WiiもPSPはもとよりテレビさえ白黒の時代、子供達は遊びの天才でした。
もちろん、塾や習い事なんて行かせるほど親達に余裕もありません。
みんなが貧乏でみんなが力強く生きていました。
子供達は自分たちが暮らす環境から好奇心を掻き立てるものを目ざとく見つけて来ました。
群れ合っては常に楽しいことを探し求め、新しい遊びを試していました。
私が小さい頃にやった遊びにゲタ隠しというのがありました。
この遊び自体はゲタという言葉が使われていることから、ずっ~と昔からある遊びだと思います。
♪げたかくし しゅーれんぼ~
は~しのし~たのね~ずみが~
ぞうりをくわえて ちゅっちゅくちゅ~
ちゅっちゅくまんじゅはだれがくた
だ~れもくわないわしがくた
おもてのかんばんしゃみせんや
うらからまわってさんげんめ
ぷっとこいてぷっとこいてぷっぷっぷ
もひとつおまけにぷっぷっぷ
遊び方は参加者の片方の靴を横一列に並べ、上記の歌にあわせて靴を指していきます。
歌を歌い終わった時に刺された靴の持ち主が鬼になります。
このあとのルールが2つあって、一般ルールは鬼が10数えるあいだに鬼以外の人は自分の靴をどこかに隠し、隠された靴を鬼が見つけていきます。
参加者はケンケンしながら、自分の靴が見つけられないかドキドキしながら鬼について歩きます。
もうひとつのルールはとても危険なルールです。
全員が目をつぶっている間に鬼が他の人全員の靴を持って片っ端から隠して行き、隠し終わったら各人が自分の靴を探すというものでした。
それほどルールに変わりはないと思えますが、なぜそれほど危険なルールなのでしょうか?
なぜなら、それは頻繁に靴が無くなるからなのです。
ゲタ隠しに参加する子供は割と小さな子が多く、一番小さい子供は3歳ぐらいです。
5,6人も参加者がいた場合、3歳の子供は自分が隠した靴の在り処を忘れてしまうのです。
私たちは靴を考えられるありとあらゆるところに隠します。
他人の家のゲタ箱の中、ゴミ箱の中、自転車の車輪にはめ込む、植え込みの中、ブロック塀の穴の中…。
結局最後は親も含めて、手の空いた人全員で靴を探すことになるのです。
たぶん、親にとっては迷惑な遊びだったでしょうね。