2022年8月19日(金)

横浜スタジアム

ベイスターズ 8-3 カープ

勝 大貫晋一 10勝4敗

負 玉村昇悟 1勝2敗

 

横浜スタジアム15連勝。

 

ヒーローインタビューには、先発バッテリーが呼ばれた。

 

女房役の嶺井博希は、4回裏に逆転タイムリーツーベースを放っていた。

 

「彼は誰がキャッチャーでも10勝できる投手です」

 

開幕からの彼の奮闘へ、チームを代表して背番号16に賛辞を送った。

 

決して本調子ではなかった。6回表途中で2走者を残して降板。

100球を投じ、9安打を浴びながらも、6奪三振。

 

「気持ちを込めて、粘りながら、丁寧に投げることを意識して投げました」

 

2年ぶり2度目の二桁勝利。

 

チームの右投手では、現指揮官の三浦大輔以来の快挙となった。

 

「とても遠く及びません」

 

こう謙遜する穏やかな笑顔が、ハマの夜空に輝いた。

 

1994年2月3日生まれ。

横浜市青葉区出身の28歳。

 

少年時代はベイスターズの大ファン。

憧れは「ハマの番長」三浦大輔。

 

ハマスタ名物「みかん氷」を食べながら、ユニフォームに身を包み声援を送った。

 

中学時代は地元の強豪シニアチームに所属。

だが、補欠にすらなれないこともあった。

 

あえて県内の強豪校には進学しなかった。

試合に出たかったからだ。

 

静岡県の桐陽高校では、チームを18年ぶりの県大会ベスト8に導く活躍。

 

日本体育大学に進学後、大学2年時の2013年春にはベストナインを獲得。

 

これからという時に、右肘痛が再発。

トミー・ジョン手術に踏み切る。

 

「プロなんて縁がないと思ってました」

 

保健体育の教員免許も取り、製薬会社の営業職の内定も取っていた。

 

だが、夢を諦められなかった。

 

社会人野球の強豪 新日鐵住金鹿島へ。

これまでの努力が結果となって結実する。

 

2018年ドラフトで、憧れのベイスターズから3位で指名を受けた。

 

背番号は16。

 

この年に引退した新日鐵住金鹿島の先輩「バレンティン・キラー」の加賀繁。

 

「クワトロK」の要にして1998年の開幕投手の川村丈夫。

 

鈴木隆、野村収、右田一彦、欠端光則といった好投手たちが背負い、チームを牽引してきた伝統ある背番号だ。

 

ルーキーイヤーは、同期入団の上茶谷大河とともにローテーションの一角として6勝をあげる活躍。

 

だが、早い回でノックアウトされる悔しい登板もしばしば。

 

シーズンオフには、オーストラリアへの遠征を球団へ直訴。

 

同級生にしてチームのエース「投げる哲学者」今永昇太らが前年のオフに遠征し、翌シーズンに結果を残していた。

 

更なる決意で臨んだ2020年シーズンに10勝を記録。

 

先発ローテーションの中心選手となった。

 

感染症という見えない敵との戦いも3シーズン目。

 

開幕から、安定した投球を続けてきた。

 

ハマスタでは自身6勝目。

球場の食堂で試合前に食べるうどんが大好物。

 

「やはり自分はここ(横浜)に慣れているから」と腹拵えをして、マウンドに上がる。

 

ニックネームは「ハマの豆苗」。

 

「ゴボウから大根ぐらいになりたいですね」

 

体感を鍛え、チームのデータ分析グループとも連携を密にして、投球の質を上げてきた。

 

「おめでとう、次は11勝目だな!」

 

「はい!」

 

力強く応えた、令和の背番号16。

 

どこよりも熱い横浜スタジアム。

 

誰も見たことのないドラマが続いていく。

 

ベイスターズの夏を見逃すな!

 

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号16。

大貫晋一。

 

SEIZE THE DAY.

今という瞬間を大事に一生懸命生きたいという想い。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月18日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 4-3 ジャイアンツ

勝 伊勢大夢 3勝2敗1S

S 山﨑康晃 0勝2敗27S

負 戸郷翔征 10勝6敗

 

本拠地14連勝を決めたのは、我らの頼れるキャプテンだった。

 

同点で迎えた8回裏。

 

先頭打者の背番号7がバットを振りぬく。

 

打球はライトスタンドへ一直線。

 

右手を大きく広げ、強く突き上げて、チームメイトに、熱き星たちの大歓声に応えた。

 

 

 

「失投を捉えることができて最高の結果につながりました。いい手応えでした。

 チームとしてすごく勢いがあると感じていて、それに乗ることができました」

 

選手と、スタッフと、ファンとが一体になって、最高のムードでの闘いが続いている。

 

多少のビハインドでも、誰もが諦めない。

 

安定した先発陣。

その先発投手が打たれたのならば、打者が取り返す。

 

リリーフ陣が、苦しい展開をしのぎ切る。

際どい打球も、野手は食らいついていく。

 

そして、決めるべき人が、試合の決着をつけた。

 

「ここぞというところで打ってくれた。本当に頼りになる主将です」

 

指揮官は、最大限の賛辞を彼に送った。

 

「一つずつしか差は減らない。目の前の試合を集中して戦っていく」

 

キャプテンは、しっかりと今の闘いに集中している。

 

熱い熱い横浜劇場。

 

誰も見たことのないドラマが続いていく。

 

ベイスターズの夏を見逃すな!

 

 

蒼き戦士の闘志

果敢に突き進め

ハマの空に弧を描け

進め Shiny Road

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号7。

佐野恵太。

 

ENJOY THE MOMENT

過去や未来に恐れるな、この瞬間が自らの人生。今を楽しめ。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月17日(水)

横浜スタジアム

ベイスターズ 7-3 ジャイアンツ

勝 平田真吾 4勝2敗

負 赤星優志 3勝5敗

 

球団新記録を更新する本拠地13連勝。

 

勝利の歓喜に沸き立つハマスタの中心に立ったのは、ハマのブルペンを支え続けた苦労人だった。

 

「久々の登板だったので、しっかりバッターと勝負しようと思っていました」

 

穏やかな笑顔に、強いハートを感じさせる彼の人柄がスタジアムを包み込んだ。

 

1989年8月29日生まれ。

大洋ホエールズ発祥の地・山口県下関市出身の32歳。

 

「お金のことで親に迷惑をかけたくはなかった」

 

山口県立豊北高等学校から北九州市立大学へ進学。

大学4年生のシーズンで力を発揮し、野球を続けられることになった。

 

そしてHonda熊本から、2013年ドラフト2位で入団。

 

ルーキーイヤーから開幕一軍を勝ち取った。

 

2014年4月2日。

横浜スタジアム。

ジャイアンツ戦。

 

背番号34は、本拠地のマウンドにデビュー。

 

リードしていた8回に登板したが、1アウトしか取れずにノックアウト。

 

「いいボールを投げている。きっとチームの中心選手になりますよ」

 

球団OBの松原誠は期待を寄せていた。

 

だが、なかなか結果は出なかった。

 

勝ちゲーム。

敗戦処理。

同点の緊迫した場面で。

 

彼はマウンドに立ち続けた。

 

2019年シーズン終了後、大貫晋一らと共にオーストラリアン・ベースボールリーグへ派遣を志願。

 

その前年には、今永昇太、国吉佑樹らが派遣され、帰国後復活していた。

 

家族を日本に残し、年末年始もなく野球に取り組んだ。

 

2020年10月7日。

東京ドーム。

 

プロ7年目。

130試合目の登板。

2年ぶり2回目の先発マウンドで、プロ初勝利。

 

2021年9月29日。

明治神宮野球場。

プロ8年目にして初セーブを記録。

 

今シーズンもあらゆる場面で投げ続けてきた。

 

この日の舞台は6回表。

同点に追いついた直後のマウンド。

 

「ポランコ選手には前回ホームランを打たれているので、やり返してやろうと思っていました」

 

鮮やかなピッチングで、ジャイアンツ打線を三者凡退。

 

直後の6回表、ネフタリ・ソトの決勝ホームランを呼び込んだ。

 

後を継いだ入江大生、エドウィン・エスコバーもパーフェクトリリーフ。

 

「僕はたまたまですけど、入江とエスキーはいつも素晴らしいので、当然だなと思いました」

 

ブルペンでともに毎日戦い続ける仲間への信頼の言葉が頼もしい。

 

「大事な場面で投げさせてもらっていますので」

 

今シーズン4勝目。

キャリアハイの勝利にも、感謝の心を忘れない。

 

厳しい戦いが続く中、また一つドラマが刻まれた。

 

ベイスターズの暑い夏が続く。

 

熱き星たちすべてが主人公の闘い。

 

横浜スタジアムが、今、一番熱い。

 

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号34。

平田真吾。

 

LIVE FOR THE DAY

今日という日に後悔をしないように。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月16日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 3-1 ジャイアンツ

勝 今永昇太 7勝3敗

S 山﨑康晃 0勝2敗26S

負 菅野智之 6勝6敗

 

球団新記録の本拠地12連勝。

 

勝利の歓喜に沸き立つハマスタの中心に立ったのは、我らのエースだった。

 

「ホームで勝つということはペナントを戦っていく上で必ず大事な要素になってきます」

 

左腕は誇らしげに、満員のスタジアムで語った。

 

1993年9月1日生まれ。

福岡県北九州市出身の28歳。

 

福岡県立北筑高校から駒澤大学を経て、2015年ドラフト1で入団。

 

ルーキーイヤーから先発ローテションの一角として活躍。

 

「三振を取れる投手ではなく、勝てる投手がいい投手。力のない人間は練習するしかない」

 

「雨だから負けていい、なんていうのはレベルが低い。幼稚な考え方。そこをどうするか考えることでランクが上がる」

 

登板後に発する秀逸なコメント。

 

「投げる哲学者」が、ハマのマウンドに誕生した。

 

シーズン中には、日本全国を移動することもプロの宿命。

 

その際には、読書を欠かさない。

 

勝利のために、ありとあらゆる努力を重ねてきた。

 

チームのデータ分析班との連携も強めながら、実力と知性を磨いていった。

 

そして迎えた2022年シーズン。

 

開幕投手の期待もあったが、シーズン開幕に彼の姿はなかった。

 

5月に一軍復帰。

 

6月7日。

札幌ドーム。

球団として52年ぶりのノーヒットノーランの偉業を達成。

 

「まさか自分ができるとは思っていなかったですけど、何者でもない一投手の自分を見ている方々がこういう結果に導いてくれた」

 

やられてばかりのノーヒットノーランを、ベイスターズの選手が成し遂げる日が来たのだ。

 

最下位にあえいでいたチームが、上昇気流に乗った。

 

8月の横浜スタジアム。

 

火曜日のまっさらなマウンドには背番号21。

 

エース対決が宿命付けられる闘い。

 

8月2日は、カープの森下暢仁。

8月9日は、タイガースの青柳晃洋。

 

そして、この日はジャイアンツの菅野智之。

 

「プロに入ってから、菅野さんと投げ合い勝ったことがなかった。投げ勝つことが目標の一つだった」

 

それをこの日、成し遂げて見せた。

 

「9番目の打者としていい流れを持ってきてくれている」

 

ともにヒーローインタビューに立ったハマのリードオフマン桑原将志も、称賛を惜しまなかった。

 

「僕の役割は、いいピッチングじゃなくて、何があってもチームを勝たせること」

 

闘いは勝つと決めたものが勝つ。

 

誰も見たことのない横浜劇場。

 

その主人公は、頼れるハマのエース。

 

「投げる哲学者」の夏は続く。

 

 

左腕がうなれば

狙いははずさない

ピンポイントの技

攻めて攻めろ 昇太

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号21。

今永昇太。

 

THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.

ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月12日(金)

明治神宮野球場

ベイスターズ 4-3 スワローズ

勝 大貫晋一 9勝4敗

S 山﨑康晃 0勝2敗25S

負 小川泰弘 5勝7敗

 

雨の中の首位攻防戦。

 

背番号99の弾丸ライナーが、レフトスタンドに突き刺さる。

待ち受ける熱き星たちの歓喜が、神宮の森に轟いた。

 

「ありがとうございます!」

 

流暢さに磨きがかかった日本語で、彼はヒーローインタビューに応えた。

 

「しっかりと自分のいい打席にしようと思っていました。

 いいボールがきたら自分のスイングをしようとこころがけていた。

 こういう緊迫した試合でホームランが打てたことがすごく良かったです」

 

帰ってきた頼れる大砲が、大事な試合の決勝打を放った。

 

1989年2月28日生まれ。

プエルトリコ自治連邦区出身の33歳。

 

レッズ、ホワイトソックス、ナショナルズなどを経て、2017年オフに来日。

入団テストを受けて、ベイスターズの一員となった。

 

当時の評価は「第6の外国人選手」。

 

2018年シーズン。

オープン戦の大活躍で、開幕ベンチ入を果たすも、試合前の怪我で無念の登録抹消。

 

回復後、ファームで抜群の成績を残し一軍の舞台へ。

 

いきなりの大活躍で、レギュラーの座を掴んだ。

 

5月からの出場にもかかわらずホームラン王、ベストナインを獲得。

 

2019年も、ホームラン王、打点王、ベストナイン。

 

2020年オフには3年契約を締結。

 

最下位からの優勝を目指した今シーズン。

コロナウィルスの感染から復帰後初のヒットが、この日の決勝ホームランとなった。

 

「ボールを前でとらえることができました。

 僕自身がコロナになったときも声援を頂き、本当に力になりました」

 

「家も近いしね。必要なものがあったらなんでも言ってくれ」

 

彼と入れ替わるようにコロナ感染による登録抹消となったタイラー・オースティンにはこう声をかけたという。

 

チームメイトも、ファンも、横浜の町、すべてを愛する熱き男だ。

 

「チーム一人ひとりが、野手もピッチャーも自分の役割を発揮できています」

 

横浜の熱い季節が続く。

 

奇跡が現実になりつつある。

 

ベイスターズの夏を見逃すな!

 

Going on ソト!

Touch'em all ソト!

君は 嵐のカリビアン

見せつけてやれ

パワフル スイング

 

ソト!ソト!ソト レッツゴー!

 

THE LORD IS MY STRENGTH,

I HAVE NOTHING TO FEAR.

失敗を恐れないで挑戦し続けるんだ。

主はわたしとともにいる。

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号99。

ネフタリ・ソト。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月11日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 4-1 タイガース

勝 石田健大 4勝2敗

S エドウィン・エスコバー 4勝0敗2S

負 才木浩人 2勝1敗

 

真夏の夜の夢。

YOKOHAMA STAR☆NIGHT WEEKSのラストイベント。

 

「キッズSTAR☆NIGHT」

 

子供たちが主役の夜の、忘れらない勝利劇。

 

横浜が誇る先発左腕五人衆の長男が、スタジアムの中心に立った。

 

デビュー2年目の2016年にローテーションに定着。

左腕投手では球団史上初の月間MVPも獲得。

 

チームの左腕不足という宿命を克服する活躍に呼び寄せられるように、力ある選手が毎年のように陣列に加わった。

 

「投げる哲学者」今永昇太。

 

「豪快無比」濵口遥大。

 

「ハマの小さな大投手」東克樹。

 

入団3年目にしてローテーション定着を狙う坂本裕哉が、彼らに続く。

 

3連戦初戦の今永昇太は、9回2失点完投。

前日の濵口遥大は、8回無失点。

 

「いいライバルであり、いい仲間たち。負けられない思いで投げました」

 

勝利のヒーローインタビュー。

 

決勝ホームランを放った女房役の嶺井博希。

同点ホームランを放ったキャプテン佐野恵太。

 

中心には、彼の穏やかな笑顔がハマの夜空に輝いた。

 

連日の投手戦。

連夜の大接戦。

 

痺れる展開に風穴を開けたのは、背番号14その人だった。

 

6回表に、三者連続空振り三振の快投。

 

直後の6回裏。

先頭打者として、鮮やかなレフト前ヒット。

 

この回に得点はできなかった。

だが好投する彼の必死の打撃に、野手陣にもう一重の気合が入った。

 

7回表のピンチを攻守で切り抜け、誇らしげな表情で左腕はマウンドを後に託す。

 

7回裏。

勝利を決める、女房役の嶺井博希の鮮やかな2ランホームラン。

 

「前回の登板(8月4日横浜スタジアム、4回降雨ノーゲーム)でもいいピッチングをしていた。

 そして今日も素晴らしい投球。

 何とか勝ちをつけてあげたかった」

 

左腕の代打で登場したタイラー・オースティンは、気迫のツーベースヒット。

相手の守備の隙を突き、サードまでの大激走。

 

スタジアムに歓喜が爆発した。

 

「今日は、子供たちにいい野球を見せられてよかった。

 野球を好きになってもらいたい。

 野球をやってもらいたいです」

 

子供たちにも、かつて子供だった大人たちにも。

素晴らしい夢をもたらした。

 

「まだまだ、上を目指して頑張ります!」

 

横浜の熱い季節は続く。

 

ベイスターズが誇るサウスポークインテッド。

その扇の要は、背番号14だ。

 

左腕がうなれば

狙いははずさない

ピンポイントの技

攻めて攻めろ 健大

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号14。

石田健大。

 

GRATITUDE

ファン、家族、環境、すべてのものに感謝。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月10日(水)

横浜スタジアム

ベイスターズ 3-0 タイガース

勝 濵口遥大 5勝4敗

S 山﨑康晃 0勝2敗24S

負 伊藤将司 8勝3敗

 

熱投120球。

勝利を掴む気迫の投球。

 

8回。

打者26人。

被安打3。

奪三振8。

 

24個目のアウトを奪った背番号26は、雄叫びを上げ渾身のガッツポーズ。

 

「マウンドからベンチに絶対代えるなよ、というオーラが伝わっていた。

 隆さん(斎藤投手コーチ)が行ったとき、すごいにらまれていましたから。

 あいつの中では行く気満々で粘ったと思います」

 

指揮官は、続投の理由を明快に語った。

 

課題の「荒れ球」も与四死球1。

 

スターナイトユニフォームの襟を立てる独特のスタイルが、眩しく輝いていた。

 

左腕の熱投を、バックも再三の好守でもり立てていく。

 

そして、8回裏。

遂に、難敵・伊藤将司を攻略。

 

頼れるハマの四番・牧秀悟の決勝打に、ベンチが、スタジアムが、歓喜に沸き立った。

 

 

1995年3月16日生まれ。

佐賀県三養基郡出身の27歳。

 

佐賀県立三養基高校から、神奈川大学を経て、2016年ドラフト1位で入団。

 

ルーキーイヤーに10勝をマーク。

 

日本シリーズ第4戦では、8回途中まで、ホークス打線をノーヒットノーランに抑える快投。

 

チームの柱になる存在と大きく期待された。

 

2021年には初の開幕投手を任されるも、屈辱のノックアウト。

 

本領を発揮できないまま、シーズンを終えた。

 

オフシーズンには、全てを見直した。

できることは、何でもやった。

 

トレーニング方法。

調整法。

心のあり方。

 

最新機器でデータ解析をし能力向上につなげるチーム戦略部 R & D(Research & Development)グループにも協力を仰いだ。

 

左腕には、もう一つの強い思いがある。

 

「昨年の秋、仲間がチームを去って行きました。

 仲のいい飯塚(悟史)や、同期入団の笠井(崇正)や、進藤(拓也)さん。それに1年後に入団した齋藤(俊介)さん。

 寂しい思いもあったし、僕もいつそういう立場になるかわからない。

 少なくともプロに入った時点で確実に終わりに向かっていくわけですから時間を無駄にしないようにしないと」

 

これで、6試合連続のクオリティスタート。

 

「本当にチームが勝てたのが一番。先週も投げた試合でチームが勝った。それが一番うれしい」

 

自信満々の背番号26が、横浜反撃の旗手だ。

 

横浜の熱い季節が続く。

 

まさかが実現の夏を、見逃すな!

 

左腕がうなれば

狙いははずさない

ピンポイントの技

攻めて攻めろ ハルヒロ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号26。

濵口遥大。

 

LOVE THE LIFE YOU LIVE.

LIVE THE LIFE YOU LOVE.

自分に自信を持って生きろ。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月9日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 3x-2 タイガース

勝 今永昇太 6勝3敗

負 加治屋蓮 0勝2敗

 

 

「横浜最高!」

 

背番号0は、拳を天高くつき上げた。

 

声なき声の大歓声。

鳴りやまぬ大拍手。

ヒーローを中心に、スタジアムの歓喜は爆発した。

 

「球場が一体となって、

 仲間が応援してくれて、

 みんなで一つの勝ちに対してこれだけ一体になれる瞬間は、

 やっていていて気持ちのいい瞬間ですし、

 野球の醍醐味です」

 

今季からハマスタに「里帰り」した男の最高の笑顔が輝いた。

 

1990年6月9日生まれ。

広島県福山市出身の32歳。

 

故郷を離れ、高校野球の名門・東海大相模高校に入学。

高校通算65本の記録を残したが、甲子園出場はあと一歩で叶わなかった。

 

2008年ドラフト1位でジャイアンツに入団。

背番号は55。

 

将来の主砲との期待は高かった。

だが、プロの熱い壁の前に結果はなかなか残せなかった。

 

いつしか背番号も変更された。

 

2016年11月2日、吉川光夫・石川慎吾との交換トレードで公文克彦と共に、ファイターズへの移籍が発表された。

 

北の大地で、その才能は開花。

レギュラーを勝ち取り、ゴールデングラブ賞も獲得。

 

いよいよ全盛期を迎えようしていた2021年シーズン。

思わぬ不調にもがき苦しんだ。

 

そしてまさかの自由契約。

 

「来季は最下位から優勝を目指す。優勝してみんなで喜びを共有したい」

 

複数の球団が獲得に名乗りを上げるなか、ハマの指揮官の電話での熱い想いに、ベイスターズの一員となることを決めた。

 

オフは体づくりから変革。

牛肉など脂の多い肉を控え、魚介類中心の食生活に変えた。

 

スタメンであろうと、ベンチスタートであろうと、常に全力プレイ。

そして、ムードメーカーであり続けた。

 

そして、無類の勝負強さ。

 

「まだまだ緊張したり、失敗することはある。これからも向上心を持ってやっていきたい」

 

歓喜の中、既に次の闘いに思いを馳せていた。

 

一日一生。

ハマの泰示の、そして横浜反撃の、熱い夏は続く。

 

まだ見ぬ栄光の頂を目指し、一気に駆け抜けよう!

 

新たな 時代へ挑め

君の見上げる 空へと 続く道

 

かっとばせー!大田!

 

打て 打て 打て

行けよ 勝利を信じて

ハマの風にのって バックスクリーン 目指して

 

かっとばせー!大田!

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号0。

大田泰示。

 

LIVE EVERYDAY AS IF

IT WERE YOUR LAST

一日一生。

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年8月3日(水)

横浜スタジアム

ベイスターズ 6x-5 カープ

(延長11回)

 

勝 平田真吾 3勝2敗

負 藤井黎來 0勝1敗

 

何かが起こる真夏のハマスタ・カープ戦。

 

試合時間4時間10分。

 

両チームが全力をを尽くしての大激闘に決着をつけたのは、背番号51だった。

 

『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』

「一人ひとりが星のように輝いてチームも街も元気になる」をコンセプトに、DeNA球団創設初年度から行われてきた真夏の一大イベント。

 

延長11回裏。

1アウト満塁。

 

打球は鮮やかに右中間へ。

 

勝利の瞬間、決勝打を放ち二塁上に到達した彼を目がけて、選手たちがグラウンドに駆けていく。

 

スタジアムに笑顔が溢れる。

歓喜のうねりが広がっていく。

 

「最後僕が打ちましたけど、みんながヒーローだと思います。

 全員で勝ち取った勝利です!」

 

 

1988年12月12日生まれ。

佐賀県唐津市出身の33歳。

 

佐賀県立厳木高校、日本文理大学、セガサミーを経て、2012年ドラフト6位でベイスターズの一員となった。

 

「正直もって3年ぐらいだと思っていたんです。

 社会人出身で、同年代の選手がチームをどんどん去っていきましたし。

 次は自分かなと不安がどんどん増していった記憶がありますね」

 

2016年にサードのレギュラーに定着。

2011年オフの村田修一の移籍以来、定まることのなかったハマのホットコーナーを掴み取った。

 

2017年には首位打者を獲得。チームのクライマックスシリーズ突破、日本シリーズ進出の大原動力となった。

 

2021年に国内フリーエージェント権を獲得。

 

「(FA権を取得したその日に)三原代表と三浦監とお話しさせていただきました。

 お二人からは『残ってくれ』『一緒にやろう』と言っていただき、その言葉は本当にうれしかったですね」

 

2021年10月26日。

本拠地最終戦。

「グラウンドを仲間と一周したとき、ファンの方々の声援を受けて、やっぱりこのチーム、この仲間たちと高いところを目指したいと強く思い決断しました」

 

「生涯横浜」を、彼は誓った。

 

球団も破格の6年契約で、その思いに応えた。

 

「やっぱり優勝するならこのメンバーでという思いが強い。

 あと横浜の街もシンプルに好きですし、親しみやすく、ファンの方々も温かい。本当、いいところだと思います」

 

そして迎えた真夏の夜の祭典。

満員御礼のスタジアム。

 

「早く満員になったハマスタを、サードから眺めたい」

 

彼の願いが一つ叶った。

 

そして、まだ見ぬ栄光の頂へ。

闘いは続いていく。

 

 

さあ振り抜け宮﨑

気迫あふれるパワーで

夢描け鮮やかに

空高く

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号51。

宮﨑敏郎。

 

ALL THE BEST!!

成功を願って!!

 

横浜反撃。

I☆YOKOHAMA!

2022年7月28日(木)

別れは、突然にやってきた。

「このたび、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍することになりました。
 ベイスターズに入団してから今まで、多くの方々に支えていただき、感謝しています」

ハマの背番号4が、仙台へ旅立つことなった。

1996年8月30日生まれ。
三重県四日市市出身の25歳。

中学時代に四日市トップエースボーイズに所属。
1年先輩には昨年の新人王東克樹がいた。

日大三高から立正大学へ進学。
4年時には主将を務め、秋季リーグ優勝と神宮大会優勝を飾る。

2018年ドラフト会議で2位指名。ベイスターズの一員となった。

「開幕一軍と二桁本塁打が目標。新人王の東さんに続きます」

同郷の先輩を目標の一つに、彼のプロ野球人生はスタート。
右の主砲候補として大きく期待された中、オープン戦に出場。

ファールフライト思った飛球がフェアーに。
彼は走塁をしておらず、結果はアウト。

どんなときでも全力疾走をする。
少年野球から叩き込まれたはずの基本中の基本をおろそかにしてしまった。

「野球を辞めるまで絶対忘れてはいけないこと。
 変わらないといけないと思った。今まではゆるみがあった。
 絶対隙を見せないようにと。このままでは終われないと。
 何とか結果を出さないといけない」

この日、彼は自身のツイッターに謝罪文を載せた。
そしてそこへのファンへの激励を事ある毎に確認し続けたという。

開幕はファームスタート。

一軍では、同期の上茶谷大河と大貫晋一がローテーションで活躍。

彼は横須賀で汗にまみれ、時を待ち、時を創った。

8月9日には本拠地でプロ初ヒット。

翌日には、初ホームランから2打席連続でホームラン。

「好きな四文字熟語は『焼肉定食』です」
ヒーローインタビューでは、強心臓ぶりを発揮。

その後の活躍が期待された。

だが、翌2020年はファーム暮らしが続く。

そのオフのドラフト。
中央大学のスラッガー、牧秀悟が指名。

強打の右打ちの内野手。

「彼が指名されたということは、自分自身がふがいないからでもある。
 絶対に負けたくない。チャンスをつかみたい」

そのチャンスは何度かあった。
だが、ものにすることができなかった。

そして、仙台へ旅立つことが発表された。

右の強打者が欲しかったイーグルスから、白羽の矢が立ったのだ。

「思うような結果が出せず、悔しい気持ちがありますが、野球人として自分らしい結果を残せるように、また新たな地で頑張りたいと思います。
 3年半お世話になりました。ありがとうございました」

右のセットアッパーとして活躍した森原康平との交換トレードに、両球団の期待の高さが伺える。

初心忘るべからず。

今一度、新たな飛躍のチャンスを手にしたのだ。

ハマの星は、杜の都の空へ。


大きな舞台でまた会おう!

伊藤裕季也選手、
東北楽天ゴールデンイーグルスでの活躍を心より祈っています!

熱い想いを
ひと振りにかけろ
白球に夢をのせて
さあフルスイング
かっとばせ! 裕季也!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号4。
伊藤裕季也。

THINGS TO CHANGE, THINGS NOT TO CHANGE.
初心を忘れないように。

横浜反撃。
I☆YOKOHAMA!