この人が居れば、それだけで幸せ・・・
この人の存在が、自分をきっと良い方向に導いてくれる・・・


『好き』とか、『愛』とか、『情』とか『憎悪』とか。

いつ頃からそんな感情が芽生えたのかは知らないけれど、気が付けば僕らは誰かの姿を目で追って、その姿を捕らえた時、心が締め付けられるような、キュンとした気持ちになって、その事に初めて、恋愛という感情に至る。


誰もが、この人ならきっとうまくいく・・・きっと一緒に幸せな夢を見ていられる・・・って思う。

それでも、その人との生活がいざ、自分のものとなった時、その気持ちを持続している事が予想以上困難だと気付いて、その存在がお互いの可能性を奪い合ってしまったり、その愛すら消し去ってしまったり。


そして、僕らは、『この人が居ればそれだけで幸せ』と思っていた事すら忘れてしまう。


心から欲張りなんだ・・・と。


例えば、暗い夜。
早く、光を浴びたいと思う。
それが出来るのであれば、電柱の薄明かりでも構わない・・・と思う。

いざ、その薄明かりを浴びた時。

もっと多くの光を浴びたいと思う。
車のヘッドライトも、コンビニの中にともる蛍光灯も、町をキラキラ彩るネオンも、星の輝きも、すべて手にしたくなる。

その光をすべて手にした時。

早く昼間になればいいのに・・・と。
早く太陽の光を浴びたいと思う。

そしてやがてお日様が昇る。
快晴。何処へ向かっても、まぶしい明かりが心をきゅっと締め付けて、そして思う。

水がほしい・・・。と。

そして、水が手に入った時、初めて気付くんだろうなぁ。

本当に自分が手にしたかったものって、何なのだろう・・・。
って。


最近良く思う事。

出会った時の新鮮さがずっと維持できれば、きっとそんな結末を、それぞれの場面で迎えなくても済んだのかもしれない。

求めるものが日々、大きくなって。
大きくなればなるほど、答え切れなくなるお互いの心。
その事に、今度は不安が募る。

『この人にとって、僕の、私の存在はそんなものなのだろうか??』


不信感が募れば募るほど、また応え切れなくなってしまった心。


でもね??

もう一度、思い出して欲しいんだ。


どうして僕を、私を必要だったのか??
どうして僕は、私は、その人を好きだと思ったのか。

きっかけは意外と単純で、本当に小さな事で、きっと誰もが、『この人が居れば、それだけで僕は、私は幸せだ』って思ってたと思う。

相手が自分の事を好きなのか、好きじゃないのかがもし、君が分からなくなってしまったなら。

きっと初心や根源を探してみれば。

いかに、今の自分がその時よりも大きな幸せを手にしてきたかが見えてくるはず。


そう信じていれば、きっと、不安に思ってた事も、失望しかけていたことも、素敵な夢だったんだって思えて来るんじゃないかなぁ。


なんて綺麗事を力いっぱいの愛情で並べてみた。

僕は何一つ変わりはしない。
君は何一つ、変わりはしない。

そしてそこに生まれた愛情は何一つ変わりはしない。



お互いにそう思い合える事が、僕が思う【LOVE】な気持ち。












※提供テーマとは?

皆様から頂いたメッセージや話題を一つのテーマとして、僕なりに勝手に意見させてもらってます。


僕は、私はこう思うのだけど、他の人はどう思うんだろ?

そんなトンネルの出口への分岐道の一つとして、意見や価値観を皆様と交換していけたらと思います。



今回のテーマは、先月僕が出演したラジオ番組にお寄せ頂いたメッセージの中の一つを、放送時間内にお答え出来なかった事もあり、後日ブログで…という事で、今回のテーマ『愛情の形』、すなわち『Love』として挙げさせて頂きました。


皆様からの提供テーマも待ってます。