以前、経営学で

 

「不正は目安10年で表に出てくる」

 

「不正が横行する企業が存続した事例は無い」

 

と、学びました。

 

 

 

本当かなと思ってました。

 

だって、平気で名前書き換えてるじゃん。

 

横浜本社の自動車会社では検査免許保有者がその工場に出勤していないのに、二重帳簿を作成して印鑑をバイトが押し、バイトが管理し、問題発覚当時は「バイトが行なってた」と報道されて呆れて見てました。

 

 

 

バイトが、社員の印鑑を買って来るのか?

 

二重帳簿は誰が用意したのか?

 

その帳簿は「何を目的として10年以上も横行したのか」、どこに保管してたのか。

 

 

 

どうして、不正を正す人材が10年も現れないのか。

 

 

 

いろんな事を思ったものです。バイトに責任転嫁する社員や企業って無理があり過ぎます。

 

国内工場全てに検査の二重帳簿が存在し、本部にあるその検査担当とされる社員の出勤簿と照合したら、60%以上は「実態の無い架空の検査」が行われていたことが発覚しました。

 

行政が立ち入り検査を行い、不正実態が判明して報道されました。

 

 

 

まず、社員が検査試験に合格していない。

 

まだ頑張っていた工場は、バイトが検査試験を合格しておりその技術者が検査して未保有の社員印が押印されていました。

 

もちろん、バイトが無断で行動することはなく他の工場でも見られたら不正です。

 

 

 

検査試験の合格したバイトの出勤日にだけ、検査試験をしていました。

 

そこをどう捉えるかですが「技術者として誇り」が最後の「安全確保の最低レベルの維持」に至ったと私は思いました。

 

社員よりもバイトの方が優秀なら、何人かは社員登用したら良かったのにと思いました。

 

 

 

安全確認できない社員って、社員と言えるのか。

 

それは「名ばかり社員」では。

 

他人のした仕事をやってもいないのに、「自分が仕事しました」と報告するとは。

 

 

 

そんないい加減が許されるのかと私も若い頃は涙したことが何度もあります。

 

 

 

だから、私のした仕事を僕がやりましたと報告された事実を社内確認した企業は全て辞めて来ました。

 

私は不正を許さないし、許せないし、ならば仕事の厳しさを経験しろと思いました。

 

 

 

私は今も、私しか出来ていない仕事があります。

 

内容は内緒だけど。

 

誰も同じ事を成し得た人がまだ現れていません。

 

 

 

仕事の厳しさとは「お客さんが、その私の仕事が終わるまで待ってくれること」です。

 

言い訳出来ない、そして私を信用して待ってくれています。

 

失敗はしません。

 

失敗しても終わるまで待ってくれます。なぜ待てるのかです。帰宅を待つ家族もいると思うのですが、そのお客さんの先にいる他のお客さんを困らせないために待ってくれます。

 

 

 

人のした仕事を平気で自分名義に書き換えることの出来る人材は、必ず大きなミスをし致命的なミスをします。

 

ミスの度合いを知らないからです。

 

お客さんは怒らせたら激怒してどこからでも来社して来ます。冠婚葬祭並みの早さ激怒します。

 

 

 

当たり前です。もしも命に関わる事柄なら尚更です。

 

守るべきモノがある人は、ものすごい勢いで怒り激怒します。

 

誰よりもその商品や製品のファンだからです。

 

 

 

 

コンピューターがいくら発達しても、その業務知識や業界知識、そして各法律を知らなければ出来ない仕事という仕事が存在します。

 

それが、今回のように「認証試験」であったり、「検査試験」であったり、「行政機関への報告」であったりします。

 

公的機関へ企業が虚偽報告することは、企業そのものが刑事罰を企業名で受けます。

 

 

 

それを日本語で「信用を失う」と書いてあります。

 

法律用語で「行政指導」「行政処分」です。

 

刑事罰とは、お客さんが燃費や出力不足を動画撮影し実際に事故を引き起こした被害者が刑事告発すると罪に問われて来ます。

 

ドライブレコーダーに記録が残るからでもあり、過去は身売り企業の車のファンが実際に試運転して警察沙汰にもなりましたが、見事に車が大スピンしたことがあります。それが証拠に使われて、別の交通事故の立証になったケースもあります。

 

 

 

「虚偽報告はダメ」とは、日本に限らず世界のどこの国の経営学でも書かれています。

 

虚偽報告を見逃してくれるのは共産思想の国家だけです。

 

資本主義国家は、投資家が資料に基づいて企業に資本投資しています。

 

 

 

 

通常、不正を行った場合はその不正に対して3倍の経費がかかります。

 

100万円相当の不正金額なら、300万円は是正に経費がかかります。

 

リコールや製品・商品回収から始まり、謝罪回りに、新製品や新体制の広告宣伝費の発生。

 

 

 

何より、優秀な社員はほぼ辞めて転職します。

 

その1人の社員の知識に見合う人材3〜5人相当を求人して採用しないといけなくなります。

 

「企業の危機」では残る社員もいますが、「不正が横行してた企業」では概ね転職します。

 

 

 

私は車業界の事も少しは知ってますが、まあこれまでに辞めた人材が多かったということかと思います。

 

 

 

不正認証なんて、知識のある人がデーター数値見たらすぐ分かるのでは?

 

知ってて、黙って不正を続けたのかなとニュースの第一印象を持ちました。

 

でも、お客さんの信頼を損ねる全く利己的な考え方かと思います。

 

 

 

誰のための認証試験なのか。

 

何を目的とした試験なのか。

 

行政庁に「出てもいない結果の試験結果」を報告して罪の意識は無かったのか。

 

その車に乗るお客さんの命に関わるかもしれないと想像しなかったのか。

 

自分が社内でどう評価されるのかだけを考えた利己的な仕事だったのではないか。

 

 

 

組織には、組織の理論があります。

 

でもそれはお客さんには無関係なことです。

 

なぜサラリーマンの出世のためにお客さんが安全を担保されていない物を買わないといけないのか。

 

 

 

 

さらに行政庁のお墨付きかと思えば、違っていたとか。

 

自社信用だけでなく、行政庁への不正報告は行政庁への不信を誘発します。

 

 

 

 

今回の認証試験の不正は、

 

・EU、中東、アフリカ、アジア圏

 

に出荷していた製品です。この製品の認証をしたのが行政機関ということになります。

 

 

 

見せかけの「映え?検査数値」です。

 

「映えブーム」もいかがなものかと思います。

 

EUはちゃんとパティシエとか試験があって合格する仕組みがあります。

 

 

 

日本はまあまあ、その辺りがおざなりです。

 

試験がない代わりにパティシエの場合は「コンクール実績」を書いて来ます。

 

 

 

モノ作りは、その試験そのものが不正試験して合格させていた不正もあるくらいなので、微妙です。

 

毎度、何年かすると「問題試験文が前日までに漏れてて、SNS投稿される」が発生します。

 

 

 

その業界体質を変えないと、どこまで車関連の不正をしてるのかと思います。

 

整備士を安い給与で雇ったり。正しい評価をしないといけないと思います。

 

不正認証してるなら、「燃費が出ない」と全国の整備士さんはお客さんから言われ続けていたのでは。

 

 

 

歪みに歪んだ構図は、なかなか是正出来ない気がします。

 

でも、時間をかけて正していかないといけないし、出来る企業であると信じたいです。

 

 

 

過去最高益をグループ企業が出す中で、不正の温床を放置して業績にこだわったモノ作り。

 

ダメだと思うよ。

 

 

 

人のせいにするってことは、仕事に誇りが無いってことでしょ。

 

誰だって人から褒められたい。

 

自分が頑張ったなら、正しく評価されたい。

 

 

 

それが資本主義です。

 

忖度無し。

 

 

 

人から言われたことしか出来ず、問題を見つけても見て見ぬ振りして他責にし会社に損失を与える人材。

 

放置した不正は、どんどん不正の数が増えて社内にまん延して

 

・KY

 

などと言う「空気を読め」の忖度が始まる。最終的には、不正を是認する人材だけが残り、転職して来た普通の人が内部通報して行政庁にバレる。

 

 

 

「言えない空気」

 

と社内で言い始め、色のない空気に色を付けたがる。セクハラ、パワハラ、モラハラも横行し、安全軽視する体質に変わり組織全体に問題が出てくる。

 

資金が続くうちに是正出来ればまだまだ成長できるが、やらない人材しか残ってないから進まないことが多い。

 

従って身売り企業となるか事業部売却に至る。

 

 

 

テレビ「警察24時」で、親族が交通事故で亡くなったから警察官になったと話す若者がいることを知ると、車は安全第一にこだわってほしいと思います。

 

安全軽視出来る人材は、モノ作りに向いてません。

 

どんなに優秀であっても、命を大切に守る仕事が出来ない人材は倫理に欠けています。

 

 

 

忖度するのは勝手ですが、企業の不正は「業績の損失」であるこに変わりはなく、投資家から説明責任を求められます。

 

「現場や部下が勝手にやった」

 

と言い続けた企業は、企業グループから出て行きました。

 

 

 

銀行から融資が降りなかったからです。

 

再建計画も虚偽申請によってどんどん遅れ、虚偽の再建計画になったからです。

 

グループ企業も、もう融資しなくなり身売りしました。

 

 

 

日本の鎖国、昭和のハラスメントノスタルジーはグローバル社会では通用しません。

 

真摯に、行政庁の指導に従って業務是正やコンプライアンスを遵守する人材育成をお願いしたいところです。