お久しぶりです。


もう処暑も過ぎたというのに、暑い日が続きますね。

みなさんも水分補給を忘れずに、体調管理には十分に気をつけてくださいね。



さて、今回は装具のご紹介です。


先日、当院の装具作成を依頼している川村義肢の矢田さんとパシフィックサプライの米澤さんをお招きし、装具についての勉強会を開いていただきました。


みつわ台総合病院  リハビリ奮闘記

装具も企業努力によって、どんどん改良されてきていますので、私達リハビリスタッフも使いこなすために勉強は欠かせません。


今回の勉強会で紹介していただいたのは、Gait solution(ゲイトソリューション)という装具です。

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この装具はすごくハイテクで、まさに川村義肢さん一押し商品です。



短下肢装具といわれる膝から下につける装具は,運動麻痺によりつま先を上手く持ち上げられない患者様が、つまづき防止を目的に着けることがあります。


ただし従来の装具では、つま先や足首を上げた状態で完全に固定してしまうため、本来の足首の動きをも制限してしまうことにもなっていました。



麻痺が軽く、完全に関節を固定する必要がない方は本来の関節の動きをなるべく阻害しないような装具が好ましいのです。


ヒトが歩くとき、足は踵から指に向かってゆっくりと床についていきます。

この動きは脛(すね)の筋肉がコントロールしており、きれいに効率よく歩くには非常に重要な機能です。


みつわ台総合病院  リハビリ奮闘記


しかし、筋肉が麻痺している場合、踵から指に向かって順に接地していくことが出来なくなってしまいます。

そこで、ゲイトソリューションはこの動きを油圧を利用してサポートするように設計してあります。


しかも油圧の調整が可能なため、患者様一人一人に合わせた装具を処方できます。


発症直後から病院で使うことで、患者様の身体能力の向上をサポートすることも出来ます。

ここまで、読むと万能な装具と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、やはりこの装具にも適応があります。


装具は患者様の身体能力にあっていなければならず、装具の適応を判断するのも私達リハビリスタッフの役目です。


義肢装具士さんと相談しながら、最良の装具を作成できるように今後も努力を続けていきます。



今回勉強会を開いてくださいました川村義肢 の矢田さんとパシフィックサプライ の米澤さんです。

いつもお世話になっております。


みつわ台総合病院  リハビリ奮闘記

今回もブログを読んでくださり、ありがとうございます。


担当:理学療法士 武田純一