前回の投稿で、過去に漢方治療をしたことを記しましたが、診療所を構えて開業している漢方医にかかったのは三箇所でした。
食養生についてはそれぞれ、同じことも言われたし、違うこともありました。
漢方に興味がある方の参考になるかな…
あまり参考にはならないかもしれませんが、思い出せる範囲で記します。
1回目は高校生の時。喘息らしき発作が出ました。
その時は躊躇することなく、父がお世話になった銀座の玄和堂診療所の前院長・寺師睦宗先生のところに連れて行かれ、すぐに煎じ薬を飲み始めました。
父も大人になってから喘息を患い、西洋医学の医者を転々とするも治らず、若き日の寺師先生に出会って完治した経験から、喘息は漢方と信じて疑いませんでした。
睦宗先生は西洋医学を勉強してから漢方医になったので信頼できる、と父は常から言っていて、父と共に診療所に行くと、ものすごく大きな声で「やあ先生‼︎」と父に声をかけてくれる元気いっぱいの先生でした。
診療所はいつもものすごく混んでいたのに、なぜか父が一緒だと少し早く診てもらえ ました(こういうのってよくないよねー)。
いつも「薬出しとくよ、元気が出る飴(⁉︎)も出すから煎じたら最後に入れるんだよ、黒豆の茹で汁を毎日スプーン一杯ね、白米白パン白砂糖は食べすぎない、砂糖は黒砂糖ね、バナナとか南国の果物はダメ、みかんとりんごを少しなら良い」
みたいなことを言われました。
薬は生薬で出され、毎日家で60分ほど煎じて空腹時に飲みました。
幼い頃から、父が家で漢方薬を煎じていたので、匂いも味も何の抵抗もなく美味しく飲みました。元気が出る飴は、本当に飴で(内容は不明)、甘くなりました。
ちなみに、身体に合っている漢方薬は飲みにくくないという説もあります。
私は漢方で言うと気虚とか瘀血とか血虚とか、血の巡りが悪くなりやすく冷えやすく疲れやすいタイプでした。
玄和堂に二人目不妊で行った時(短期間)は、小豆の茹で汁を毎日飲めと言われました。白米白パン白砂糖を控えるのは同じ。ですが、薬が高額なのと、2回目から若先生になってしまい、睦宗先生のノーテンキなカリスマ性なくしては物足りなく、毎回不妊の患者さんであまりに混んでいて、長くは通いませんでした。
(玄和堂は、現在は不妊専門と謳っていますが、睦宗先生の頃は普通の漢方診療所でした。久しぶりに再訪したら待合室が女性だらけで本当に驚きました)
その間に、神奈川の藤沢市にあるアトピー性皮膚炎治療が得意な別の先生を母が見つけてきてくれて、皮膚炎治療で通いました。
いわゆる瘀血治療でした。
そこでは、白パン白砂糖、砂糖全般、油脂類、肉を一切食べないやり方で、市販のものはほとんど食べられるものがありませんでした。
母は健康体でしたが、一緒に付き合って食事を作ってくれました。油脂類がNGだったので料理が大変すぎて、まだ結婚前の私は調理のスキルも激低だったし、母がやってくれなければ無理でした。
甘味は、蜂蜜やメープルシロップは少しならOK、果物はOKでした。
この時に、かぼちゃのアイスとかプリンとかお芋スイーツをよく作りました。
母が自家製の味噌床や粕床で魚を漬け始めたのもこの頃でした。
私は体重が増え、元々太っている母は痩せました
通院は2年くらいしました。
薬は、エキスを顆粒状にしてくれていたので、煎じる手間が省けて楽でした。
結婚してしばらくは、なるべくこのような食事を守っていましたが、妊娠してから産むまで悪阻だったので、食餌療法どころではなく、出産してからは自分の食事にエネルギーを注げるほど子育てがeasyではなく、徐々に普通に戻りました。
3回目は、二人目不妊と喘息の再燃で北里漢方研究所に通いました。
予約の関係と思いますが、主治医もいるようないないような曖昧な感じで、続けて一人の先生に診ていただいた記憶がありません。
ここでは食事に関して指導されたかなあ
その前のところが極端だったので、言われても忘れてしまったのかもしれません。
おそらく、私の身体にとって当たり前に良いこと(黒いものや季節のものを食べなさいとか冷やすものは食べるなとか)は言われていたと思います。
薬は生薬で、煎じ薬でした。玄和堂のお薬の方がピッタリしていたと漠然と感じましたが、待ち時間や金銭面でも少し良心的で通いやすかったし、玄和堂も変わってしまったのでこちらに何度か通いましたが、時間的なゆとりもなく、半年くらいで行かなくなりました。
こうして振り返ってみると、学んだ食生活をずっと守っていれば良かったのかな
とはいえ、そもそもジャンクフードはあまり食べないし、化学調味料たっぷりのものは元々欲しないし、外食もあまりしないし、割と気をつけていたほうだとは思います
実母からは日々の食事から西洋的栄養知識を刷り込まれ、さらに従兄弟は有機農業に従事していたり、食に気を違う友人知人が多いこともあり、伝統食や薬膳も身近で、食べることはずっと大きな関心事ではありました。
ではなぜこんな病気になったのか。
良くはないと解っていても、やっぱり甘いものは大好きで、すでに一生分は食べました
食べ物によって身体は作られるので、原因としてはかなり大きいでしょうが、病気の原因は一つではないので、いまさら過去を振り返っても仕方ないですね
病気は誰のせいでもないと、子どもたちがお世話になった小児科の先生が何度も仰ってました
大事なのはこれから
食餌療法には色々な宗派があります。
いわゆる薬膳も、中医学の考え方にもそれぞれの捉え方があり、一律ではありません。
そして日本の伝統的な食習慣や健康法はまた違います。
結局、自分の身体に合うやり方は自分で見つけなければならないのだなと思います。
それぞれの証(体質)や季節やその時の状態によっても、良いものと避けたいものは異なります。
家族であっても、それぞれ身体に合うものが少しずつ違うので、世間一般でもてはやされているものがいつでも誰にでも良いわけではありません。
私は今までにあれこれやってきたので、なんとなく自分の身体の方向性はわかっている気がしています。
極端なことはかえってストレスになるし、お金も手間もかかりすぎるので、日々継続できることをできる範囲で頑張ろうと思います
症状は薬で良くなっても、それにより傷ついた身体は薬は治してくれません。薬と仲良くなりつつ上手にお別れできるまで、自分で治すしかないですから
多少身体がしんどくても運動不足にならないよう、自分へのタスクとしてインスタのストーリーに、日々のフツーのごはんを上げています。
ご家族のために偉い、と言ってくださるかたもいますが、違います自分のためです
先のことを考えるとネガティブループにハマるので、考えることは今日と明日のごはん。
これが一番平和なんです
舌の下に大きな血豆ができて
喋っていたら潰れて口を動かすたびに痛い
胃腸も重たくて
生モノは果物でさえ嫌
ということで
りんごを無水鍋で煮ました
甘味は全く加えていないのにベラボーに甘い