世界的に物価が上がっています。学校の授業で習ったインフレとはちょっと違う、世界が初めて経験する状態じゃないでしょうか。

 シンプルに考えたら世界人口が増え続けているので供給が限られたエネルギーや食料の価格が上がっていくのは必然と思えます。その状態が続くと限られた商品やサービスの奪い合いになってしまい、ますます物価が上がることになってしまいます。

 アメリカは経済の指標などを見ていると国全体としてこの物価上昇に耐えられそうです。アメリカは経済という視点から見るととてもフェアな国でかつ強いものが生き残るという厳しい国です。今アメリカの経済が非常に強いのはそのせいだと思うし、今後も当分アメリカの強さが際立つのではないかと思っています。(アメリカ発の世界的バブルになる可能性もあると思います。)

 逆に日本は厳しい状況に追い込まれていくと思います。人口が減少していくうえに一人ひとりの労働時間も減らす方向ですから、日本で暮らす人全体で生み出す商品やサービスの量が減少していきます。

 政治家は”経済を活性化するためには消費を促すのが大事”と、お金をばら撒きますが本当に大事なのは消費より生産です。今、日本人は自分たちで生産する以上に消費しようとしているから円が安くなったり、政府が借金を増やしてお金をバラ撒く状態になっているのではないでしょうか。

 

 日本人は自分の国を自分で変えるというのが苦手な国です。今の流れもいったんギリギリのところまで落ちていくかなと思っています。高齢化や人口の減少スピードなど考えると20年後ぐらいには非常に厳しい状況になるのではないでしょうか。それを超えたら再浮上の可能性は十分にあると思います。