自宅リフォームのために

2ヶ月だけ仮住まいに越して来たのは

お知らせしたとおり



人生の大先輩のお姉様方からは


家に手を入れるのは本当に大変だから

身体だけは気を付けてね


引っ越しは大変だから無理しないでね


と口々に言われていたが

その言葉の意味を

今更ながら噛み締めている



通称「サザエさんのおうち」の仮住まい

家中どこもこんな感じで悪くない




リフォームも引っ越しも

肉体的な負担に加えて

モノの整理と選定がメイン作業で

いわば人生における価値観を問うものであり

膨大な数の調査と選択と決定

自分も含めた家族の意見の投げ合いと聞き取りと調整

それぞれに譲歩と妥協

が必須となり

これが

プロセスのみならず精神的にも

かなり堪える

引っ越し屋に「引っ越しなんてするもんじゃないですよ、夫婦仲悪くなりますから」と言われたが、我が家に関してはもちろん当たっていた



身を以て経験してきた先人達の偉大さよ







そして

我が家は二世帯住宅であるがゆえ

ワタクシの家族だけでなく義母も巻き込んでいるので

ますますややこしい




86歳義母の住空間のリフォームは

居室改装とトイレとレンジフード交換だけなので

義母本人の強い希望もあり

施工中も自宅に残った


義父はこの2月に施設に入ったので

さまざまタイミングが良く

正直本当〜に助かった


義母の付き添いにと娘を自宅に残し

息子も夜はレッスン室での作業があるため

娘息子共に

平日は義母宅で夕食を摂ることになり

義母はそれはもう

とてもとても張り切って

孫に日々食べさせるために

暑い中果敢にスーパーに買い出しに行くだけでなく

3年前の入院以来すっかりやらなくなった漢字ナンクロを自ら取り出して

やり始めたのには驚いた


孫効果

恐るべし





だが

良いことばかりではない


この気候や暑さは若者ですら堪えるし

日々職人が入れ替わり立ち替わり出入りし

家の中は常に物音がして

落ち着けるはずもない


身体のあちこちに自信が失くなってきた義母は

数年前からは外出も控えるようになり

年齢も手伝って

口にするのはネガティブワードが多く

気付けば不平否定文句的な流れに支配されるも

喋ることでストレス解消になり

そのネガティブな思考行動に安心するのか心地良いのか

メンタルの収まりは良いようだ


しかし聞く側はちと辛い

ので

とりあえず半分聞き流しながら

我流の分析をして感情から距離を置く



若き頃より

公私共に高齢者と関わることが多かった我が思うに

何十年も蓄積された経験の中で

不快なものが絶対的に多く記憶に残るという

生存と種の保存のため働いてきたDNAの仕事に

私たちはなす術もない



全てはDNAの導きと括ればそれまでだが

解ったことといえば

人間は

自分の経験に基づく思考で事象を判断するので

年齢を重ねると

自分に直接関係のない話題であっても

それについての感想や結論は

なぜか被害者的なものだったり

関係ないのに不満を並べてみたり

となりがち


そしてこれは他人事ではなく

割と普通の思考パターンだということ

老害と言われる原因の多くはDNAのお導きな気がする



結局人間は

生きてきたように歳を取るのだと



生存の法則としては

良いことよりも悪いことのほうが

深く心に刻まれるという

悲しいけれどそれが現実であり理にかなう



多くを語るまいが

やはり高齢の親のサポートは

精神鍛錬である


そして

自分も着実にそこに向かっていることが

余計に気を重くする








くどくどと

回り道をしてしまったが

我もネガティブをリピートしておるなあ


仮住まいについても

そこそこ面白い経験なので

記しておきたい




仮住まいは築年数不明の古い木造平屋建てだが

中の設備はそれなりに整えられており

押し入れと天袋が充実していて荷物は入るので

一時的に住むに不満はない


いかんせん古いので

神経質が過ぎたら住めないだろう

と思うのも事実である



押し入れ物入れがカビ臭いとか

あちこち隙間だらけとか

雨戸、窓、網戸の建て付けが悪すぎるとか

壁も屋根も薄く暑さ寒さが直に影響するとか

床がところどころ波打っているとかは

仕方ないとして

さすがに

「おウチに帰りたい…」

と一瞬思ってしまうことを

いくつか挙げてみる








①先住民がいた

不動産屋の資料で

「築年数・不明」となっていたので

内覧した際にまず

「害獣等はどうですか?」

と聞いたところ

居室、押し入れ、天袋等を担当者と一緒に確認すると

ネズミのフン等はなく

それらしき報告もない

との話だった


入居して数日目

夫と寛いでいたら

風呂場の窓のところで

何か大きめの動物が壁をよじ登るような音が聞こえ

ギョッとして

夫が風呂場のドアを叩くと

その動物が屋根まで駆け上がり天井裏に入り

家を斜めに突っ切る音が聞こえた


天井板の上をかなり大きな動物が走る音に違いなく

翌朝すぐに管理会社に連絡するも

「半年前に穴は塞いである」

との回答

報告がないわけではなかったのね凝視


その数日後

今度は夜一人でいると

また同じところから大動物が侵入し

なんと今度は複数匹で

ちょうど食卓の真上あたりで

じゃれあっているのか喧嘩しているのか

ドッタンバッタンしはじめた


古い(木の部分はあちこち朽ちかけている)住宅なので

天井が抜けるのではないかと怖くなり

コラーーッッおーっ!

と大声を出したら

前回と同様家を斜めにドカドカ突っ切って出て行った



毎晩一人で過ごしていると

21時頃から

天井の住人らが蠢き出すのがわかってきた


あれ以来不動産屋から連絡はないし

まずは自力で出来ることをすべし

すぐに夫が忌避剤を購入し

侵入口に近いと思われるところに

忌避剤を撒いたり吊るしたりした


すると翌日から大動物(ハクビシンと思われる)は

来なくなった


しかし

天井の特定の場所から

ゴソゴソガサガサ音がする

(多分ネズミ)


このまま

害獣はいなかったことにされてしまうのであろうか

と諦めかけた頃

消毒会社から連絡が来て

調査に来てくれた


ざっと家の周りを調べたところ

目視できる範囲では隙間は塞がれていた


天井裏にも入ってもらったが

ネズミのフンは確認できたが

侵入口は特定できなかった

とのこと


やはりこれ以上はもう

対策してはもらえないだろうと諦め

時折のガサゴソ音にウンザリしながら

日々を送っていたら

またもや忘れた頃に

消毒屋さんが訪ねてきて

隣家にご協力いただき

屋根の上部分を調査してくれて

めでたく

動物の出入り口が存在することを突き止められた


入居して一ヶ月超を経て

屋根の朽ちている部分を塞ぎ

屋根裏に罠を仕掛けてもらい

それ以降静かになった


この家にいるのもあと2週間だが

罠の回収に立ち会ってから

退去することになるだろう


次に入る方のために

協力するのも悪くない



この話を

呼吸器科医と漢方医にしたら

口を揃えて

「そこ、いますぐ引っ越せないの?良くないよ…ネガティブ

と言われた


リスクは自分が一番理解していて恐怖であるし

一日でも早く帰りたいのはやまやまであるが


引っ越しを早めるとなると

可能であるかを含めて

煩雑な手続きが山ほどあり

多方面で現実的ではないので

予定通り

七月下旬までここで頑張るしかない


人生とは

命を張った修行である






​②風呂場のお客様

昭和な風呂場は

脱衣室から23cm下がっている


先日は

風呂場から脱衣室に出る際に

23cmの段差に脛をしこたまぶつけて

青いあざを作った


引越し以来痛いことが多い


昭和な住宅は

甘やかしてはくれない



懐かしのタイルの床



昭和なタイルが貼ってある浴室は不潔ではないが

床に浴槽がぽんと乗っかっていて

浴槽の底から床に直接排水するシステムなので

浴槽の下を想像すると恐ろしいが

そこを考えても詮無きこと


せめて見えているところだけでも水を切り

湿度を高めないように心掛けるが

換気扇はなく

あるのは窓と換気口のみ


そしておそらく換気口から

ジメジメと湿度が高くなるとやってくる客人がいる


カタツムリの家を持たない方(なの?)

つまり

ナメクジ氏

である


大きいの小さいの中くらいの

見つけたら熱湯をかける


しかし

N氏らは思いがけず動きが早く

湯が沸くまでに浴槽の裏側等見えないところに移動してしまったりするので

タチが悪い


以前はなんと

風呂上がりにサッパリして眼鏡をかけたら

自分が立っているバスマットの上で

無惨な姿になっていた

場所と形状からして踏み潰したのではなさそうだったが

真相は敢えて追及しない


ギャー

と心の中では叫んだが

声に出して叫んでカワユイ歳でもなく

そもそも驚いた時キモチ悪い時怖い時に

声は出るのだろうか

なんて考える余裕があるほどアタシは大人だったことが認識できたのは収穫だ


とりあえず静かに夫にその惨状を見せ

キモチ悪さを無理やり共有してから

バスマットを洗った





N氏だけでなく

時折ゲジゲジ氏もいらっしゃる



なので入浴前はまず

先客の有無を確かめないと

ゆっくりと湯にも浸かれない


早く自宅に帰って

落ち着いて風呂に入りたい…



しかし最近は酷暑のせいか

N氏もG氏も

どこかで涼んでいるのか出てこない







③​お馴染みの…

古くはあれど風通しは良いと思われる借家

実家も自宅もお馴染みのコイツとはあまり縁がなかったので

油断しており

入居時に対策をしなかった



ある晩

息子がキッチンの上を見て

あ…

と固まった


何事かと振り向くと

大きく立派なゴ◯ブリが

黒く光っていた


嗚呼

なぜ

二億五千万年以上生き続け繁殖してきた

この強力な生物のことを考えなかったか


ゴキジェットは自宅の物入れの中に入れっぱなしで

持ってきておらず

ホウ酸団子は封を切らずに流しの下にしまったままだ


シュフ歴30年

ぬかったわ



仕方ないので

手元にある新聞紙を手早く棒状に丸め

息子に手渡すが

その隙に

すばしこいアイツは

棚の裏に行ってしまった


あんなに大きいのが一匹いるということは

その後ろに相当数いるということだ…


急いでホウ酸団子を掘り出し

(それまで存在すら忘れていた!)

キッチン周りも厳戒態勢で臨むが

数日お出ましにならない


もしや

早々に団子を食べてご退場くださったか…?



数日後の夜

夫が出張から帰宅し

私が休んだあと

風呂上がりの上半身自由な格好で

TVを観て寛いでいると


ぶうううう〜ん


黒い物体がヨロヨロと飛んでいるのが

眼の端に入るやいなや

右肩に


ぺとっ


止まったらしい


慌てて払いのけると

ご期待通りの

BIGなG様


夫は

素手でG様を捕獲出来るカッコいいヤツ(この時だけ)だが

この時はさすがに不意を突かれ

逃したという

捕まえてくれよーー



それ以来

このBIGな方はお出ましにならないが

先日

小ぶりなチャバネ君がお散歩していたので

自宅から持って来たゴキジェットで

即座に昇天いただいた


BIGな黒にチャバネ君

おそらく他にも

相当数の個体がいると思われる


G様ご一行が団子を召し上がり

広い外界へお帰りくださることを

切に切に願う








こんな仮住まい暮らしも

あと2週間となり

そろそろ引っ越し準備をしなければならない


引っ越しって

どうするんだっけ…?


考えようとすると

脳が拒否している気がする


今から疲れている場合ではないのだ

頑張らねば〜










本日も

長駄文にお付き合いいただき

ありがとうございました


暑すぎる日々

くれぐれもご自愛くださいますように