ずいぶん前に書きかけた記事を

仕上げ忘れ(というか気力喪失無気力)


遅ればせながら投稿しますあせる


今回も発声についてです








NHK「チコちゃんに叱られる」で

車掌さんの特徴的な話し方はなぜか?

という疑問が取り上げられました


私が伺っているコーラスの団員さんや生徒さんは

すぐにピンと来られたのでは?

と膝を打ちました爆笑


私のお稽古では一番初めに

息の通り道のお話をして

その時に車掌さんの鼻声を例に挙げるからです


忘れちゃってるかなーー

覚えていてくれてるといいなーー



それはおいといて

チコちゃんの回答は


車内の騒音に紛れず乗客の耳に届きやすいから


なぜなら

車掌さんの鼻にかかった声は

鼻腔共鳴していて

騒音とは違う周波数を含んでいるので

聞こえやすい


ということで

車掌さんたちは

この話し方を習得されていたそうです


「習得されていた」と過去形なのは

現在はマイクの性能が上がり

普通に喋っても問題なく伝わるようになったので

最近の車掌さんで

この喋り方をする人はほとんどいなくなった

とのことです(残念…)


そもそも

最近はテープの録音が流れて

ナマ声は少ないですねうーん


たまに

昔ながらの懐かしい鼻声アナウンスの車掌さんだと

嬉しくなります


子どもの頃

クラスに必ず

車掌さんの真似をする男の子はいましたよねニコニコ

(女の子は…私の周囲にはいた記憶がありませんが、今なら鉄子も多いし女性の車掌さんもいますねルンルン)






話を戻して


これがなぜ

ボイトレでも一番にお伝えする大切なことなのか

というと


喋るにしても歌うにしても

まずは他人が聞き取りやすい声を出すことが大切で

そのためには聞き取りやすい周波数の音声を作り出す発声が必要になるからです


今回のチコちゃん情報からも

鼻腔共鳴で発せられた声は

聞き取りやすい周波数を含んでいる

ということに間違いはなく

ボイトレ的に付け加えるならば

この喋り方だと喉が疲れにくく

少しの喉風邪くらいなら問題なく喋れます


車掌さんは一日中喋らなければならないので

喉への負担が軽く

翌日に疲れが残らず

聞き取りやすい声である必要があるので

とても理に適った方法なのです電球





鼻腔共鳴

と聞くと

とにかく鼻腔に響かせる

というイメージになりやすいですが

私はそのワードは使いません


マイクを通して小さな音量で喋る車掌さんは

鼻腔の意識だけでも十分にその効果が得られますが

歌や芝居で喋るにはもっと大きな声量が必要で

特に声楽のようにナマ声で聴かせなければならない場合はなおのこと

鼻腔だけで響かせるようなイメージだと

ただの鼻声で終わりかねません驚き



前回の「声の効用」の記事にも書きましたが

歌は

普段やっていることを

ものすごーーーく大袈裟にやる

わけで

つまりは

この車掌スピーキングをものすごーーーく大袈裟にやる

ということであります


そのためにはやはり

息の通り道は鼻腔方向ですが

その上で

身体全体の筋肉の繋がりを感じられる(つまり大袈裟な)呼吸で発声する

ことを訓練します


それが結果的に

鼻腔共鳴に繋がる息の道を獲得することになります





難しいことはさておき

息の通り道は車掌さんの鼻声の道である

ということが基本の「き」で

ここを鍛えたら

慢性鼻炎も改善するという嬉しいおまけ付き


呼吸器科の主治医に「私は小学生から大学生までずっと鼻が詰まっていて耳鼻科通い、その後もステロイド点鼻を手放せなかったが、発声を変えて良くなった」と言ったら「そんなことあるはずない」と鼻で笑われました。でも、トレーナー師匠にも初めに「鼻、治るよ」と言われ、本当に良くなったので、徹底してやればかなり良くなる、と断言します。ただし、体質までは治らないので「改善する」としておきます。





肺からの息を鼻腔に送る呼吸は

口を閉じれば誰でも(両鼻が塞がっていなければ!)できています


しかし普通に喋る時は

口を閉じたmやnなどの子音以外では口が開きます


日本語話者の多くは日本語の性質上

鼻の道に流れる息はとても少ない状態で喋っていて

鼻腔に達する息はほんの僅かです


鼻声で喋るには

口に吐く息と鼻に吐く息の割合を逆転させれば良い

簡単に言えば

口を開けても鼻から息を出せるように出来れば良い

ということです


口をあまり開けずに喋れば

鼻声にできますよね


これを

普通に口を動かしても

同じ通り道で息を吐き続けられたら良いのです




まずは

口を開けて

鼻から息を吐いてみてください


きっと

ただ息を吐くだけなのに

身体の筋肉の使う場所や使い方が違うことに

気が付けるはずです



このポジションで思いっきり息を吐くと

じわっと身体が暖かくなりますにやり






この呼吸が出来るようになると

80代の方でも

「楽に歌えるようになった!」

との声をよくいただきます


ボイトレは

「お腹から声を出して」とか「腹式呼吸!」とか「リラックスして」とか「舌の力を抜いて」とか

ふわっとしたイメージワードで語られることが多いです


そもそもお腹ってどこですか?

みぞおちもへそ周りも脇腹も下腹もお腹です

解剖学的にはさらに広い範囲でしょう


腹式呼吸って具体的にどんな呼吸ですか?

そもそも呼吸は肺でしていますよね?

いわゆる「お腹」に息は入りません


リラックスってどこをどうリラックスすれば良いのですか?

力を抜いたら声は出ません

そもそも必死に声を出している時に

特定の部分だけ力を抜くのは至難の業です


それに

筋肉は意識して動かせるものとそうでないものがあります


なので

確実に在る身体の部分を意識したり

緩めたり使ったりすることで

少しずつバランスを整えていきます






声を発することは筋肉運動で

誰かの真似をして身に付けたものです


親と声が似ているのは

骨格や筋肉等の体格が似ていることも大きな理由の一つですが

幼い頃から親の筋肉運動を真似て

発声や発語を獲得したからです

(親として非常に責任を感じますえーん)




若く元気なうちは

どんな発声でも筋肉が付いて来てくれますが

喉が疲れやすい、回復しにくい

と思われたら

一度鼻腔共鳴を試してみてはいかがでしょうかニコニコ