子宮体がんの前兆といえば、不正出血。これが一番『危ない』し『わかりやすい』。
 でも、その他にも何か、子宮体がんの前兆になるような症状ってあるかな?
 私はめっちゃ健康だったので、何もなかった……と思いながらネットを検索していたら、

 あったー!! 思い出した!! 子宮体がんの『前兆』!!

 それも、すっごく意外なヤツ。
「それは普通、あんまり気にしないよね?」っていう症状。
 それが、振り返ってみれば子宮体がんの前兆だったんだよー!!!
 なんだと思います??

 答えは、『サラッとした、水みたいなおりもの』!!


 医学用語では漿液性帯下(しょうえきせいたいげ)というらしい。

 35歳くらいの時、水のようなおりものがサーッと出たことがあった。匂いもなく、色もついていない、本当にただの水みたいなおりもの。これで異臭がしたり、変な色がついていたりしたら病院に行っただろう。けれど、本当にただの水みたいだったし、痛くもなんともないし、生理はピッタリ28日周期で順調だった。ただし、水のようなおりものが出ていた時に、経血の量が異常に多かったことが一度あった。記憶の限りでは一度だけだし、「2日目だからこんなもんかな」とスルーしてしまった。痛くもなんともなかったし。
 
 今思えば、あれが子宮体がんの予兆だったんだと思う。

『水のようなおりもの』、これ危険!!

 

 ただし、排卵期に水のようなおりものが出ることは珍しくないので、区別とか判別が難しいんですよね。だから異変に気づかなかったとも言える。


 私の場合は、15年前のあの時から、子宮内膜は肥大していたんだろう。異型細胞(がん細胞)も発生していたんじゃないかと思う。おそらくあの時点で、子宮体がんの0期だった。あの時点で病院に行っていれば、ステージ2まで進まないですんだよねえ。

 けど、「水みたいなおりものが数回出た」程度じゃ、私は病院に行かなかった。子宮体がんに関する知識がまったくなかったから。自治体から届く検診のお知らせも、子宮頸がんだけだった。
 子宮頸がんの検査では、子宮体がんの有無はわからない。頸がんは子宮頸部のがんだけれど、体がんは子宮体部、もっと奥のほうに発生するがんだから。

 だからお願い、もし今「排卵期以外でも水みたいなおりものが出る。痛くもなんともないけど」って人がいたら、すぐに婦人科の検診を受けて下さい。なんともないですむのなら、「よかったね」で終わるんだし。

 私の友達はがん家系であることを自覚していたから、マメに検診を受けていた。おかげで0期で発見されて、手術も抗がん剤もせず経過観察になっている。それが一番いい。検査が痛すぎて倒れていて可哀想だったけど。

 って、色んなサイトを見ていたら、やっぱりあの子宮体がんの検査(子宮体部まで器具を突っこんで、内膜を無麻酔で切り取るやつ)、痛すぎて評判が悪いから、アメリカではもう実施されてないってよー!! な、なんだってー!??

【引用元】※引用文は赤字で表示※
   https://www.mizuho-wcl.com/info-cancer.php

  診断のためには、子宮のなかに細い器具を入れて子宮内膜の細胞診を行いますが、頸がん検診に比較すると診断精度は低く、また強い痛みをともなったり子宮への感染を引き起こしたりする場合もあります。

 だよねえ。私もあの激痛検査のあと、感染症予防のための抗生剤を処方されたもん。
  ていうか子宮の中って内臓ですわよ!!! 無麻酔で内臓のカケラを切り取られる我々女性の人権んんんんん!!!!(゚Д゚)

 子宮内膜の検査も外来で十分に実施可能です。直接、子宮の内部に細い棒状の器具を挿入して細胞を採取して顕微鏡で観察する子宮内膜細胞診が一般的です。

 

 ただ、子宮の中まで器具を挿入することが難しい方もいらっしゃいますし、疼痛が強い場合もあり、稀ではありますが子宮内感染を引き起こす事例もあり、患者さまからは非常に不人気な検査で、現在米国では実施されていません。

 おう…アメリカの女性は権利意識が高くて行動的だから、あの検査には絶対に文句言うと思うわ…つーか言っていいと思うわ…なんとかしてほしいわ、あのクソ痛検査。

 当クリニックでは極力、内膜細胞診をさけて、超音波検査で子宮内膜の厚さを測定して診断しています。


 子宮体がんになると子宮内膜が厚くなることが多く、閉経後では4~5mmを超えると異常とされています。このように超音波検査は有用な検査のひとつですが、子宮内膜肥厚のない子宮体がんは発見できない可能性もあります。しかし子宮内膜細胞診も一定の確率で見逃し例があり、両検査法の診断精度は同等という報告も多数あります。これらの検査で疑わしいところがあれば、さらに細いスプーンやチューブのような器具で内膜組織を採取して診断します。これを内膜組織診といいます。

 ああああやっぱり…超音波検査と細胞診だけだとわからないこともあるのね…検査してもらっても、見落とされてしまったら意味ないもんね……結局、精度を上げるにはクッソ痛い組織診をやるしかないのかあああああ。

 もうね、犬の顔でも思い浮かべて耐えるしかない、組織診。

 犬の顔を思い浮かべても無理なら全身麻酔ですわ…。