今日は真面目な内容です。


最近、旧Twitter、今はXですが。

やたらと福祉系や医療系の職員と思われる方のポストが上がってくるんですね。多分そういう関係のフォロー、フォロワーが多いのだと思うのですが。


ハッキリ言います。


理屈っぽく、職場批判とか、こんな環境だけどやれてる自分すげぇー!みたいなのとか。

自分は正しいけど世の中が、認めてくれない!みたいな。


イラッとするの。


まぁ価値観はそれぞれだから仕方ないし、興味あれば見るし興味なければ放っておけばいい。


けどさ。


間違った情報に同調者を作って間違った考えを拡散するのがどうもイラッとしてしまって…。


で、今日は、インシデント報告についてでした。


これって多分福祉、医療に限らず他の職種にもトラブル系の報告書って必ずあると思います。


ハインリッヒの法則だっけかな?


まぁ簡単に言うと、事故に至る前のワンクッションってところで、とりあえず何かがあったときの報告ツールの登竜門というものなのですが。


確かに業務的な事を言えば、ロスにはなるんですよ。報告書の作成って。


ですが、実際に事故に至ってしまった時には、ロスだけではなくて気持ち的な負担も相当大きくなります。


要は、そうなる事を何かしらの形で避けるように気をつけていきましょうってだけのことで、別に謝罪文でもなければ顛末書でもないので、出来れば本当に、些細な事でも気軽に出してもらえるほうがリスクはマネジメントしやすいのです。


そう。実はその件に対する対策、防止策ももちろん大事なんですが、一番重要なのは、その情報をより多くの職員間でシェアして、同じことにならないように気をつけてよ〜?って周知する事。それから、そのリスクをマネジメントすることが一番大事なんですよ。



あんまりデカデカと出すのも嫌なんですが、こんな方がおられました。↓


まずは現役、というところで職場や職務の情報をSNSにあげることを同意は得ているのか?という点が疑問ですが。





いやぁ、すげぇな…って思って。


自己責任だから仕方ない、だから書かなくていい。


カルテには書いてる、申し送りはしている。


ともおっしゃって居ましたがね。



まぁ確かに、この人は気をつけててもどうしようもないよなぁってのとかもあるしね。


僕自身も、認知症の方の転倒転落のインシデントは本当にいたちごっこで苦労した記憶はあります。


だからこそのインシデントなんですよ。って事が分からないのかな…。


やっぱりさ。いくら医療職福祉職といったって、自分の身は守りたいし自分の職場は守りたいですよね。


このインシデントって、別に出した人に『何やってんだ〜!』って戒めるようなものじゃないんですよ。


●他の人に同じことで苦労させない

●要因を分析して改善できることを改善する

●現場レベルでどうしようもない事を会社全体でリスクと捉える

●顧客に、既に策は考案した、あるいは考案を繰り返したがこうだから、顧客側にも理解して頂きたい



そして、このツールを使っていると1つ見えてくるのが、わりとシチュエーションが同じだったり、時間帯が重なっていたりということが本当に多いわけ。


この情報分析までやって、始めていずれかの方向性に効力を生むというものなのですが…



大変だから、面倒だから書きたくありません。


って。ましてSNSで大々的に言ってしまうことって本当に恐ろしいなって思います。






何もしないでいると、もっと大事になって大変ですよ?




行政は別に身体拘束が絶対ダメとは言ってません。無駄な身体拘束をするなと言ってるんですよ。必要な場合もあるのは分かっているからこそ、必要な理由の根拠を残せと。

場合によってはリスクに同意してもらう必要だってあるでしょうし、これ以上のこの部分は責任負えませんよって、取り交わしをする必要もあるかもしれない。


あるかもしれない、なんですよね。


無駄に取り交わす必要はないけど、必要があるならそうしなさいと。その代わり、ちゃんと終わりの目処も立ててね?常時じゃないよね?


そういう根拠も、インシデントでどれだけ分析して、策を練っているのかな?って事を軸に考えるものなんです。



物事、楽が出来るに越したことはない。
今やデジタル化が進み、管理が難しい側面は残るにせよ、シェアする事自体は非常に容易になったと思う。
けど、結局その、ツールを使って活かすも殺すも使う人間次第で、記録というのはその一番根拠になるものなので…

もしそれで罪悪感を感じながら報告書を作成しているのであれば、それは逆です。シェアする事が重要です。

参考までにだけど。
昔、介護系の施設で仕事をしていた時なんだけどね。

転倒による骨折で、救急搬送があって、当然その時の勤務者が報告書を提出したんだけどね。

結構若い、少し茶目っ気のある同僚で、気の毒に思いながら労いの言葉を掛けつつその内容を見て、ハッとした。


防止策→安全に転倒転落出来る環境作り

環境的な要因→床がコンクリート


まぁ、柔らかくても怪我はするけどね。ただ、これって凄く良い目線だな…って。

もちろん、これだけではないんだけど、ただこれはしっかりと反映してもらっても良いんじゃない?ってことでクッションフロアを入れてもらいました。

あとは、その当時の上司がしっかりと、ここまでは出来るけどここからは出来ないよ?ってのを関係者さんに伝えてくれていたと思う。


そんな10月2日の想い。

暑い…