴンズ大島洋平の左中間への飛球を追いかけて2人は交錯し衝突してしまう。

背番号25は立ち上がれない。
ピクリとも動かない。

敵味方関係なくナゴヤドームから祈りにも似た声援が飛ぶ。

グラウンドに救急車が入る緊急事態。

兄弟のように仲のいい2人に試練が訪れる。

梶谷は辛さを乗り越え、グラウンドで結果を出し続ける。

ホームランを放ち、ベンチに戻り、ナインとハイタッチした後、テレビカメラに向けてメッセージを贈る。

手の甲をカメラに向ける。
Vサイン2回。
そして、手のひらを開く。

「2-2-5  TSU-TSU-GOH」


2014年9月6日。
横浜スタジアム。
彼は帰ってきた。

1番 ライト 梶谷隆幸。
2番 センター 石川雄洋。
3番 セカンド ユリエスキ・グリエル
4番 ファースト トニ・ブランコ。

そして、ハマスタに彼の名前がコールされる。

一軍復帰即スタメン。

ハマスタに歓声が響き渡った。
横浜に希望が戻った。

2015年にキャプテンに就任してからは、侍の主砲となり、その名は日本中に轟いた。

本気で優勝を狙う2018年シーズン。
彼が頼りにする兄の復調こそが、横浜優勝への推進力なのだ。

カジが打てばツツも打つ。
ゴウが打てばカジも打つ。

2人は横浜の象徴だ。
2人は横浜の希望だ。
2人は横浜の未来だ。

この3連戦。2人で7本のホームラン。

20年振りの優勝へ、打の陣容は整った。


横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ  筒香
さあ打て  筒香
飛ばせ空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせ  ホームラン
GO GO TSUTSUGOH!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。

VAMOS A SEGUIR ADELANTE!
前に、前に、積極的に行こう!

VICTORY is WITHIN US.


5/19
B5-1G
勝  エスコバー
負  田口

1回表。チャンスで回ってきた打席。

ハマのキャプテン、日本の主砲が、国際舞台の日本会場となっている東京ドームで2試合連続ホームランを放った。

一昨年のクライマックスシリーズ以来、BIG EGGの左半分は青く染まっている。

力強い声援を背にして、我らのキャプテンが、本来の力を取り戻した。

5月に入って絶不調。
だが、どんなに辛くても、プレイ中は表情ひとつ変えなかった。

そして、オフの場面では当意即妙の振る舞い。

常に「矢印は外に」向いていた。


彼の兄貴分、梶谷隆幸が絶好調。

嵐のカリビアン、ネフタリ・ソトの圧倒的な勢い。

頼れるチャモさん、ホセ・ロペスの打棒は誰にも止められない。

ハマのプニキ、宮﨑敏郎の安定感は他チームの脅威だ。

そこに、大黒柱がどっかり座り、不調の波は去った。

どこにも隙のない2018年型超攻撃的打線が完成。

横浜の反転攻勢が、いよいよ始まるのだ。

横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ  筒香
さあ打て  筒香
飛ばせ空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせホームラン
GO GO TSUTSUGOH!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。

目指すは優勝。
歓喜の凱歌を目指して驀進あるのみ。

VICTORY is WITHIN US.

5/18
B3-6G
勝  菅野
負  石田
S  カミネロ


セントラル・リーグを代表する右腕 菅野智之を攻略しかけたが、勝てなかった。

チームは東京ドーム今季初黒星。
仕切り直して次戦に臨む。


5月に入って絶不調だった我らがキャプテン・筒香嘉智に待望の先制2ランホームラン。

逆転された後には、キャプテンが兄のように慕う彼の今季初ホームランが飛び出した。

久々のセンターのポジションに入る彼を見て、あの試合を思い出した。


2016年10月10日。
クライマックスシリーズ・セ ファースト・ステージ第3戦。

プロ野球12球団の最後にようやくこの舞台に立ったベイスターズ。

若い選手達は初めて経験するポストシーズン。

1勝1敗でファイナルへの切符に挑んだ。

1回表。2番ライトで先発した彼は、ジャイアンツ先発の内海哲也から左手にデッドボールを受けてしまう。

無念の負傷交代。

ダグアウトの向こう側で、普段クールな彼が人目はばからず号泣する。

彼の左手薬指は骨折していた。

彼が涙したのは、痛みにではない。
大事な試合に出場できない悔しさにだ。

延長11回の激闘を勝ち抜いたチームはファイナルへ進出。

王者カープに挑んだ。

試合前のマツダスタジアムのグラウンド。
彼と指揮官が語り合う。

「僕は何があっても試合に出たい。でもそれを決めるのは監督です」

「その言葉で十分だ」

骨折した指をギブスでガチガチに固定し、大切なグラブにハサミを入れ、目眩がするような痛み止めを飲んで試合に出場。

フェンスに激突しながらファールフライをキャッチ。
右手一本でホームランも放った。

その闘志に、カープファンも惜しみない拍手を送った。

だが、チームは王者カープにねじ伏せられた。


その悔しさが、2017年シーズンの「史上最大の下克上」に繋がっていったのだ。


今シーズンは開幕一軍漏れ。

イエロージャーナリズムからは、トレード候補との汚い見出しも踊った。

そんなことで、彼は怯まない。
明日の勝利に向けて、ひたすら準備を行っている。

そして、まずは一つ結果を出した。

新たな歴史に
その名を刻め
梶谷隆幸
蒼い韋駄天

横浜DeNAベイスターズ。
背番号3。
梶谷隆幸。

頂点目指して駆け抜けろ!

VICTORY is WITHIN US.


5/17
B6-3T
勝  平良
負  秋山
S  山﨑


ベイスターズ平良拳太郎。
タイガース秋山拓巳。

両先発右腕のがっぷり四つの投げ合いの均衡を破ったのは、頼れるこの男。

4回表、レフトスタンドに突き刺すソロホームランで先制。

7回表には、昨年の最優秀中継ぎ投手マルコス・マテオからライトへのタイムリーヒット。

5打数3安打の猛打賞で、今季初のタイガース3連戦の勝ち越しに大きく貢献した。


2017年セントラル・リーグの首位打者にして、ベイスターズ不動の5番サード。

ニックネームは「ハマのプーさん」。
打席では大きく見える彼だが、172cmと意外に小柄だ。

ヒーローインタビューで、こんなに背が低かったのか、と驚くこともしばしば。

グラウンドでは大きく見える圧倒的な存在感の彼だが、レギュラーに定着したのは去年のこと。

ベイスターズの課題の一つだったサードのポジションがようやく固定されたのだ。

1988年生まれの29歳。
佐賀県唐津市出身。
巖木高校、日本文理大学、セガサミーを経て、2012年ドラフト6位で入団。

中畑清監督は「和製ブランコ」と当時の主砲になぞらえて大きく期待した。

しかし、なかなか一軍に定着出来ないシーズンが続く。

課題であったコンディショニングに徹底して取り組んだ昨年。遂にレギュラーを掴み、首位打者となった。

「今のポジションは自分で勝ち取ったもの。彼のようにファームから成長して一軍で活躍する選手の存在が、若い選手たちのいいお手本や目標になると思っています」(彼の担当スカウトだった万永貴司二軍監督)

「彼のコメントを見ていると、きっと元からそういう純粋な気持ちでプレイしていると思いますから、今年もやってくれると思います」(1997-98年連続首位打者の鈴木尚典)


2年連続首位打者となれば、セ・リーグでは20年振りの快挙。
背番号51の偉大なレジェンドに続くことになる。

だが彼は個人の成績など求めていない。

「首位打者を獲りたいと思っていたわけでもないですし、獲れると思っていたわけでもないので、興味はないですね。チームに貢献できる打撃ができれば結果はいい方向に行くと思っています」

「優勝してビールかけをしたい。最高に楽しかったですから。たった20分ぐらいのことですけど、そのために勝ちたいです」

彼のバットがチームを20年振りの歓喜と栄光に導く。


さあ振り抜け宮﨑
気迫あふれるパワーで
夢描け鮮やかに
空高く

横浜DeNAベイスターズ。
背番号51。
宮﨑敏郎。

ハマのプニキの打棒は誰にも止められない。

VICTORY is WITHIN US.


5/16
B5-0T
勝  東
負  岩貞


2017年10月26日。
プロ野球ドラフト会議。

早稲田実業の清宮幸太郎に7球団。
広陵高校の中村奨成に2球団。
JR東日本の田嶋大樹に2球団。

有望選手に指名が集中する中、ベイスターズは大学ナンバーワン左腕の一本釣りに成功する。

他球団の首脳陣は「今年もベイにやられた」と臍を噛んだ。

指揮官は彼に最大限の期待を寄せた。
「間違いなく10勝できるポテンシャルがある。優勝のためのピースを手に入れた」

精密機械の石田健大。
智勇兼備の今永昇太。
豪快無比の濱口遥大。

前代未聞の先発左腕カルテットが誕生した。


しかし思うように行かないのがプロの世界。
今永、濱口が開幕に間に合わず、石田が本来の力を発揮できていない。

ルーキーの彼がここまで孤軍奮闘を続けている。

170cmの小柄な体格を感じさせないダイナミックなピッチングフォーム。

完全アウェーに物怖じしないマウンド度胸。

「マイバナナ」をベンチに持ち込む「もぐもぐタイム」は、立命館大学時代以来のルーティーン。

抜群のスタミナで、9回を1人で投げ抜いた。

3安打8奪三振118球の大熱投。

今季チーム初、12球団のルーキー一番乗りでの完封劇だった。

「素直に嬉しいですね。母の誕生日が近いのでいいプレゼントになりました」

親孝行の22歳の笑顔が弾ける。
空前絶後の左腕がチームを再生させた。


左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ  攻めろ  克樹

横浜DeNAベイスターズ。
背番号11。
東克樹。

君こそLITTLE BIG MAN.
小さな大投手が横浜に誕生した。

VICTORY is WITHIN US.