本日夕方、コブタの抜歯だった。
あれこれ用事を済ませて東京の海の近くから埼玉へ2時間近くかけて移動、どうにか間に合った‼︎
しかし、コブタはデイサービスから帰って来ていない。
予約時間5分前、ようやくコブタが帰宅。
ギリギリセーフ良かった…
すぐに歯を磨かせて先生を待つ。
「歯の具合はどう?痛くない?」
「痛くないわよ?…でもここ、押すとちょっと痛いかなあ…」
「今日は歯を抜いていただくからね。腫れも揺れも酷くなってるから、これ以上痛くなると大変だし」
「抜くの?なんで?奥の方に小さな歯が出てきてるよ?」
「それはもう出てこない。」
「ええええーーーそうかしらねええええ」
「そうよ‼️」
コブタ娘、今日はどうも忍耐の貯畜が足りていない。
程なく先生がいらした。
椅子に座らせるとお約束の
「私はここにこうしていて良いの?こっちを向いたほうが良いのかしら?どうぞおかけになってくださいな」
いや、先生はこれからコブタの歯を抜かねばならぬので、おかけにはなりません。
私「動いたら危ないからちゃんと真っ直ぐ座ってね」
母「そうなの?」
先生と助手さんが準備しているとまた
「私はこっちを向いたほうが良いわね‼︎」
と向きを変える。
いや、コブタはまっすぐ座ってください。
「だって…」
これを4回繰り返し、ようやく治療開始。
麻酔をかけて無事抜歯完了。
出血も止まっているし、問題は無いとのこと。
クリーニング後に説明を聞く。
抜いた歯を見せていただき、歯はどうするかと聞かれると
「ダイヤが入ってるかもしれないから取っておいたほうが良いかしらねえ」
…それはない
昔貧しい人は歯を抜いて売ってお金にしたとの話を聞いたことがある。
コブタの歯もお金になったら良かったかもしれないけど、これは銀が入ってるから無理だわね。
「そうかーー。残念。でも、歯を抜いちゃったら不便よねえ」
食べ物が噛めなくなったら不便だけど、まだ噛める歯は十分残ってるから大丈夫そうよ。
「食べるのは歯が無くても食べるけどさ」
そうね。コブタは歯があろうが無かろうが食べるわね。じゃあ他に何に必要なの?
「歯は無きゃダメよ‼️亭主と喧嘩した時に噛み付けないじゃない‼️」
…亭主に噛み付く?
いやいやいやいや、今どき噛みつかないでしょう。それにコブタの亭主はとっくにあの世にいらっしゃいましたぜ。(今となっては早くあちらに行って良かったね父)
そういえば以前からコブタは、やたら「男に噛み付く」と言っていた。
昭和高度成長期の主婦の流行り…???
いやいや、ないわーーー
そもそも噛み付くって何のアピール?
歯は食べるためと発語のためのものだと思っているコブタ娘には、全く理解できぬ。
噛み付き発言後、コブタは何らかのスイッチが入ってしまったようで、目が爛々している。怖い…
これ以上話しを膨らませても良いことは一つもないので、コブタの話しにウケている助手さんと先生に説明の続きを促す。
揺れていた歯のさらに奥の歯は、割れて小さな欠片が残っていたので、これも抜きましたとの先生のご報告に
「それはこれから生えてくる歯だったんじゃないんですか⁉️」
…コブタしつこい。生えて来んて。なんでそういうところだけしっかり記憶しておる?
助手さんからの痛み止めについてのご説明も、聞いても聞いても同じ質問を返して申し訳ないので、先生がお帰りになったら一錠飲もうねと言って終了。
先生をお見送りしたあと
「疲れたわーー。これでもう歯は終わりね!それにしても、あの男の人は何なの?」
歯医者さんよ。
「医者⁉️」
そうでなきゃ歯を抜いたりしちゃイカンでしょう‼️
「そうか…アタシは歯を抜いたの?」
抜いたのよ。
「じゃあもうおしまいね」
あとは毎月のクリーニングね。
「なんで⁉️」
こうしてまたいつものループです。
いいかげんうんざりした頃
「あなた背が高いわねーー何センチ?」
163センチよ。
「どうりで!!デカいオバサンがいると思った‼️」
コブタ、うるさい
しばらくして夕飯を食べて痛み止めを飲ませたので
帰り支度をしていると
「え?こんな暗いのに帰るって美女を一人で帰せないわよ、泊まっていったら?帰るなら付いて行く‼️」
いや、頼むから付いて来んで。それに美女ってなんや。さっきはオバサン言うたくせに
まあええわ。
本日コブタ娘、営業終了。
昼間は暑いくらいだったのに
陽が落ちると急に寒い田舎道