子宮体がんは、肥厚した子宮内膜から発生するがんです。だから、ピルの服用によって生理の回数を減らし、子宮内膜が肥厚するのを防げば、発生リスクは下げられた。

 

 

 そんなん知らなかったわー!!! 知ってたら飲んでたよ!!!

 

 って、がんになってから思っても遅いんだわ!

 

 私の世代だとピル=避妊薬って認識で、子宮体がん予防に役立つなんて知識のある人には出会ったこともない。卵巣がんの予防にもなるらしい。逆に乳がんのリスクはやや上昇するみたいだけど、エストロゲンの含有量の少ないピルも開発されているから、それで防げる。薬に副作用はつきものだけれど、医師の管理下で正しく服用すれば絶大な効果が期待できる。

 

 そういえば知人女性に、フルタイムで働くためにピルを飲んでいる人がいたのを思い出した。生理痛があるとタスクパフォーマンスは確実に落ちるからね。その人は娘さんにも子宮頸がんの予防ワクチンを接種させていたので、健康に関するリテラシーが高かったんだね。

 

 子宮頸がんはヒトパピローマウイルスに感染することで発生するから、予防接種で防げるがん。ワクチンで防げるがんが存在することさえ、私は10年くらい前まで知らなかったよ。ピロリ菌が胃がんの原因になることと、肝炎ウイルスが肝臓がんの原因になることは常識として知っていたのに。

 

 それって、女性の生殖に関わる情報が、タブー視されやすかったせいだと思うんだよねえ。生理は病気ではない、生理痛なんか我慢しろって言われて育った世代だし。そのせいで生理痛を我慢し続けて、がんとか深刻な病気を進行させてしまった女性もたくさんいる。生理なんかピルで止めてもよかったんだよ(もちろん独断ではなく、医師に相談した上で)。生理痛は『病気』として病院に行ってもよかったんだよ。本当に無駄で有害な我慢をさせられてきたよなー。

 

 なので私は今後、生理のある世代の女性には生理痛は我慢せずに病院に行くように勧めるし、生理はなくてもいい、場合によってはピルで止めたほうが健康にいいくらいのものだと発信し続けますよ。もちろん『個別の症状については、専門医に相談して』という前提でね。