子宮体がんの手術をして、病理検査が終わったあと。
 主治医がちょっと深刻な顔をして言った。
主治医「病理検査で、呼吸器の難病であるLAM細胞が発見されました。呼吸器科を受診して下さい」
私「えーっ!?」

 

 

 進行すると肺に穴が空き、酸素ボンベを持ち歩かないといけなくなるらしい。

 

 な、難病って…私、手術前も手術後もめちゃくちゃ元気なんですが…と驚きつつ、呼吸器科を受診。まずは問診から始まる。


医師「階段はどれくらい登れますか?」
私「4階までならなんとか」
医師「4階!?」
私「あ、でも、息は切れます」

 ちょっと見栄を張りましたー! 登れるっちゃ登れるけど、一気に駆け上るのは無理! まあ休み休みでも、4階まで登れればじゅうぶん健康よね。

 その後、呼吸器検査。看護師さんの指示で、測定器のマスクをつけて吸ったり吐いたりを繰り返す。
 結果。


医師「肺年齢は29才ですね」
私「わあい」
 

 喜ぶ他にない。

 

医師「今必要な治療はないので、気胸の症状が出た場合は、その時診る医師にLAM細胞のことを伝えて下さい」
私「スキューバダイビングとかやっても大丈夫でしょうか」
医師「お勧めはしませんが、今の状態だとすぐに危険ということはないんですよね。
厳密に見れば肺に炎症が治癒したあとの小さな穴がありますが、すぐに治療が必要なものではないです」
私「小児ぜんそくでしたし、成人してからもしょっちゅう咳は出てました」

 

 一回検査はしたけど、咳ぜんそくなのかなんなのかわからないまま放置していた。吸入ステロイドは効かなかった。今でもたまにすごい咳が出るけど、すぐ治るから放っておいた。

 

 スキューバは元々やらないから、シュノーケルでいいや。実は以前観光地で、潜水ヘルメットをかぶって深く海に潜るアトラクションで、胸が苦しかったことがあったんだよね。まあ平気だったけど、海外で倒れたら大変だしなー。

 LAM細胞による呼吸器障害の進行には、女性ホルモンが大きく影響するらしい。またお前かよ、エストロゲン!!(゚Д゚) 子宮体がんもエストロゲン由来だったしなー!! そう考えると卵巣を切除したのは不幸中の幸いかも。進行が極度に遅くなる!! 寿命まで逃げ切るぞイャッホゥ!!(゚Д゚)というお気持ちです。あともう少し運動しようと思いました。肺活量だけなら29才だからねえ…。

 ちなみにLAM細胞は遺伝性ではなく孤発性らしい。そうだろうなーという納得感しかない。三親等内の血縁に、難病の人はいないしがんになった女性もいない。