2022年5月11日。

 子宮体がん検査のため、総合病院を初受診。3時間待たされるが、読書がはかどるので苦にならない。病院の待合室は静かだし、普段まとめて読めない長編小説が読めて良い。思えばこの時はほんっとおおおに元気だったなあ、がんなのに。

 採血のあと、後に主治医となる女性医師、T先生と初対面。

T医師「組織診をしないと子宮体がんかどうかの確定診断ができないので、しましょう。痛みでどうしても無理な場合は麻酔も検討します」

 この時点で私、「レディースクリニックで無理だったんだから、多分全身麻酔だな~…」と覚悟していた。が、T医師から「全身麻酔には1泊入院が必要です」と聞き、いきなり覚悟を変える。
 
 入院はなるべくしたくない!!! うちには可愛い犬がいるんだもの!!! 1泊でも犬と離れたくないんだもの!!!

とてもかわいい犬!!!!

 

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 犬は偉大だ。痛みも(ある程度)耐えられる。生き残りたいまだ生きてたい犬を~愛して~る~♪ 

 

 


 犬が好きすぎて、自分でも何を書いているのかわからなくなってきました。マクロスも好きです。話をもとに戻そう。

「い、いった、ぁぁ!? ちょ、あの、む、無理っ、無理ですこれ、ちょっ…!」

 街のクリニックでも総合病院でも、やっぱり痛いものは痛いわああ!!

 T医師が看護士さんに「患者さんの手を握ってあげて」と指示。ちなみに手を握ってもらっても、看護師さんの手に爪を立てるわけにはいかないので空いているほうの手で自分の太ももを握りしめるしかない。けれど、こういう時に優しくされるのは心理的に大変嬉しい。

T医師「大丈夫ですか?」
私「あ、い、痛、い、けど、なん、とか…っ!?」

 痛いっちゃ痛いけど、なぜか途中から慣れてきた!? これはいけるかー!?
 
T医師「はい、ちゃんと採れましたよ。ポリープもあったので取りました」

 無事に子宮内膜の一部をゲット!!!! やったぜ!!!!
 っていうか無麻酔でポリープを切られるってすごいな!? ポリープは組織が大きめだから、がん検査の検体に使えてラッキーだったかもしれない。小さすぎ、少なすぎると検体として役に立たないリスクがあるものね(がん細胞を見落とされてしまうリスク)。だからこそある程度大胆に切って採取してもらわないといけないんだよねえ。
 
 終わってみたらほとんど痛みはなかった。
 検査の最中は痛かったけれど、終わってしまえばほぼ無痛。後を引く痛みは全然ない。サクサクとパンツをはいて診察室に戻る。まだ不正出血が続いているから、検査による出血なのか不正出血の経血なのかはわからなかった。

T医師「抗生剤を出すので飲んで下さい。痛み止めも出しますか。ロキソニンは飲んでますか」
私「あ、もう痛くないので痛み止めはいらないです。ロキソニンは飲んだことないです」

 

 そう、私は一度も生理痛を経験したことのない頑丈屋さん。それはさておき、検査の痛みがなんとかなったのは多分、T医師の手技が優れていたんだね。

【医師の手技について】
 https://yokohama-shiminhosp.jp/resident/initial/diary/20210701.html

 決してレディースクリニックの先生がヘタだったわけではなく、痛がって騒ぐ患者のポリープを無麻酔で切るって、施術する側にも度胸と技術が必要でしょう。外科手術に長けたT医師だからできたのだと思う。後に知ったことだけれど、T医師は難しい腹腔鏡手術の名医として結構有名だった。

【クッソ痛い子宮体がん検査をどうやって乗り越えるか!? 結論】
 子宮体がんの検査は、手先が器用で外科手術に長けた医師にやってもらえええええ!!!
 多分だいぶ痛みが違います!!! あとは犬の顔を思い浮かべるといいと思います。

すっごくかわいい犬♡

 

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 現場からは以上です。役に立たない現場だな!! 

 

 あと結果的に、私の膣の丈夫さも多少は功を奏したと思います。友達はこの検査で痛みのあまり貧血(正しくは血管迷走神経反射)で倒れたし、3人産んでいる実母でさえ「あの検査は痛すぎて無理だった」とこぼしていた。逆になんで平気なんだ私、鋼の膣か。いや、やっぱりT医師の技術力の勝利だな。別に鋼の膣でもいいんだけど。

 『痛がって騒ぐ』けれど、本当に受忍限度を超える痛みだったら体の反射で診察台から勝手に体が逃げるか、医師を蹴っちゃったりすると思うから(出産でわりと聞く話)、『反射』が起きずに耐えられているってことは、まあ受忍限度内の痛みではあるんだよね。
 だから「子宮体がんの検査くらいで、いちいち麻酔なんかしてられない」って書いてツイッターで炎上した男性医師の意見が間違っていたわけではないと思う。麻酔にもリスクはあるし、麻酔医のいる病院じゃないと全身麻酔はできないし。

 だがしかし!! それでも子宮体がんの検査は無理な人は無理だし、痛みや心理的負担が大きすぎる。

「どうしても無理なら麻酔しましょう」の一言があるだけでも、心理的な負担は減る。もう少し女性の体をいたわってほしいものですよ。男性は肛門、大腸の検査でも麻酔を使ってもらってるじゃないですか。なんなんだ、その差は。私はプロの腐女子なので創作では男性の肛門にだいぶ酷いことをしたけれど(ビール瓶とかバイブとか色んなものを突っこんだ記憶が…)、現実の肉体に加害したことはないですよ!!
 
追記・私は一体何本くらいの異物を受の肛門に突っこんだのか? キャリア27年、著作100冊を超えるともう、作者にも正確には思い出せません。誰か私の著作から統計を取って下さい。私は一体何人の受に、何を何本突っこんだのでしょうか…。