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B5-0T
勝  東
負  岩貞


2017年10月26日。
プロ野球ドラフト会議。

早稲田実業の清宮幸太郎に7球団。
広陵高校の中村奨成に2球団。
JR東日本の田嶋大樹に2球団。

有望選手に指名が集中する中、ベイスターズは大学ナンバーワン左腕の一本釣りに成功する。

他球団の首脳陣は「今年もベイにやられた」と臍を噛んだ。

指揮官は彼に最大限の期待を寄せた。
「間違いなく10勝できるポテンシャルがある。優勝のためのピースを手に入れた」

精密機械の石田健大。
智勇兼備の今永昇太。
豪快無比の濱口遥大。

前代未聞の先発左腕カルテットが誕生した。


しかし思うように行かないのがプロの世界。
今永、濱口が開幕に間に合わず、石田が本来の力を発揮できていない。

ルーキーの彼がここまで孤軍奮闘を続けている。

170cmの小柄な体格を感じさせないダイナミックなピッチングフォーム。

完全アウェーに物怖じしないマウンド度胸。

「マイバナナ」をベンチに持ち込む「もぐもぐタイム」は、立命館大学時代以来のルーティーン。

抜群のスタミナで、9回を1人で投げ抜いた。

3安打8奪三振118球の大熱投。

今季チーム初、12球団のルーキー一番乗りでの完封劇だった。

「素直に嬉しいですね。母の誕生日が近いのでいいプレゼントになりました」

親孝行の22歳の笑顔が弾ける。
空前絶後の左腕がチームを再生させた。


左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ  攻めろ  克樹

横浜DeNAベイスターズ。
背番号11。
東克樹。

君こそLITTLE BIG MAN.
小さな大投手が横浜に誕生した。

VICTORY is WITHIN US.