ここ最近、リサイクルショップにて見つけたCD。

杉山こういち【ドラゴンクエスト交響曲】。


多くの男の子が、別にゲーマーではなくてもこの作品の虜になっていて、僕もその一人。


ゲームといえど奥が深いなぁと思うのは、映像(ストーリー)と音楽の融合。


僕の中で、ドラクエシリーズは、どんな映画よりもその融合が素敵な作品。



そのゲームミュージックのフルオーケストラによるサウンドトラックを手に入れたわけです。


改めて杉山さんの才能に驚愕しております。



ゲームでは、部分的に使わざるをえなかった楽曲が、実は交響曲の一部分だったり…


つまりね?
ちょっとマニアックな話になるけど。


ドラクエ?の【街】の音楽は、一つの交響曲の第一楽章で…
その第二楽章に【ジパング】のBGM。
第三楽章に【ピラミッド】のBGM。
最終楽章に【村】の音楽。
これを全部繋げて初めて一つの交響曲として成り立つわけなんですねぇ。


魔王のテーマ曲の中盤には、裏メロディとして、あの有名なオープニングソングがぶちこまれていたり。


正直、こんなに本格的なシンフォニーを作り上げているとは思ってもみませんでした。



一曲あたり長くても約7分弱。



本格的なクラシックだと、第四楽章に至るまでに平気で一時間かかったりと…
それを思えば、実に手軽にオーケストラを堪能できるところとか…

そこらへんも含めて、【クラシックを聞いてみたいのだけど、何を手にして良いかわからない】って方々に是非オススメです。


ゲーム音楽といえど、なめちゃいかんです。


っつーかね。

これ…はっきりいって、それぞれの曲の前奏的な部分とか…


サントラを買った人以外の人達には絶対聞こえない部分なわけじゃないですか…。



それにもかかわらず、この手の込んだ作り方。



いや。


彼の頭の中では、ゲーム音楽としてではなく、交響曲として、組み立てたものをゲームにぶち込んだのかもしれないですね。


卵が先か、ニワトリが先か…的な発想ですが、実に素晴らしい作品でした。