2022年5月20日
 
 元気いっぱいで総合病院に再訪。
 診察室が普通の部屋ではなく、廊下の一番奥の目立たない部屋だった。その時点で何か不穏なものを感じ取ればいいのに、元気すぎて気づかない私。診察室に入るなり、T医師が少し驚いた顔をした。

T医師「お一人でいらしたんですか?」
私「(·∀·)? はい」

 前回の検査の時、「5月20日に組織診の結果が出ます。ご家族といっしょに来られますか」とは聞かれていた。「あ、じゃあできたら来てもらいます」と私は適当に答えた。なにぶんこの時点では元気いっぱいなので、一人で行く気満々でした。


 要するにこれ、「がんの告知になる可能性が高いから、家族も連れてきたほうがいい」という意味だったのに、ぜんっぜん空気を読めていませんでしたあああ!!!!

 いや~だって元気いっぱいなのに、家族に仕事を休んでまでついてきてもらう必要なくない!? その考えは今でも変わってませんが、世間一般では『がんの告知』って一人では受けないものだったのね。知らなかった。よく考えたら心理的ショックへの配慮か。当たり前か!

 

 T医師がちょっと間をあけて、淡々と告げる。

T医師「がん細胞が発見されました。子宮体がんです」
私「えーっ!?」

 完全に寝耳に水のサプライズで、思わず診察室で叫ぶ私。ショックというより実感がない。だって元気だからねえ…。

 病気の説明を簡単にした後、T医師が迅速に今後の予定を詰める。

T医師「一番早い日程で手術の予定を入れました。6月21日です。大丈夫ですか」
私「あ、はい…?」

 まだ実感がなく、キツネにつままれたような心境だけれど、まあ、がんなら手術だよねと淡々と聞き入れる。そのあとすぐに手術のためのCT検査に回され、CT撮影。入院センターに行くように言われ、入院の予約。展開が早いな!

 しかし、今ならわかる。レディースクリニックの先生もT医師も、転移やがんの進行を心配して最速で治療しようとしてくれていたんでしょう。

 

 次回、『入院前検査』に続く!!