「実は2月から、生理の出血が止まらないんだよね」
「それ、悪い病気なんじゃ…?」
 2022年4月10日。

 旅行先のホテルで、医療職の友人が顔を曇らせた。それで思い出した。「逃げるは恥だが役に立つ」という漫画のことを。

 主人公の叔母である百合ちゃんは50歳。久しぶりに看護師の友人と再会した百合ちゃんは、不正出血のこと話す。すると看護師の友人は顔を曇らせ、強く言ったのです。

「すぐ病院に行って」

 斯(か)くして忠告に従い、病院を受診した百合ちゃんの病名は子宮体がんでした。
 まさに自分が完全に同じ状況になるとは、その時は思いもしなかった。
 ていうか結構前から逃げ恥を読んでいたんだから、もっと早く気づけばよかったのにね!? 私のバカー!!(゚Д゚)

 もはや説明するまでもないヒット作なので今さら紹介するのもどうかという気もしますが、子宮体がんについての描写がリアルで面白いので、10巻はマストで読んでほしい!

 これを思い出してもっと早くに病院に行っておけばあああああって私は思ってます _:(´ཀ`」 ∠):_  しかも百合ちゃんと同じステージ2ですよ!! そこはなんかうれしい! いやステージ2がうれしいわけでは決してないが!!
 みくりちゃん可愛いよみくりちゃん、みくりちゃんの合理的思考と優しさは結婚生活の参考になります!!(゚Д゚) 連載初期の平匡さんとのもだもだも萌えますわ、少女漫画的もだもだー!!!!

 

 

 

 


 逃げ恥が連載されていた当時は、手術前検査でステージ2の腹腔鏡手術は保険適用外だったんだね。80万円かかると書かれてる。今は健康保険が使えるから、9日入院して腹腔鏡手術を受けても、入院費や検査費等すべて含めた総額で20万円もかかりませんでした(3割負担での計算です)。

 

 ありがとう健康保険!! 国民皆保健のない国で病気になると、お金持ち以外は悲惨ですわよ、みんなで守ろう健康保険!!(゚Д゚)

 国民皆保健のないアメリカみたいな国は、『自己責任』の国なのよ。だから民間の保険会社の保険は充実しているけど、弱者とか敗者には優しくない。
 私はそういうところは保護主義の保守派なので、どんなにリテラシーの低い自己責任のアホでも、日本国民である以上は日本国で最低限は保護されるべきという考えです。そうじゃなきゃ国家とか民族とかに帰属している意味があんまりないでしょ。税金は年貢ではない。みんなのために、なるべく平等に使うべきものです。
 新自由主義は、弱者や敗者には優しくないの。
 『自由』って言えば聞こえがいいけれど、実体はただの弱肉強食だから。
 それで「私は強者だから、私は困らないから自由主義でいいです」というのは、あまりにも愛国心に欠けるでしょう。愛国心というのは、排他的に民族差別をするための便利棒ではないです。祖国が内包しているすべてを守るのが本来の『保守』です。

 

 昔の自民党にはそういう『保守政治家』がちゃんといたんだけどねえと振り返る、51才の冬です。