木の芽時は体調も心の具合も不安定になりがちですが、どうもここのところのコブタは、頭の具合が更にあまり良くないようです。
姉の報告によると、最近はデイサービスでも他の利用者さんとよくトラブルをおこし、ケアマネさんにも精神科の医師にも怒ったりするとのこと。
姉の報告の記述がまた良くて「取り柄だった外ヅラの良さも使い分けられなくなっている」そうで、深刻な内容もなぜか少し笑えます。お姉さん、ごめん。
歯科訪問診療のため私が付き添いに行くことを伝えると、基本母一人で対応できるので無理に来なくて良いことと、来るとしても診療が終わったらすぐ帰った方がお互いのために良いのではと、姉から気遣いの
連絡が来ました。
おそらくコブタは、体調が悪くなければ(たまにしか来ない)私にはいきなり怒ったりしないであろうと思うけれど、病気であるわけだし、何を言われてもどうなっても大丈夫なような心構えをして向かいました。
インターホンを押して末娘の来訪を告げると、向こうはいつものコブタ。玄関に出てきたところで
「こんにちは」と挨拶すると
「あら良く来たわねえ」なんて母親らしい言葉のかわりに、大きな大きな声で
「は??こんにちは⁉️
」
いきなりですか![]()
母「今何時?わからないのよねーー」
私「10時前よ」
母「あ、それならこんにちはで、ギリギリ合ってる
」
相変わらずのコブタ節です。息災何より![]()
そしていつもの
「今日は歯医者さんが来てくださるのよ」
「え⁉️なんで⁉️うちに⁉️来なくて良いのに
」
から始まり
「先生はハンサムかしら
眼鏡かけておいた方がいいかしらねえ![]()
」
を延々繰り返し、大人しく?歯磨きをしました。
歯磨きの間に私は譜面を漁りピアノを開けて、童謡を弾きます。コブタは歯磨きを終えるなり歌い出します。
私はコブタのkeyに合わせて転調したり、伴奏形や様々な要素を変える練習をしつつ、同じ曲を何度も繰り返します。
下手くそなピアノに合わせて、コブタは大喜びで歌っています。
伴奏形を変えるとちゃんと歌も変わる。
転調すると直ぐに付いてくる。
やるじゃないか。コブタ、侮れじ。
転調なんて洒落たものはコブタが子どもの頃の童謡や唱歌にそうはなかったと思うけど、いつ身に付けたんだろう?
こうなると、自分のピアノが下手すぎて哀しい。
これでは、コブタの伴奏以外いつどこで役に立つというのか![]()
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なんとかせなあかん。
ありがとうコブタ、50も過ぎた娘のお尻を叩いてくれて。めちゃめちゃ存在意義あるやん。
もちろんそこでダメ押しのひと言も忘れない、無駄に優秀なコブタ。
「あーー楽しい![]()
下手でも、伴奏者がいるといいねえ
」
…もう、絶口調(ぜっこうちょう)ですから〜![]()
歯医者さんといつもの美人助手さんがいらっしゃり、いつものように診療終了。
先生とお話ししていると
「本当にお喋りでうるさい娘ですみませんねえ、立ち話もなんですからどうぞお掛けになって〜」
と言うのもいつも通り。
外ヅラ、今日は好調。
ビターオレンジ色のシャツがよく似合って可愛い、と褒めたら
「あははは
可愛いのはもとからよおおお
」
…つい、こんなコブタを可愛いと思ってしまうのだけど、これって一体何の呪い⁉️![]()
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先生方をお見送りして、ご機嫌でたくさん歌って、ご飯を食べてまた歌って。
やはりたまに数時間を過ごすだけでは、状況はわからないものです。
今日の数時間がコブタにとって楽しい時間であって欲しいと同時に、母の生活を支える当人はたくさんの感情が入り乱れ、それでも人として在ろうとすることが尊くはあるけれど、決して綺麗事ではないことに胸が痛みます。
今しがた姉から入った連絡。
コブタは、デイサービスで自分の好きな時に好きなように歌を歌って、他の利用者とトラブルになることが多いとのこと。
歌うコブタ…何か身につまされるような![]()
認知症は、自分の振る舞いが他人からどう見られるか、周囲にどんな影響を及ぼすかを考えて行動する社会性も低下していきます。
そもそも約束事を理解できなかったり、その時に理解できても直ぐ忘れてしまったり。
認知症でなくとも、加齢によって頑固になるし視野は狭まるし、体力も気力も衰えて寛容性も低くなるだろうし、そういう高齢者達の集まりでトラブルが起きないはずはないと思います。
施設で働く方々は、本当に大変…
先を考えると不安や心配が目白押しだけど、誰もみんな、今できることをするしかありません。
帰る時コブタにいつものようにハグしたら、いつものようにきゃぴきゃぴ喜んで
「元気でね、また来てね
」
コブタ、可愛いではないか。
あんまり皆さんにご迷惑をおかけしないようにね。
自分の主張ばかり通そうとしていたら嫌われるのよ。キツいこと言う人がいても、他人を変えることは出来ないから「まあいいか精神」で受け流してね。
一番頼りになるのはお姉さんだから、喧嘩しないのよ。
認知症が少しずつ進んでいるコブタには難しいことばかりだけど、子どもに対して言うことと同じだな。
そして子どももコブタも、思う通りにならないということに関しては全く同じ。
人間はいつになっても偉くなんかなれないんだなあ。
数十年前偉そうなこと言ってたコブタも今はこれだし、亡き父も偉そうなこと言ってたけど、晩年は仏道に関する本が部屋に積み上がっていた。
偉くなくて良い。偉そうでも良い。生きてることが尊い。コブタばんざい![]()
アタシ(母)の方が顔が小さいように撮ってよ‼︎
とのオーダーで自撮り![]()
