「標準治療としては、放射線治療または外科的手術となるが、どうしますか?」と言われ、それぞれのメリットデメリットの説明があった。
外科的手術は、排尿問題も出ることがあるらしいので、妻と相談し放射線治療を選択した。
その病院には、子宮に直接照射する機器がないらしいので、別の病院を紹介してもらい治療することとした。
紹介先のドクターと話し合い、放射線プラス抗がん剤を併用することになった。妻のがん(腺がん)には、放射線は効きにくいための措置のようだった。
念のため民間治療を探したところ、超高濃度ビタミンC点滴治療が効果があるとのこと。しかし、自由診療のため、ワンクールで20万ほどかかる。
とてもでないが、そのような治療を受ける経済的余裕は無いので断念。
しかし、経口摂取で点滴治療に匹敵するサプリがあるとのことで、早速購入し服用を開始した。
妻は、子宮内の直接照射と抗がん剤の副作用に苦しんだが何とか耐え、奇跡的に効果があり、ほぼ寛解に近い状態になり退院した。
それからしばらくは何も問題無かったが、毎月検診している際の血液検査での腫瘍マーカーの値が、毎月のように上昇していった。
しかし、内診やCTでも子宮に異常は見つからない。ドクターも不思議がっている。
念のためPET検査も行ったが、断定できない。
MRIで怪しい部分が見つかるが断定できず。
しかし、腫瘍マーカーがとてつもなく異常値なので再発だろうとドクターの見解。
治療には手術が必要だが、放射線治療をしているので、かなり難易度は高いらしい。とはいえ、他に選択肢がないため、手術を行った。
手術後、ドクターが僕に言った言葉が衝撃的であったことは鮮明に覚えている。